ふれあいの森自然学校 活動報告

ふれあいの森自然学校が活動している内容を紹介しています。
このブログをご覧の皆さんも気軽に参加してみましょう!

2022年11月30日(水)「森も冬を越すんだよ!」 in ふれあいの森

2022-12-01 14:31:23 | ふれあいの森散策会

昨夜は大雨でした。前日の予想降水確率では当日は0%だったのに朝から怪しい雲行きになり、一喜一憂して何とか開催に至りました。

 

冬越し

生き物の冬越しの工夫を紹介です。冬眠する動物、暖かい所にじっとしている昆虫、種子になって地中にひそむ植物などいろいろあります。今回はロゼットの形で春を待つ植物を見ていただきました。陽が当たる通路は見事なまでにロゼットだらけです。ロゼットの形にはそれなりに利点があるのです。落葉樹、常緑樹の寒さ対策も紹介しました。

 

ホオノキ飛行機

ホオノキの大きな葉がたくさん落ちていました。飛行機を作って斜面に飛ばしました。お手本の飛行機は拍手喝采の飛行でした。参加の皆さんも作って飛ばしてみましたが、なかなか滑空とまではいきません。葉っぱが悪いのか、バランスが悪いのか、それとも飛ばし方のせいなのか?また再度チャレンジです!!

 

ウラジロ飛行機

おなじみのウラジロ飛行機もやってみました。まるでパラグライダーのように飛んでいくのもあれば、「墜落~~!」もありました。

 

センリョウ

お正月の切り花の縁起物として欠かせないセンリョウです。枝先の葉より上に赤い実がついています。高い所に生えていて、さらに葉の上の実では下からは見えないんです。気づかずスルーしそうになりました。

 

この木は何??

散策路に黄色の細長い葉がたくさん落ちていました。先週の下見の時にはなかった気がするのですが。で、これは何の木なのか?案内人は揃って見たことない・・・で、宿題にしてもらいました。調べてこの活動報告でお知らせしますという事で・・・!

ここで発表!『カナクギノキ(クスノキ科)』でした。

 

日焼けビフォーアフター

赤く紅葉したツツジの葉ですが、おかしな模様になっていました。葉が重なって光の当たらなかった所では光合成ができず栄養分がなくて赤い色素のアントシアニンが作られなかったんでしょうね!それにしても、こんなにくっきりと!

雨上がりで足元の危ない散策路でした。皆さん無事に歩いてもらえてよかったです。次回ふれあいの森散策会は来年3月22日(水)です。またご参加をお願いします。

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2021年10月27日(水)「秋が来たよ!」in ふれあいの森

2021-10-27 17:06:10 | ふれあいの森散策会

紅葉真っ盛りとはいきませんでしたが・・・

先ずはこれから

降水確率0%の絶好な散策日和です。総勢19名での散策会でした。白山神社のヒマラヤスギとモミの木からスタートです。ここのヒマラヤスギのシダーローズは余程タイミングが良くないと拾うことが出来ませんね。他でゲットしてきた松かさのシダーローズを見て感嘆の声が上がりました。

こんな所に

          

ツブラジイの幹の途中にこんな物が付いていました。きっとキノコだろうと思うのですが名前も分かりませんが何となく美味そうに見えたのは気のせいでしょうか?

天然の湿度計

彼方此方に有るのですがこの時期は縮んでいて見つけるのが難しいのです。ところが一寸湿り気を与えるとしっかり開いてまるでヒトデのようになります。それも空き瓶に水を入れたものに入れて観察してもらいました。正に天然の湿度計です。

地衣類

菌類と藻類の合体したものが地衣類です。その仕組みを理解してもらうのはなかなか難しいのですが、それでも何とか分かってもらえたようです。

ヘリトリゴケ

石に出来ている地衣類で一見汚れのように見えるのですが虫眼鏡で見るとこんな状態で小さなコロニーがビッシリ出来ているのが特徴です。灰色っぽい汚れの様な物が有ったら観察お勧めです。アッと驚くこと請け合いです。

