思惟石

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東山彰良『路傍』船橋コワイ笑

2021-04-01 18:31:47 | 日記
船橋に住むどうしょもないちんぴら二人の
どうしょもない日々の物語です。
ほんとにどうしょもない笑

なんだか、80年代の村上龍や大沢在昌の世界を感じる
どうしょもなさです。

少年院あがりの「俺」と善彦、28歳。

「俺」の一人称がやたらと高尚というか
文学的というか思索的というか、読ませる文章なんですが、
チンピラレベルで言ったら善彦も俺もどっこいどっこい。
なんでこんな複雑な思考ができるんだよっ!
と、ツッコミを入れたくなるくらいのダメちんぴらです。

二人がちょこちょこ会話で見せる軽妙で軽快なやりとりは、
伊坂幸太郎(みかんとレモン)を思い出したけど、
まあ、ちょっと違うか。

だいぶおもしろおかしく読みましたが、
どうしょもないな…ってのと
船橋コワイな!ってのが素直な感想です笑

第11回大藪春彦賞受賞作。
馳星周の文句言いたいけどうまい!好き!的な解説も
良い感じです。

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