満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

泉邦宏new CD「THANK YOU SAMBAR」ツアー.5.29(水)@バーハウス(東大阪瓢箪山)終了。

2019-05-31 | 新規投稿
泉邦宏new CD「THANK YOU SAMBAR」ツアー.5.29(水)@バーハウス(東大阪瓢箪山)終了。魔窟のようなバーハウスで怪人、泉氏の魔法のようなパフォーマンスが全開。ギターにシンセは勿論。サックス2本同時吹きながらバスドラ+ハイハット・シンバルを起用にキック。尺八、カリンバなんでもござれ。ギターの細かい音色のニュアンスも一品。全ての楽器が音色、最高でコントロールの半端でない凄腕を垣間見た。しかし泉ワールドの最大の特徴は多幸感に満ちた歌の世界だろう。そこに音響や即興を絡めるのだから、手が付けられない。唯一無比とはこの事。前座の私は、予想した通り泉氏の厖大なセットで、フロアーの隅でも無理と悟り、狭いDJブースの中で直立不動でなんとか演奏。これは良い経験になった。ライブ終わって店のDJが何故か<まことちゃん>をプレイし、偶然にも嘗て大好きだったという泉氏が歓喜し歌いだした。更には店主スムース氏がキャプテン・ビーフハートを店のドア開けっ放しで大音量でプレイし、シメとなる。全くとんでもなくカルトな店である。解ってはいたが。
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泉邦宏 new CD「THANK YOU SAMBAR」ツアー

2019-05-24 | 新規投稿
泉邦宏
new CD「THANK YOU SAMBAR」ツアー

2019.5.29(水)
open/start 19:00/20:00
\1500+1drink

act....

☞泉邦宏(いろいろ)
☞宮本隆(bass)

@ハウス(ひょうたん山)
大阪府東大阪市下六万寺町3-6-43
近鉄奈良線瓢箪山駅より徒歩約15分

泉邦宏:

サックス奏者として渋さ知らズなどでも活躍する全身音楽家・泉邦宏。 管楽器多重録音やギター弾き語り、果ては尺八ソロなどアルバムごとにアプローチが全く異なる 泉邦宏が今作で取り組んだのはスカ&レゲエ! いつものようにギター、ベース、ドラム、サックス等など多数の楽器を多重録音で、 曲によってはボーカルが乗っかり完全に泉独自のスカ&レゲエサウンドが完成。 また「雨の日も風の日も」ではジャズピアニスト栗田妙子がメロディオンでゲスト参加。 そしてアルバムのラストを飾るのは昨年亡くなったサックス奏者・片山広明に捧げた暖かなサックスの音色が印象的な「片山さんへ愛をこめて」。毎回の事ながら問題作であり大傑作! (amazonより抜粋)
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宮本隆ライブスケジュール5月

2019-05-12 | 新規投稿
05.11(SAT)MARGINAL
@enviroment og zero-gauge
18:30-22:00/OPEN18:00
2000YEN INC1D…
LIVE:
Masaru Saito (Different10/TECHNOSICK/D10Labo)
Okahashi Nobuhiro (NANIWAAMBIENT)
Zero-Prizm (Miyamoto Takashi / Shohei Furukawa)
S-NOI (TECHNOSICK/MARGINAL)
S-NOI (TECHNOSICK/MARGINAL)


5.20(mon) ONDREJ ZAJAC one day session in Osaka (avant-garde guitarist from Slovak )

@enviroment og [zero-gauge]
19:00 open 19:30 start
Charge 1500yen(exclude 1 drink)

● Ondrej Zajac (guitar)
● 時弦旅団(伊藤誠sax,植島伸哉g,山田真紀子key,宮本隆b,山浜光一ds)
● Okahashi Nobuhiro (electronics)
● Edge Minami(sax)
● Surreal (DJ)

nuthingsjajouka@gmail.com
enviroment og [zero-gauge]
大阪市西区南堀江3-6-1 西大阪ビルB1F


5.29(水) 泉邦宏 new CD「THANK YOU SAMBAR」ツアー

open/start 19:00/20:00
\1500+1drink
act….
☞泉 邦宏(いろいろ)
☞宮本 隆(bass,sampler)

