<読書メモ 2016年4月 ⑤>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。
『阿蘭陀西鶴』朝井まかて
盲目の娘「おあい」から見た井原西鶴の物語。
前半はおあいの主観に感化されて、
西鶴ってやなヤツだなあ…という所感。
徐々に、西鶴には西鶴なりの考えがありそうだな、
おあいの見方はうがっているのかもなあ、という感じになって、
いつの間にか父と娘の間になんらかの相互理解が生まれている。
おあいの一人称ではないのだけど、おあいにリンクした三人称というか、
文体も、徐々に西鶴への理解を示す語り口調になっていて、
上手な作家さんなんだなあと思った。
どこからどこまでが作者の創作なのかと思ったけれど、
妻に先立たれて盲目の娘と暮らしたというのは、史実らしい。
(朝井まかてに関しては、
直木賞の前後で作風が変わったというか
小説から感じる熱量?重さ?が変わったというか、
そんなような印象を抱いています。
どんな印象だって感じの説明で、あれですが。
『阿蘭陀西鶴』は直木賞受賞後の第一作にして、第25回織田作之助賞受賞作)
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。
『阿蘭陀西鶴』朝井まかて
盲目の娘「おあい」から見た井原西鶴の物語。
前半はおあいの主観に感化されて、
西鶴ってやなヤツだなあ…という所感。
徐々に、西鶴には西鶴なりの考えがありそうだな、
おあいの見方はうがっているのかもなあ、という感じになって、
いつの間にか父と娘の間になんらかの相互理解が生まれている。
おあいの一人称ではないのだけど、おあいにリンクした三人称というか、
文体も、徐々に西鶴への理解を示す語り口調になっていて、
上手な作家さんなんだなあと思った。
どこからどこまでが作者の創作なのかと思ったけれど、
妻に先立たれて盲目の娘と暮らしたというのは、史実らしい。
(朝井まかてに関しては、
直木賞の前後で作風が変わったというか
小説から感じる熱量?重さ?が変わったというか、
そんなような印象を抱いています。
どんな印象だって感じの説明で、あれですが。
『阿蘭陀西鶴』は直木賞受賞後の第一作にして、第25回織田作之助賞受賞作)
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