満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

瑕疵KASHI「ancode」好評につき

2021-12-30 | 新規投稿

瑕疵KASHI「ancode」(時弦プロダクションjigen-022)好評につき、各小売サイト入荷待ち状態との情報。予想外のスタートダッシュと言っては何ですが、喜ばしい事です。ただ、これは各社とも仕入れ数を絞っている現状の反映でもあります。委託で初回1枚、追加注文の状況見てからオーダーするか判断というパターンが多いという気がします。ここ何年かでCDを巡る状況、変化を感じ、以前なら当方のような弱小レーベルでも若干の店舗展開がありました。しかし、ここ何作かは完全にサイトのみの展開でディスクユニオンでも例外じゃありません。勿論、私の発信不足、力不足は否めないのですが、大きな流れの中で音源を購買しない態度は固いようでそれはメジャーシーンも避けられない絶対的状況ではないでしょうか。

先日、YOUTUBEでアメリカ在住の日本人の大学教授が「渋谷のど真ん中に未だにCD屋さんがあるという珍奇な現象云々」と発言してるのを聞き、CD制作にかかわっている身としては意識の差は大きいなと感じざるを得ません。

頑張るしかないですね。

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マコさんのMIXは独特!NEW Release『HIDEN』 Magical Power Mako L5BAND

2021-12-26 | 新規投稿

前回zero-gaugeでのライブを音源化。マコさんのMIXは独特!

zero-gaugeでの初のマルチ録音を試みた前回のライブ。アンプ、PAでの楽器はともかくマイク立ててのドラムの録音はどうかなと、出来上がりには半信半疑でした。お店の卓も録音使用になっておらず、普段もバンド形式のセットでは録音をトライした事はありません。従ってマコさんからレコーディングの要望を受けた時も、zero-gauge平野さんと打ち合わせしながらも、結論的にはレコーダー持ち込みがベストであり、お店のレコーダーの不調と相俟って上手くはいかないだろうと思っていた。当日、苦肉の策というか私のローランドのハンディレコーダー(最も小さくシンプルなやつ)を卓につなげて録るという事になった。予想通り録音レベルが上がり過ぎて微調整効かず、録音レベル1か2に合わせ何とか終了。

しかし結果、出来上がったもの聴き、歪みを避ける為に抑えられたギター、ベースの音量不足はあったものの、懸念されたピークオーバーで台無しという感じにはならず、安心。私は自分でMIXを試み、ドラムの突出感もミックスで何とか各楽器の音量バランスも調性できた。小さかったギターとベースをEQで拡大し、ライブ感を再現できたと思う。これは作品化をしたいとさえ思った程で自分でも驚き、今回の録音やって良かったなと思った。

そこへ届いたのがマコさんのMIX.

何と、これが私の仕上げた音源と全く異なるMIXで驚いた。彼は録音された音源のある意味、忠実な再現を試み、ドラムのもはやいびつとさえ思える前面へのせり出し感をそのまま表現したのだ。結果、どこにも無いようなバンドサウンドに仕上がった。このあたりはセンスとしか言いようがなく、実際、これまでもマコさんのMIXに感心した事がままあった。それは言葉では伝えにくいが例えばドラムの音の処理がディレイをかけていると錯覚を覚えるほどデジタルな反復の仕上げになっていたり、常に独自の感覚を表現していた。

マコさんのレーベルであるAndromeda Recordsからいつも通りCDRでの限定発売ですが、今、私はこれまでのマコさんMIXを集め、CD化したい欲求に駆られています。

NEW Release『HIDEN』 Magical Power Mako L5BAND

2021.11.23 in zero-gauge -Recording REMIX Magical Power Mako L5BAND Magical Power Mako [guitar,vocal]

MIYAMOTO Takashi [bass]

MATSUMOTO Ryu [drums]

With

MakikoYY[synthesizer]

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TONE.8.0セッション終了

2021-12-25 | 新規投稿

向井千恵さん主宰によるクリスマスイブの即興セッションが終了。TONE.8.0という今回初めての場所。一階がBAR.地下がギャラリー兼ライブスペース。かなりお洒落な感じの御店で、また来たいと思わせるに充分です。飛び入り歓迎の今回の企画。人の集まりが心配されましたが、結果的に十数人が来店。賑やかなセッションとなる。私自身は自分の演奏の手応えがあった事が収獲。9月にオープンした真新しいお店でもありベースアンプが、新品で素晴らしく豊かなサウンドが表現できたと実感。やはり機材は大事ですね。

