思惟石

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【読書メモ】2010年9月

2019-04-18 18:47:31 | 【読書メモ】2010年
<読書メモ 2010年9月>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。
当時、仕事がめちゃくちゃ立て込んでいて、
逃避するように読書をしていました。
疲れてたのかな、いつもよりライトな本も入ってますね。
そして、メモが全然ない。一切ない。
どんだけ忙しかったんだよ…。怖いわ。


『峠』(上中下巻)司馬遼太郎
(メモなし。
 言わずと知れた(?)長岡藩家老・河井継之助と言えば『峠』
 世の読者が史実と小説を混同する作品の代表作と言えば『峠』
 の、あの『峠』です。
 そういう前提を知った上で読んでも、私の脳内日本史は
 だいぶ『峠』に引っ張られています。
 「桜飯」と言えば大根の味噌漬けを入れたたきこみごはんだよね!
 長岡名物だよね!と言うくらいには引っ張られています。
 実際には、「桜飯」にまつわる資料は発見されていないし、
 郷土料理としても存在確認されていないようです。
 司馬史観の恐るべきパワーここに極まれり、です)


『奇想と微笑-太宰治傑作選』森見登美彦 編/太宰治
(メモなし。
 太宰治の生誕100年の際に出版された短編集。
 有名作というよりは、森見登美彦氏の好みで選ばれた
 「ヘンテコ」「愉快」な19編で構成される一冊です。
 個人的には「カチカチ山」の太宰的解釈のお話しが、
 こういう見方もあるのか~と、印象的でした。
 当時は気づかなかったけど、『太宰治の辞書』(北村薫)を読んだ際に
 太宰は本歌取りというか新釈というか、そういうのが
 本当に上手いし、凄い人なんだなあと、ちょっと印象が変わりました)


『ダーティー・ワーク』絲山秋子
(メモなし。
 『小説すばる』に隔月連載された連作短編集。
 ローリング・ストーンズの曲がそれぞれのタイトルになっています。
 連作としてしっかり構成されていて、
 登場人物がそれぞれ繋がっているので順を追って読むのを
 おススメします)


『ほんたにちゃん』本谷有希子
(メモなし。
 執筆当時は19歳だったそうです。すごいなあ。
 上京したてのイタすぎて尖りすぎて自意識過剰で
 他人事じゃない恥ずかしさなのに面白くて電車では読めない一冊。
 松尾スズキが監修している雑誌『hon-nin(本人)』に連載された
 作家本人を題材とした「本人本」というシリーズの一冊のようです。
 まるっきりの私小説ではなさそうですが。
 作者の名前は「もとやゆきこ」ですが、この本の影響で
 未だに「ほんたにゆきこ」と読んでしまう)


『西原理恵子の人生画力対決』西原理恵子
(メモなし。
 スペリオールに連載されていた画力対決漫画ですね。
 ロフトプラスワンで公開ライブイベントとして実施して、
 その内容を元に漫画化。コンテンツとしてちゃんとしてますよね。
 ゲストが大御所ばっかりで、めちゃくちゃディスっているのに
 ちゃんとウケてて、サイバラさんすごいわ)

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