満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

木村文彦

2011-09-08 | 新規投稿
 
バンドのCD制作を終えたので、音楽批評をどんどん書いていこうと宣言したのにかかわらず、そのスピードが鈍いのは訳があります。現在、私は木村文彦氏のアルバム制作に取りかかり、いつぞやは、見るのも嫌になっていたpro toolとの格闘を再開しているのです。さて、その木村文彦とは何者なのか。
ドラム奏者でありながら、パーカッション類はおろか、バケツ、アルミ缶、スプリング等々、あらゆる鳴り物を縦横無尽に演奏する希代の打楽器プレイヤーと言わせていただきます。録音の日、スタジオに現れた彼が’楽器’を散乱させるようにセットし始める中、前方に譜面台を置く。何かイメージしたものを譜面にするのかなと思い、「何を見ながら演奏するんですか?」と訊くと「いや、叩くんです。譜面台はいい音するんですわ。」と言った。おそらく、彼は全ての物を叩く。彼に叩かれるあらゆる物体は音楽を形成する’楽器’に他ならない。

現在、数々のソロライブや即興演奏のイベントに出演している木村文彦のインパクトはその拡がりを見せている。私は木村氏の演奏が好きだからこそ、自分のバンドのアルバム制作に参加してもらい、ライブでも共演してもらった。その演奏は音源よりもライブでこそ、魅力が発揮されるが、聴く者、観る者に強い印象を与えずにはおられない唯一無比のものだ。実は11日に東京でのライブを控えている私は、彼に同行を打診したのだが、「東京は無理です」と断られた。おそらく、今後もその活動は関西エリアだけになると思われる木村文彦を私は全国レヴェルで知ってもらいたいと思って、ソロアルバム制作を提案したのである。彼は賛同し、この企画はスタートした。ゲスト演奏者も交えての完成を目指しています。

ここに紹介するのは、一回目のセッションの音源を私が編集、ミックスしたものですが、現段階では仮ミックスですが、YOUTUBEにアップしました。大きな音、あるいはヘッドフォンで聴いてみてください。部屋の隅々に響き渡る打音の豪快で繊細な世界が拡がります。

2011.9.8


after sunshine 木村文彦(Kimura Humihiko) percussion solo









2011.9.8


  
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする