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【読書メモ】2014年6月 ④ 天地明察

2020-12-18 16:04:13 | 【読書メモ】2014年
<読書メモ 2014年6月 ④>
カッコ内は、2020年現在の補足コメントです。


『天地明察』冲方丁
おもしろかった!
算学者で碁打ちで暦を作るって、どんだけ芸事の人なんだと。
こういう人が実在したんだなあと思うと
歴史というものも、しみじみ面白い。

(冲方丁は、だいぶ前に『マルドゥック・スクランブル』を
 100ページくらいで壁にぶん投げて読むのをやめた以来で。
 我ながら、よくまた手に取りましたね笑
 いや〜、読んで良かった!!
 超名作!!!
 
 『天地明察』は4代将軍・徳川家綱の時代、
 碁の名家に生まれた安井算哲(渋川春海)の物語。
 囲碁の家で育ち、成長と出会いを通じて
 算術・天文学・測量術へと興味が拡がる様が
 読んでいて胸躍るというか、羨ましいと言うか。

 時代の流れもあって、改暦という大事業に関わる主人公。
 順風満帆と言うこともできるけれど、
 ちゃんと迷って考えて自分で前へ進み続けます。

 絶体絶命!とか、倍返しだ!!とかは一切ないのだけど笑
 それが良いんです。
 淡々と面白いというか、しみじみと興奮するというか。
 ページ数もなかなかのものですが、あっという間に読んでしまいました。
 楽しかったなあ…。
 こういう読書ができると、幸せな気持ちになりますね。
 単行本で読んだから、物理的に、ちょっと、腕が疲れたけど…。

 保科正之とか光圀公とか本因坊家とか、歴史的に有名な人物も登場します。
 光圀公がなかなかワイルドな人物で、私が知ってる水戸黄門さまと違う笑
 
 と思ったものの。
 徳川光圀といえば、日本で初めてチーズやラーメン食べたとか
 生類憐みの令の時代にお肉もりもり食べてたとか
 おもしろい逸話が多い人だったことを思い出しました。
 逆に、お茶の間の黄門さまイメージに引っ張られすぎてたわけですね。

 というわけで、この後に『光圀伝』も読むわけです)

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