思惟石

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【読書メモ】2010年3月 

2018-11-12 16:56:32 | 【読書メモ】2010年
<読書メモ 2010年3月 >
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『細雪』 谷崎純一郎
まさかこんなに長いとは…。
最初は長いなあと思いながらしぶしぶ読んでいたけど、
だんだん雪子ちゃんの見合いがうまくいくよう祈るようになった。
大阪弁がいい。

(大阪船場の名家「蒔岡」家の四姉妹のお話し。
 既婚の長女「鶴子」次女「幸子」未婚の三女「雪子」四女「妙子」。
 当時としてはちょっと行き遅れの三十路である雪子の
 お見合いを軸に一家の5年間が描かれる。
 新潮文庫で上中下の3冊。
 お話しも長いですが、谷崎節全開の一文も長め。
 でもスルスルッと読めます。おもしろいんです。すごいよなあ)


『サクリファイス』 近藤史恵
自転車ロードレースという題材がおもしろかった。
エースを勝たせるために存在するアシストって、
他のスポーツには無い(と思う)独特な立ち位置。
気持ちも複雑で、その描かれ方が生っぽくて、おもしろかった。
出版社のサイトに「青春ミステリ」って書かれていたが、
青春というにはちょっといい歳な気がしますが。


『1809 ナポレオン暗殺』 佐藤亜紀
1809年5月21日フランス軍の仮橋を架ける作業から始まる。
これ、ナポレオンが自身の指揮で初めて敗北した戦らしい。
今回もおもしろかったなあ。

(主人公であるフランス軍工兵隊のパスキ大尉が
 ナポレオン暗殺の陰謀に巻き込まれるような、
 そういう一筋縄のお話しではないような、
 という安定の佐藤亜紀ワールドですおもしろいよ!)


『塩の街』 有川浩
デビュー作。
ちょっと恋愛に寄りすぎかなーと思うけど、まあ、一作目だし。

(自衛隊三部作の一作目でもありますね。
 これが有川浩作品の3冊目だったと思うのだけど、
 年下女子からの年上男性への初恋実らせフォーマットが
 お好きなのかな?ってのが目についてしまって、
 ちょっと敬遠し始めてしまった)

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