@ハウス(ひょうたん山)

大阪府東大阪市下六万寺町3-6-43
近鉄奈良線瓢箪山駅より徒歩約15分

泉邦宏:サックス奏者として渋さ知らズなどでも活躍する全身音楽家・泉邦宏。 管楽器多重録音やギター弾き語り、果ては尺八ソロなどアルバムごとにアプローチが全く異なる 泉邦宏が今作で取り組んだのはスカ&レゲエ! いつものようにギター、ベース、ドラム、サックス等など多数の楽器を多重録音で、 曲によってはボーカルが乗っかり完全に泉独自のスカ&レゲエサウンドが完成。 また「雨の日も風の日も」ではジャズピアニスト栗田妙子がメロディオンでゲスト参加。 そしてアルバムのラストを飾るのは昨年亡くなったサックス奏者・片山広明に捧げた暖かなサックスの音色が印象的な「片山さんへ愛をこめて」。毎回の事ながら問題作であり大傑作! (amazonより抜粋)

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dance of Emishi 時弦旅団 Time Strings Travellers 2019

2019-05-11 | 新規投稿
dance of Emishi 時弦旅団 Time Strings Travellers 2019

95年にこのバンドを結成して、自分のエネルギーというか、拙い演奏能力や曲作りに精魂をかたむけ、活動を活発に行ってきた。メンバーにも恵まれ、やっと自分のリーダーグループを確かなものにした感じだった。カセットのアルバムを2作。そして地底レコードの配給でサードアルバム「still songs」を99年にリリースし、東京でもライブをしたが、その後、何故か活動を中断してしまう。2000年からの10年間は全くバンド活動はおろか、家でベースにも触らない生活だった。あの時期の事を考えると不思議だ。部屋に置いてあるベースのケースをただ、横目で眺めるだけの日々。あの頃は演奏とはバンドのことであり、バンド以外の人とのセッションや、即興演奏のライブはやってなかった。それが今との違いだが、それくらい、私はバンド活動に重きを置いていた。その持続の糸がなぜか、ぷっつり切れた。以後、私は音楽を聴くだけの生活になり、2006年、「満月に聴く音楽」という本を出版した。このブログはその内容を部分的に立ち読みしていただき、本の宣伝にする目的で、立ち上げたものだ。そして1年後くらいに、フリクションが復活のライブを磔磔で行い、そのレポートを書いたのをきっかけに新譜の批評をする投稿を続け、2010年までかなり活発な投稿を行った。その批評記事は今ではけっこうな量になっている。バンドを再開したのは2008年だったか。その時点でギターの植島君が事情で参加できず、また、フロントになるホーン奏者も不在で何人か試しながらスタジオに入っていた。そして植島君が復帰し、サックスの横尾君が加わって、バンドの形が整い、2009年の暮れに初のライブをする。10年振りのライブだった。4作目となるアルバム「defreezed songs」を2011年に再び地底レコードの配給でリリース。その後、横尾君が抜け、セッションで知り合ったジェームスバレット(tp)に参加してもらい、ライブを継続した。私はバンド活動以外の演奏にも力を入れ始め、時弦プロダクションとしてレーベルも本格化させた。「defreezed songs」にゲスト参加してもらった木村文彦氏のアルバム「キリーク」を制作した事がきっかけだった。キーボード、シンセの山口君が抜けてから、再びバンド活動はストップし、バンド以外の活動が活発になってきたせいか、メンバーの補充に力をいれることができず、バンドに中断期間が再び、訪れる。そしてホーンをサックスに戻したくなったこともあり、新たにサックス奏者も探し出したが、あまり、本腰を入れて探した風ではない期間が続いた。何人かとセッションはしたが、方向性は定まらなかった。そしてやっとキーボード山田真紀子、伊藤誠サックスというメンバーを得て、今、この固定メンバーに私は自信を持っている。長年のパートナーであり、バンドを一緒に牽引してきた山口君を失った喪失案は実は未だに私を覆ってはいるが、前を向き、このバンドを継続していきたい。
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小埜涼子(alto)+ 花輪嘉泰(tenor)+臼井康浩(gt) +宮本 隆(ba)+近藤久峰(ds)

