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「プライドと偏見」ただひとつの恋

2006-01-22 21:27:12 | ミニシアター系映画
「プライドと偏見」★★★★
キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン主演
ジョー・ライト監督、2005年イギリス

18世紀末のイギリス、
階級社会が鮮明で
堅苦しい挨拶や言葉
そんな枠の中でも
生き生きと人物が描かれた秀作。

かんたんに男女が言葉を交わすこともなく、
「身分が違う」という言葉を
誰もが受け入れていた時代。

言葉に出来ない気持ちの動きが
丁寧に描かれて
登場人物の心の動きが
如実に伝わる、なかなか簡単にはできないことを
言葉よりも人物の表情や風景に映して
描ききっている。

しかし18世紀から、かなり時は経過した現代でも
一番難しいのは他人とのコミュニケーションだ。

同じ言葉もニュアンスでだいぶ違って伝わることや
言葉が足らなかったり、話しすぎてしまったり、
同じ意味合いで相手にバッチリと伝わるのは
ホント難しいことだ、これは変わらないのか。

それでも映画は教えてくれる、
伝えたい気持ちがあれば、それはいつか
必ず伝わると。

プライドは必要だ。
これが無くては生きてはいけない。
でも今、ちょっと違って一人歩きしているかもしれない。
プライドは軽々しく引き合いに出すものではない、
最後の最後の自分の譲れない部分、
でも誰かと競うものじゃない。

きっとその最後の譲れない部分を自分で認識するには
自分に厳しく常に前のめりであるべきなのだ。

映画の主人公はもしかしたら
ただひとつの恋をプライドのために
捨てなければならなかったかもしれない、
でもプライドとはそのくらいギリギリなものなのだ。

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