しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

鹿児島1。(8/24*金)

2012-08-24 | 旅行大好き!
第12回全国めだかシンポジウムの報告会で閉会の挨拶をする子どもたち。

8/17~23日まで滞在した鹿児島でのあれこれを
数回に分けて紹介します☆


*そのあとパネラーの先生方のパネルディスカッションが始まりました。
「めだか」という身近な生きものが絶滅の危機にあります。
 その「めだか」を通して子どもたちに命の不思議さを伝えたい!
 全国のそんな大人たちの集まりでした。

シンポジウムも無事に終了!会場を移動して中原別荘という場所で
夜は120人くらいが集まって懇親会がありました。
どのお料理も美味しくて、鹿児島の味の大ファンになりました。

*キビナゴのお刺身は北陸では見かけないものでした。
 おでんにもやしが入っていたのも驚き!
 「おでんにもやしを入れるのですか?」と聞くと
 「えっ、入れないの?」と逆に聞かれました。
 所変われば、いろんなことが違っていて興味津々。

翌日、中原別荘前から自然観察会へのバスが出ます。
少し早めに着いたので、そばにある照国神社まで歩いてみました。

*中央にツルの形をした大きな木がシンボルツリーになっていました。
 島津家の家紋なのか、シンプルで力強い文様の幕がかかっていました。


*きれいに草食された箱の中に蝶が入っているそうです。

*バスの中で東京から参加のメンバーの方が、ブータン王国から
 日本に贈られたと言うブータンシボリアゲハの写真を持参して見せて下さいました。
 今は東京国立博物館に収められているそうです。

少し前に、ブータンシボリアゲハの特集をNHK番組でやっていました。
以前にこのブログでもそのときのことを書きましたが、人のいない
秘境に生息していると思われていたこの蝶が、実際に訪れてみると
最小限に人の手が入った森に生息していたのでした。
人が切った木の周りに光が入り、その光でこの蝶の食草が育っていました。
それはある種、この星で人が生きていく理想を示しているようで、
私はショックと感動を味わいました。

最近、あちこちで生きものを守る活動をしている人たちに
取材する機会があるのですが、そこでも同じことが語られます。
「放っておけば自然は勝手に回復すると思われているが、そうではない。
 放っておいて絶滅危惧種が消えてしまったことがある。
 最低限の手を人が入れることで、生物が生きやすい環境が保たれる」と。

もし私たちがこの星に生まれてきたことに意味があるとすれば
ひとつはここに行き着くのではないか?私は今、そう思っています。
生物多様性は、そういう意味でも人類の力量にかかっているのだと思います。




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
環境保全の維持! (kawasemi)
2012-08-25 16:48:05
しらさん
◎最低限の手を人が入れることで、生物が生きやすい 環境が保たれる 
この言葉は体験から会得したことでしょう
私は この最低限でさえ保たれていないのではないかと思います
いきの長い仕事ですが誰かがやらねば生物の多様性が維持できませんね
返信する
kawasemiさん (しら)
2012-08-25 17:54:46
ブータンで語られる「最低限」とは、なるべく木を切らずに、もし切るとしても一家が何とか冬を乗りきれる量の薪のために数本という意味です。森をとても大切に扱っていました。人の命だけでなく、他の生きものの命、木の命も大切な命。木を切るときは人の胸の高さ以上に、そうすると木は死ぬことなくまた枝葉を伸ばすのです。命と共に生きる、それが当てはまるブータンの国に見えました。
返信する

コメントを投稿