前日の雨が嘘の様に晴れ上がりました。秋から冬を越して新緑の季節です。これから毎日里山の装いが刻々と変化していき毎日毎日が新装開店状況です。いつ訪れても新しい発見ばかりですので是非お時間がある方お越しください・・・
「ゼンマイ」
ワラビと共に重要な春の山菜で干して保存も出来ます。韓国料理のナムルに利用され、食用になるのが栄養葉の若芽です、新芽は白綿毛に覆われて渦巻き状に巻いています。漢字で「銭巻」と書き、新芽が古い穴あき銭を束ねたように見えるのが名の由来です。機械のゼンマイはこの巻いた芽の形からヒントを得て作られた物です。秋田県の「ゼンマイ織」はゼンマイの綿毛を混ぜて糸を紡ぎ布を織った工芸品です。
「どちらも在来種です」
タンポポは鼓を意味する小児語で、江戸時代にはタンポポはツヅミ(鼓草)と呼ばれていた事から、転じてタンポポと呼ばれるようになった、と言われていますが他にも諸説あります。百年公園のタンポポはほとんどが在来種です。この写真の総苞片を見て下さい。反り返らず寄り添っています。在来種です西洋タンポポは総苞片が反り返っていますので区別できます。この公園には西洋タンポポもほんの少しあります。皆さん探しに来てください。
「下に~、下に~」
上の写真はスズメノヤリです。日本では全国に分布しています。由来は花の形が大名行列で使われた毛槍に似る事からで、毛槍は先端に鳥毛の飾りをつけた儀仗用の槍で、大名行列の先頭で振り歩くときに利用されました。それに似ていて小さいから頭にスズメと付け「スズメノヤリ」となりました。写真はまさに毛槍の先ですね~~面白い!!
「輪になって咲いてます」
子どもの頃、花柄ごと摘んで手にいっぱい持ち、一つずつ蜜を吸ったので、この花を見ると蜜を吸いたくなります。
「ゲンゲ」
東アジアから中国が原産で17世紀ごろ渡来、明治以後広まりました。「げんげ」が標準和名ですが「レンゲ」とも呼ばれています。ちょと昔はどこの田んぼでも種をまいて緑肥にしていましたが、今ではほとんど見られなくなりました。花はミツバチの蜜源、家畜の飼料に利用されています。そして岐阜県の県花です。
「コブシ?ハクモクレンモクレン?」
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公園、街路樹として植えられソメイヨシノに先駆けて咲きます。春の野山を白く彩る樹木です。花の下に小さい葉を1枚付けるのが特徴です。ハクモクレンとよく似ていますが、ハクモクレンは閉じたように上を向いて咲き、コブシはしっかり開いてあっちこっちむいて咲きます。正解は「コブシ」です。
今年度初のワンコイン散策でしたが多くの方に参加していただきました。遠くは中津川や白川からも参加していただきました。これから益々面白い自然観察が出来る季節になります。私たち案内人も面白いネタを探して案内をしたいと努力いたしますので、飽きずにお付き合い宜しくお願いいたします。ありがとうございました。