思惟石

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『マカン・マラン』働くって何だろね。

2021-12-15 17:47:39 | 日記
コロナでリモート勤務になって以来、
良いことも多々あるんですが(2時間の通勤時間が
無くなったのは大きい!やっほう!!)、
よろしくないこともあり。

なんつうか、仕事へのモチベーションを維持するのが
結構大変というか。
企画書を「こんなもんかな」という平均レベルで納めてしまうとか
リモート会議での議論へのコミット感が薄いとか。

日々の雑談や社内の様子(誰がどんな仕事してるかとか、気になるし、
負けるもんかってなるじゃないですか)は、面倒くさい面もあるけれど、
仕事で走り続けるためのガソリンでもあるよなあ。

と、そんなことを思い悩む今日この頃。

『マカン・マラン』という小説を読んだ次第です。

仕事に疲れた人々が不思議な隠れ家カフェで癒される系のやつ。
(余談ですけど、ここ数年、こういうフォーマット多くない?)

カフェの主人はドラァグクイーンの40代シャール姐さん。
4つの章の癒され人は、大手広告代理店独身40代女性、メタボな中学教師、
下請けライターの20代女性、元ヤン女装家のジャダと地上げ屋男性。

それぞれが、夜食カフェ「マカン・マラン」をきっかけに、
人生を立ち止まってみたり何か考えてみたり。
はい、とっても良い話しですね〜!

と言いつつ、良くなかった。
代理店の女性も、ライターの子も、なんというか
自分の仕事になんの肯定感も持てていなくて。
彼女達を通して描かれる職場の人間模様も尽く「働く喜び」が無いんです。
会社に勤めるって、そんなに救いのないことですかい…。
なんてこった…。
ライター女子は、大手企業の女性社員が「良い服」を着ているだけで、
自分には価値がないようなヒガミ方をしていて、なんか悲しい。

彼女たちは心がぽっきり行く、ちょうどその時だったとしか思えない。
カフェは関係ないというか、まあ、きっかけというか。

漢方系の料理はおいしそうだし、季節や夜空の描写も悪くなかったけれど、
とにかく「職場」というものへの忌避感をすごく感じた。
作者は何か辛い職場にいたんだろうか。
それとも、私の心もぽっきり行く手前なのだろうか。

おいおい、どうすりゃいいんだよ…。

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