クロヤツシロラン

夏に花の写真を写そうと探したのですがまったく見つかりませんでした。胞子嚢が数本出ていたくらいでしたので無くなったのかと思っていたのですが何とそこら中に胞子嚢が出ていました。今まで見た事も無いほどの出方です。腐生ランの一種です。花は地上高3cm程と探すのも大変な花です。しかも地味なのでなお見つけられませんが胞子嚢は長いものだと40cm位に伸び上がりますから見つけるなら今の内ですが奇麗でもないので・・・

初めて参加の方も数名おみえでしたが楽しんでもらえたようでした。     

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「古津の秋を満喫しよう!」 in ふれあいの森古津 10月23日

2019-10-26 09:22:57 | ふれあいの森散策会

数日前の予報では、雨模様の天気でした。しかし、まさに秋の天気は変わりやすいもの・・・の言葉がある様に、秋晴れの絶好の散策陽気となりました。今回のふれあいの森散策会は、三田洞側では無く、「古津の秋を満喫しよう!」のタイトル通り古津での開催。でも・・・ 秋とは思えないほど、緑がいっぱい!

散策風景

兎にも角にもルート紹介して出発です!管理道を進み行くと「ヤマガキ・山柿」など紅葉の兆しもチラホラ、危険植物の紹介も兼ねて「ヤマハゼ・山櫨」の説明です。やっぱり!ウルシ科の植物の赤色は綺麗ですね!!クリ、アベマキ、コナラのドングリ達も道端にいっぱい!やっぱり秋なんですね!!!

                ブドウ科 エビヅル

管理道の脇にブドウに良く似たツル植物がありました。葉の形状などから「エビヅル・蝦蔓」と判明。ブドウ科のつる性落葉木本で雌雄異株の植物、熟した果実は甘くて美味しい。珍しい植物に出合えました。

ツヅラフジ科 アオツヅラフジ

 

更に管理道を歩いて行くと石垣のところに、またもブドウに似た実が見つかりました。つる性植物で実の表面が白粉を帯びた濃藍色。葉の形状などから「アオツヅラフジ・青葛藤」と同定しました。これも魅惑的な果実ですが、食べられません!悪しからず。

ハナヤスリ科 フユノハナワラビ

 

「フユノハナワラビ・冬の花蕨」冬緑性シダ植物。胞子葉と呼ばれる胞子を付けた穂が花の様に見えることや秋に葉を出して、緑葉のまま冬を過ごし春に枯れることが名前の由来になっている。

ハマウツボ科 ミヤマママコナ

 

管理道から尾根道に入って行くと可憐な花を咲かせていました。「ミヤマママコナ・深山飯子菜」の花です。この時期にピンク系の花は綺麗に感じますね! でも・・・ママコナの高山種で根を周りの植物の根に侵入させ、しっかりと養分をもらう半寄生植物なのです。 この地上と地下のギャップには驚きです!!!

 

久しぶりの好天に恵まれ、日当たりでは汗ばむほどの陽気、秋はいつ頃と思ってしまいます。次回の散策会は11月後半で、テーマは「森にも冬が来るよ!!」ですが、どうなるでしょう???想定外の楽しい出合いがあるのかも知れません!! 今から楽しみです。因みにこんな意見が有りました「一人で歩くより、説明があると楽しい山歩きになりました。」確かにそうかもしれませんね・・・

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新緑の森を歩こう in ふれあいの森 2019-6-26

2019-06-28 21:57:07 | ふれあいの森散策会

6月の散策会は雨で中止になることが多いのですが、今日は降水確率0%で全く雨の心配のない散策会です。

               深緑の森


春の新緑から深緑に変わった森の中のです。静かですが、何やら力強さが感じられます。今からこの季節ならでは宝物をさがしに出発です。

                ビッグピーナッツ?