2019-05-02 | 新規投稿
小埜涼子(alto)+ 花輪嘉泰(tenor)+臼井康浩(gt) +宮本 隆(ba)+近藤久峰(ds)



花輪嘉泰TRIO (花輪嘉泰tenor +宮本 隆ba+近藤久峰ds)で演奏した後、この日の対バンである小埜涼子(alto)+臼井康浩(gt)両氏と全員でセッションの運びとなる。私にとっては願ってもない小埜さんとの共演はスリリングな体験となった。実は私は小埜さんのソロアルバム「Undine」(2012)「Alternate Flash Heads」(2015)のコア・リスナーだった。
思い起こせば、それは私が時弦プロダクションとしてリリースを予定し大友良英氏をゲストに迎え録音を終えた磯端伸一氏のアルバム「existence」(2013)を制作中、磯端氏から「こんなジャケットにしてほしい」と言って見せられたのが小埜さんのCD「Undine」だった。磯端氏のリクエストはデザインの事ではなく「Undine」の紙ジャケデジパックというパッケージの仕様についての事だったのだが、予算の関係でプラケースを予定していた私は「えっ」と難色を示しながら、名前は知っていたが聴いたことがない小埜涼子氏「Undine」を何気にその場(カフェ、シェドューブル)で聴き始めた。
私は磯端氏と打ち合わせをしながら、流れてきた音楽に秘かに衝撃を受け、後日、「Undine」を購入して改めて聴き入り、その音楽に震撼したと言って大げさではなかった。高速に展開し場面が転換されていくジョン・ゾーンばりの演奏の断片化や、ELPのナンバーをテンポを上げて演奏する凄まじさもさることながら、私が最も関心を引いたのは、サックスそのものの音色であった。深みがあって美しい。そして強い中心性を感じさせる音の濃密さにテナーサックスの重量感に等しいものを感じていた。アルトサックス特有の浮遊感、不安感、切迫感(それが魅力の一つなのであろうが)を想起させるどこか天上の感覚とは違い、安定的な重心感覚こそを感知したのは、その目まぐるしく展開する音楽にも関わらず、聴いていて安心感の方が先行して感じられる事によっても示されていたと思う。それはよりフラグメント化されたセカンドアルバムである「Alternate Flash Heads」にも同様の感想を得たことでも判明する小埜さんの際立った特質なのかもしれない。音色に魅了される。この事程、演奏者にとって至高のことはないのではなかろうか。それは演奏するフォーマットやジャンルさえ、二義的なものにしてしまうだろう。

今回のセッションの冒頭からしばらく8分ほどの間、小埜さんはゆったりとした間隔をあけながら、一音、あるいは半音ずつ音を上昇させてゆく。即興演奏で私などは静から動へというある意味、常套パターンがまるで一つのスタイルのように想定しながら演奏するケースが多いような気がするが、あの時も初めての組み合わせになる5人はやはり、‘静かな場面’を最初、作っていたと思う。いきなり飛び出す者はおらず、手探りと相手を伺うという複数人数での即興演奏のファースト・シーンがあった。しかし、そんな見慣れた風景を鑑賞に堪えるものにしていたのは、小埜さんだったのではないか。一音ずつゆっくり上昇させてゆくフレーズに全体導かれ、テンポや激しさが徐々に増してゆく。従って無方向な混沌に陥るのを回避する事ができた。最後、近藤君の煽りに私が高速のリフで応え、小埜さんのフリーキートーンを中心に花輪、臼井両氏のノイズの断片が絡みつくようなオンビートな爆裂の場面となった。

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