満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

昨日、8/3ちあきひこ氏企画「めくるめく音 Vol .24」@futuro cafe終了。

2019-08-05 | 新規投稿
出番トップは私(bass,sampler)Milk Lotus(voice,electronics)荻野やすよし(guitar)によるImaginary Square。曲と即興を交互に演奏し気が付いたら50分も経過!持ち時間を10分もオーバー。ありゃー。やっちゃった。他の出演者に謝る。今回、各々三人のオリジナル曲とカバー2曲(「港が見える丘」「good for me」)。即興が4パートという構成で臨みました。モタモタしがちな私と異なり、ミルちゃん堂々としたもの。いい歌声を響かせてくれます。荻野氏は作ったばかりのオリジナルをソロで披露。複雑ながら美しいナンバーで聴かせます。しかも演奏全体をしっかりしたスキルで支えてくれた感じで、やはり、頼りになりました。
2番手はティモテ(ヨヲコヲヨ bass,vocal &づまdrums)バンド名も曲名も全てがシャンプーの名前からとっているという異色の二人組ですが、曲、演奏とも印象は堅実。私は初めて観たんですが、ライブ頻繁にやってるようで手慣れた感すらあり、余裕のパフォーマンスです。その音楽性から80年くらいのラフトレードを思い出し、演奏後「レインコーツとかスリッツ思い出した」と言ったら「レインコーツ大好きです」と。ドラムのグルーブ感バッチリ。ベースもボーカルもいい感じ。自分の企画にも誘いたいと思いました。
トリは踝打無(ちあきひこ氏変名 guitarと蛯原幹生 drumsによる即興DUO、空港図。スタジオにもよく入るという事で、息の合う硬質な即興演奏を聴かせてくれた。両者が縦に並び、踝打無は後ろを振り返ることなく自らのギターに集中。相変わらずのギターコントロールに感心し、沈黙から発せられる暗闇を切り裂くような鋭角なフレーズを弾く。ブルーストーンを根底に置いた演奏なので、どこかロック色が浮かび上がり、そこに蛯原氏の律動的、多動的とも言えるカオスな打音が一斉放射される様はサニーマレイの如きノンビートなグルーブに、サイケデリックなギターインプロが重なり合う稀な風景にも映る。ありそうでない音楽性だ。やや暗めの照明で演奏したせいか、その音の鋭さが際立って響いた演奏で、トリに相応しいものでした。
3者3様。イベントとして充分、楽しめました。ちあきひこ氏は出演者全員のサウンドチェックに立ち会い、各人に音を確かめながら、イベント全体に気配りしている事に改めて感心。お蔭でいいイベントになったと思います。みんな上機嫌でミルちゃん、珍しくビール2本も飲んで、千鳥足で帰路へ。荻野氏と3人で「また、何年か後にやりましょう」と別れる。今回、4年振りに実現したImaginary Squareのライブ。ホントにまた、やりたいです。
8月3日(土曜日)「めくるめく音 Vol .24」─リズム& ─@futuro…
◍空港図(蛯原幹生 drums ✕ 踝打無 guitar )
◍ティモテ ( ヨヲコヲヨ bass,vocal & づま drums )
◍Imaginary Square
Milk Lotus( voice,electronics)荻野やすよし(guitar)
宮本 隆(bass,sampler)
コメント
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