今日が今年の最後の演奏になったのですが、思えば、体調崩し、ライブも数えるほどでしかも、家では全く楽器触らない生活が続き、ライブではなかなか感触が掴めないケースが多かった。それが10月あたりからライブでの演奏に一定のいい感触が出始め、勘やアイデアも湧くようになってきたと思う。

まだ体調が完治しない今、本格的な演奏活動までいかない日々がしばらくは続きそうだが、ライブの時は充分な自己納得を得るべく精進したいと思う。昨日も皆と会って演奏してその時間は大いに楽しんだけど、家に帰るとかなり疲労を覚え、逆に興奮もしているのか、なかなか寝付けない程だった。前回のライブでは演奏直後に皮膚の発作が起こり、大変だったので今回はそれがなく、安堵したのであるが、帰宅後に発作まではいかないが、調子を崩した。やはり、普段のある意味、平凡なサイクルで過ごす日常と違う事を行う日はこれからも要注意という事だ。

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瑕疵 KASHI 「ancode」プロモビデオが完成

2021-12-23 | 新規投稿

瑕疵 KASHI 「ancode」

明日リリース瑕疵 KASHI「ancode」(時弦プロダクション jigen022)のプロモビデオが完成。制作はKenji Tsuda。強烈なサブリミナル・ワールドに仕上がってます。
速いカットが目まぐるしく展開するのでよく確認できませんが、どうやら彼がzero-gauge店内で撮った写真も多く含まれている模様。
故・阿木譲氏から「ライブの映像で彼を使ってくれよ」とTsuda氏を紹介されて以来、彼とは頻繁にライブを一緒にやっているが、
元々、DJであるし、最近は音楽制作でライブもやっている。zero-gaugeを一つの磁場として共同作業が拡がっている。瑕疵は演奏力が半端じゃないので、それだけでも充分、魅せられるライブですが映像が加わる事でよりイマジネーション豊かな世界になる。Tsuda氏とのコラボも続くでしょう。
当初私は「ジャケ写真だけの動画でもいいから早く作ろう」と松下氏(瑕疵)をせっついていたが、彼は焦らず、しっかりしたものを作ってきた。決してやっつけ仕事はしない。見習います。
 
瑕疵 KASHI:マツシタ カズオ(sax,piano)鳴瀧朋宏(bass) 衣笠智英(drums)
guest:登敬三(sax)豊永亮(guitar)
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The Psychedelic Furs 「Made of Rain」

2021-12-22 | 新規投稿

バウハウスの「go away white」での復活・再解散の醜態はパンク/ニューウェーブの悪しき延命行為の典型だったが、そうでない例外の一つとしてアルバム「Made of Rain」は異彩を放つのではないか。サイケデリック・ファーズの約30年振りとなるニュー・アルバムがとんでもなく素晴らしかった事に驚いた。と言っては失礼か。ファーストアルバム「The Psychedelic Furs」(80)

を買って感動し、「このバンド知ってるか?」と周りに聴かせた記憶がある。『World Outside』(91)という最高傑作を残して事実上の解散。典型的な80‘sバンドの潔いその軌跡に私は生涯ファンを自覚したのであったし、ファーズの色褪せない楽曲の数々は実際、私にその後もずっと聴き続ける音楽として常に手の届く所にLP、CDを置いておくグループだった。

再活動など期待せずとも良い。いい音源がたくさんある。しかもその後の物語を私は知らなかった。ヴォーカリスト、リチャド・バトラーの新たなグループLove Spit Loveも全くスルー。

いつしかファーズとしてライブ活動だけ再始動させていたのだと言う。その助走期間があって今作「『Made Of Rain』は生まれたのか。全ての曲が素晴らしい。驚きだ。

思えば80年代、活動半ばでPOP化するバンドが続出したニューウェーブ勢の中でそのPOP化が全くマイナスにならなかった数少ないバンドの一つがファーズだった。楽曲の説得力が圧倒的でしかもバトラーの歌声が曲のスタイルに左右されない唯一性を持っていたからだと感じる。今となっては来日公演に行けなかった事が悔やまれ、今作「Made of Rain」の話題性の無さから再来日など望むべくもないが、アルバム制作の継続は切に望むところです。

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