満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

阿木譲氏一周忌イベント

2019-10-18 | 新規投稿

zero-gaugeのトイレに貼っていたフライヤーのようなもの。カッコいいので写真を撮った。フライヤーのようだが日付もない。後でwebでフライヤーを確認した。なるほど、このフライヤーをアレンジしてアート作品のように貼っていたのだ。阿木譲氏が亡くなって21日で丁度、一年が経つ。阿木氏を忘れないという一つのメッセージを平野氏(zero-gauge)が表したものなのか。いや、訊いてないのでこれは推測だ。

昨年の10月23日、阿木氏の葬儀に出席したその日は丁度、自分主宰のライブがあり、ライブの最中も色んな事が頭を過り、なんだかフワフワしていた事を覚えている。2009年に本町nu thingsに出演させていただき、以降、阿木氏との付き合いがそれなりにあったけど、私にとって阿木譲とはやはり、学生時代に熱心に読んだ「rock magazine」だったような気もする。そのような阿木氏との関わりや受けた影響等について自分のblogにも一文を書いた。
10/21、一周忌にあたる日のイベントがこのフライヤーで、Hayashi Kentaro氏をはじめ、阿木氏と親交のあった各方面の人が出演するという。デザイナーの秋山氏も来られるという事は恐らく、音楽だけじゃなく、アートエキシビジョンもあるのだろう。ダサい事やモノを許さなかった阿木氏のセンスや精神を感じる事ができるイベントになるのでは。私も覗きに行くつもりです。ちなみにその前日と前々日も阿木氏の追悼イベントが2デイズで開催される。こちらも要注目です。
10/21(mon)
Dedicated to AGI Yuzuru - Modernist and Mass Silencer
Live
Kentaro Hayashi [PECULIAR]
Yuri Urano [a.k.a Yullippe]: CPU / YL

Bricolage
H_D__K_
Junya Hirano [environment 0g]

Installation
Buku Akiyama

Pop-up shop for environment 0g
edition.nord
Forever Records

Curated by Hideaki Okamura [ i f m = ex.space_inframince]
Admission: 2,000 JPY [incl.2drink]

https://www.facebook.com/events/400233647344216/

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「out of this world」と「blue world」

2019-10-17 | 新規投稿

ジョン・コルトレーンの新しい発掘音源リリースである「Blue World」の全体を覆う凡庸な内容は想定内だからいいとして、私が気になっていたタイトルナンバー「blue world」が明らかにその演奏時期の2年前である1962年に録音したカバーナンバー「out of this world」と同じテーマ、同じコード進行の曲にもかかわらずcomposition by john coltraneと記されている事への疑念は残った。オリジナル「out of this world」はHarold Arlen作曲, Johnny Mercer作詞による1944年の曲であり、コルトレーン以前にも多くの主にシンガーによって歌われている名曲である。私がコルトレーンの曲(というか演奏)で最も好きなナンバーの一つがこの「out of this world」で、正味、これまで何百回聴いているかわからない。これはImpule第一弾のアルバムである「coltrane」(62)のA面トップに収められたトラックだ。従って、「Blue World」を聴いていたらやはり、途端に「out of this world」が聴きたくなり、レコード棚に手を伸ばす私がいた。

ラブソングだが深遠さを秘めた同曲をコルトレーンは正しく世界の外に飛び出していくが如く上昇気流のような疾走感で表現して見せた。演奏時間は14分にも及ぶ。その一瞬一瞬が全く飽きさせない説得力を持ち、楽器のソロ、アドリブというのがここまで雄弁に表現される事があるのかと感嘆する。コルトレーンによるゆったりとしたテーマの後方で激しいアフロビートを叩きだすエルビン・ジョーンズ(ds)、音数少なくリズムを縦に刻むようなマッコイ・タイナー(p)のある種、ロック的なオンビートな演奏はドローンのような陶酔感を呼び覚ます。そしてコルトレーンは端正な歌から徐々に逸脱しながらアウトコードしてゆき、再び端正な泣き節に戻るという循環の中で14分に連なる一つの大きな歌を歌っているかのようだ。長い曲だが片時も無駄なフレーズがなく、演奏に集中して聴く事ができる稀有のトラック。それが「out of this world」だ。途中、サックスの音が擦り切れるような局面やぐひゃぐひゃと鳴る濁音のようなカオスを作るが、そこにすら濃厚なメロディを感じるのは恐らく私だけではないだろう。
ジャズのアコースティックなフォーマットで奏でられる宇宙的音楽。この世界の果てへと行きつくような拡張の感覚は60年代後半のマイルス・デイビスによるエレクトリック手法のスペーシーと対比され、歌う深遠さに於いてそれに勝る。どこまでもヒューマンな資質を残すのがコルトレーン節の象徴。
2019.10.16
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Magical Power Mako マジカルパワーマコ  「A Night at the Hawk Wind」

2019-10-16 | 新規投稿
Magical Power Mako マジカルパワーマコ  「A Night at the Hawk Wind」

このアルバム「a night at the Hawk Wind」は狂人企画、倉田憲一氏のサジェスチョンにより実現したライブアルバムです。場所はタイトル通り京都の小さなロックバーHawk Windでした。あの日、本当にこじんまりとした空間であるHawk Windが大宇宙のようなスペースになりました。私はできあがったCDのクレジット表記でマジカルパワーマコ氏の使用楽器にguitar orchestration and vokalと表記しました。
マコ氏はアコギ、エレキを使い分けながらループさせ、歌いながら、時にはベースのパートまで弾いて、正しくオーケストラよろしく一人でバンドのようなパフォーマンスを繰り広げていたのである。実際、私はマコ氏がどうやって音を発しているのかわからない瞬間がありました。事前に仕込んだ音源もエフェクターボードのサンプラーから出していたのでしょうが、それにしても見事な独り舞台だったのである。当初、私はジャムセッション的なアルバムになるんだろうなと思ってましたが、実際のマコ氏の演奏を真近にし、これはスタジオアルバムのような構成感を出せるぞと内心、喜んだのを思い出します。きたるべき10/30のライブではマジカルパワーマコ氏はおそらくキーボードも演奏すると思われ、しかもライン録音を作品化する予定もあると聞き、一体、どんな演奏を見せてくれるのか予想できない楽しみがあります。

10.30(wed)Psychedelic dinner with Magical Power Mako

◍Magical Power Makoマジカル・パワー・マコ
◍KみかるMico with富久昌美(from N.Y)
◍奥田(初坂) 恵美 (keyboard)宮本隆(bass)松元隆(drums)
◍Kenji Tsuda (visual)

@ environment 0g [ zero-gauge ]
open 19:00 start 19:30
charge 2000+ drink order
environment 0g [ zero-gauge ]大阪市西区南堀江3-6-1 西大阪ビルB1

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10/30㈬マジカル・パワー・マコのライブ

2019-10-16 | 新規投稿

10/30㈬マジカル・パワー・マコのライブではマコ氏のソロは勿論、バックバンド的なユニットを組んでセッションを予定しています。そのメンバーとして私は今回、MAGNETNOTEZの奥田(初坂) 恵美氏(keyboard )を誘いました。10年前、対バンでMAGNETNOTEZを初めて観た時、「大阪のKENSOや!」と思い、メンバーに伝えた事を覚えています。とにかく演奏が圧巻で、観ていて楽しくなってきます。その中心メンバーである奥田(初坂) 恵美氏に秘部痺れの強力ドラマー松元隆と私が重量級の土台を作り、初坂さんとマコ氏に弾きまくって頂くという目論みです。

10.30(wed)Psychedelic dinner with Magical Power Mako
◍Magical Power Makoマジカル・パワー・マコ
◍KみかるMico with富久昌美(from N.Y)
◍奥田(初坂) 恵美 (keyboard)宮本隆(bass)松元隆rums)
◍Kenji Tsuda (visual)

@ environment 0g [ zero-gauge ]
open 19:00 start 19:30
charge 2000+ drink order
environment 0g [ zero-gauge ]大阪市西区南堀江3-6-1 西大阪ビルB

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Kimura Fumihiko木村文彦with Miyamoto Takashi宮本隆

2019-10-15 | 新規投稿
Kimura Fumihiko木村文彦with Miyamoto Takashi宮本隆

木村文彦氏は私にとって最も親しい演奏者でありながら、最も尊敬する演奏者の一人である。実際、私は嘗て、彼の’追っかけ’であったし、毎回、木村氏のライブで写真やビデオを撮っていたのは紛れもなくファンの姿そのもの
であった。彼の演奏を聴いて、私のバンド、時弦旅団の録音にゲスト参加してもらい、レコーディングブースでプレイバックしている時、その音の響きに感じることがあり、彼のアルバムを作りたいと思い立った事から、様々なCDを制作する時弦プロダクションというレーベルの活動につながっている。そして木村氏とは今までもしばしばDUOをさせていただく機会を持ち、また、石上加寿也氏を加えて3Mirrorsという時々ライブをするバンドもやらせてもらっている事は私にとって、光栄な事ですが、やはりというか自分で満足できる出来を実感できる演奏はそう多くはない。後で聴き返すとこんなのだったら木村氏のソロの方がよほどいいな。という感じのライブが実際、多いだろう。この動画は半年ほど前のduoでの演奏ですが、自分としては、やや満足のいく内容と感じ、木村氏了解の元、公開しました。ほぼ全編ですが、よかったら覗いてみてください
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