4月~6月の講座の第1回「空から見る日本ラインと中山道うとう峠」
サクラ真っ盛り、桜吹雪の中を歩きます。
コバノミツバツツジ
サクラだけでなくコバノミツバツツジも真っ盛り!濃いピンクのツツジがいっぱいです。これからのツツジの季節に先駆けていち早く咲く花たちです。おしべの数を数えてもらいました。10本はコバノミツバツツジ、5本はミツバツツジです。
ソメイヨシノ
サクラと言えばソメイヨシノでしょうか。全国のソメイヨシノは全部1本の木のクローンなのです。参加の方が「1本の木をここまで広めたのはすごいことだ」とおっしゃいました。日本人が桜をいかに愛でているかの表れなのでしょう。
オオシマザクラ
白くて大きめの花が緑の葉と同時に展開するオオシマザクラです。葉は塩漬けにして桜餅に使われます。葉をかじってみられた方が「ちょっと桜餅の香りがする~!」と言われました。ソメイヨシノとオオシマザクラ、ヤマザクラ、ヤエベニシダレ、ウワミズザクラと5種類の桜を見ていただけました。
エナガ
ソメイヨシノを見ていたら、目の前にエナガ飛んできてくれました。「梅にウグイス」ではないですが「桜にエナガ!」となり、絵になる光景を楽しんでもらえました。鳥が見たいと参加された方があったようで堪能してもらえたでしょうか。
空から見る日本ライン
展望台で絶景を見てもらいました。日本ラインが眼下に広がります。1651年にうとう峠を通るルートが整備されました。それまでの太田宿と鵜沼宿の間は木曽川を渡って犬山の方を回り、もう一度川を渡るというルートでした。それに比べると距離ははるかに近くなりましたが、山越えとなってしまいました。山越えは薄暗く盗賊が出没して、「怖くて嫌だ」という「疎む(うとむ)」から「うとう」という名前になったそうです。
うとう峠看板
中山道はうとう峠の途中で石畳となります。この石畳はうとう峠の道が整備されたときに出来たのだそうです。盗賊に襲われて命を落とした小田原宿の喜右衛門石碑の前を通り、一里塚跡に詳しい説明文がありました。
歴史あり、地質あり、コケあり、生薬の話ありで広いジャンルの紹介となり、参加の皆さんの好奇心がどんどんヒートアップした講座となりました。
次回は5月12日木曽川河川敷で「33戸の集落の謎」です。よろしくお願いします。