思惟石

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【読書メモ】2014年1月 ①

2020-10-01 10:49:31 | 【読書メモ】2014年
<読書メモ 2014年1月 ①>
カッコ内は、2020年現在の補足コメントです。


『探偵、暁に走る』東直己
「猫」より面白かった。ハードボイルドの王道っぽくて。
しかし、ヤクザ業界の事情とかそんなに語られても…という感じもする。
こういう話が好きな人は多いのかもしれないけど。
そして「俺」は今回も大して推理も解決もしていない。
お酒の飲み方は「猫」より良かった。

(<ススキノ探偵>シリーズの9作目。
 最初に読んだ『猫は忘れない』同様、「俺」が50代です。
 私はこの段階で、50代の「俺」しか読んでなかったんですが、
 腕っ節が強いわけじゃないのに軽口ばっか叩いて
 厄介ごとのある方にばかり突き進んでいって、
 トンガリすぎなオッサンだな!!早死にするぞ!!!という印象。
 シリーズ開始時は28歳だったようなのですが、
 あなた今よりもトンガってたの?大丈夫?と不安になる)


『インシテミル』米澤穂信
クローズドサークルもののミステリ。
おもしろかったー。
軽い感じの心理描写がうまくて、他の作品も読みたくなった。
真犯人?が殺人に至った動機が気になるが、
まあ、敢えて書かないのが気が利いてるのかな。


『僧正殺人事件』ヴァン・ダイン
本格古典。
ファイロ・ヴァンスへの共感できなさにびっくりしたが、
そういう狙いのキャラクタらしい。
ウンチクや衒学的な長広舌の元祖っぽい。
これを突き詰めると京極みたいに無駄に(?)分厚い本が
できるのかな。

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