この絵(写真)では堂々とした存在感ですが、じつは小さい。(蓑の長さは7㍉)マダラマルハヒロズコガの幼虫です。(別名ツズミミノムシ)参加された方が「エー?」。もう一度「マダラ、マルハ、・・・・」最後まで伝え終わらない内に「アーッ!ハッハッハ」声を上げて笑ってしまいました。それでも指を折り「マダラ、マルハ、・・・・」と、唱えながらメモしていました。因みに漢字表記だと覚えやすいです。斑丸翅広頭小蛾と書きます。

                間違えられた?


どこにでもある木ではないので、出会えたらうれしい木、中国原産のボダイジュです。花が終わり、葉っぱが変化してできた苞(苞葉)には青い実がいっぱい付いていました。秋が深まると苞はヘリコプターの翼のような役目をして、風に乗って種を遠くまで運びます。釈迦が「悟りを開いた」のはこの木の下ではなく、インドボダイジュ(天竺ボダイジュ)ですが、中国では寒くて育たないので、葉っぱが似ているこの木を聖樹ボダイジュとして寺院や公園に植え、これが日本にボダイジュとして伝わったそうです。

 他にもキビタキ、コジュケイ、ホトトギスの鳴き声、オバボタル、ホタルガ、の乱舞、ナツツバキ、ムラサキニガナ、サカキ、スイレン等盛りだくさんの散策会でした。次回は、10月23日(水)です。集合場所は古津側のトイレのある駐車場です。お間違えないように、よろしくお願いいたします。

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2019年5月22日 「コアジサイなんて可憐な花でしょう!」

2019-05-23 10:32:42 | ふれあいの森散策会

5月のテーマはコアジサイに出会おうです。昨日の雨がウソのような良い天気に恵まれました。さわやかな森の中、新鮮な空気に包まれながら歩きます。25名の参加があり、にぎやかな散策会です。

                                                    コアジサイ     

出会えました。このコアジサイに出会えるのを楽しみにしていました。アジサイの中では唯一装飾花のない花です。香りもとても良く、何ともこのたたずまいが味わい深いですね。

                                                                ヤマボウシ        

 

あでやかな姿です。花びらに見えるのは総包片です。本当の花は真ん中にある大仏様の頭のようなところです。残念ながら花はまだ咲いていません。どなたか、ハナミズキかな?と言っておられました。するどいですね、そっくりなんです。でも、よく見ると違いがあります。ヤマボウシは総包片が尖っていますが、ハナミズキはへこんでいます。

                                                                  トチノキの実 可愛いね        

 

めったに見られないトチノキの実の赤ちゃんです。今回見られたのは、本当にラッキーです。しかもすぐ目の前です。普通トチノキは背が高くて、おまけに大きな葉にさえぎられて見ることができません。実の赤ちゃんが見えますか?上の方についています。トチノキは縄文の昔から私たちと関わりの深い木ですね。

                                                         おそろしや!        

 

ウスバカゲロウの幼虫です。見るからに恐ろしい形態ですね。おまけに毛もいっぱい生えています。まさに、アリジゴクの主ですね。砂のすり鉢から出してみました。こんな大あごで挟まれたら、アリもひとたまりもないでしょうね。

                                                       誰がつくったの?     

 

見事な葉っぱの芸術ですね。エゴノキにぶら下がっているオトシブミです。エゴツルクビオトシブミと言う昆虫の仕業です。メスは葉っぱを品定めして、気に入った葉に切れ目を入れて端からクルクルと巻いていきます。3回ほど巻いたところで1つ卵を産んでさらに巻きあげます。見事な虫の芸術品ですね。エゴノキは沢山の花をこれでもか、と言わんばかりにみごとに咲かせて、芳香を楽しませてくれました。

みなさんの反応を楽しみながら、植物だけでなく、虫も堪能した散策会になりました。歩く道も新緑に包まれて、文字どうり爽やかな道中になりました。参加されたみなさんの顔もフィトンチッドを浴びて、楽しそうに歩いておられました。ありがとうございました。6月は26日に行います。みなさん是非ご参加くださいね。

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