しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

ヨコヅナサシガメ。(5/27*土)

2006-05-27 | 生き物大好き!
子ども絵画教室の今日は
近くの公園でスケッチをすることにしました。
こどもたちが公園の中で見つけた花や木を
スケッチブックに描いていきます。

そこで見つけたのが桜の木を歩き回っていた2cmくらいのこの虫。
跡をつけると、ぐるぐると幹の周りを回っていきます。
しばらく目を離してまた見てみると今度は
反対側の幹でもう一匹加わって交尾をしていました。
さっき歩き回っていたのはどうやら♀のようです。
♂の方が一回り小さくて派手な色をしています。
子どもたちが「学校の校庭の木でも見たことあるよ!」
といっていました。どこにでもいる虫なんだと思い
家の図鑑で調べましたが、同じ虫は見つかりません。
形から見てカメムシに近い仲間だと思ったのですが・・。

今度はインターネットで調べてみました。
ついに見つけた名前は『ヨコヅナサシガメ』。
どうやら外来種で入り込んだらしく、最近の温暖化の影響で
日本では北上して勢力を広げている虫らしい。
ちょっと古い家の図鑑に出ていなかった訳がわかりました。
中国原産で荷物に紛れて日本に入って来たようです。
ながい口は樹液を吸うものと思っていましたが
他の昆虫にこの針のような口を射込み体液を吸うらしいです。
思ったよりどう猛な虫ですね。
在来種が今後どう影響を受けていくのか
まだわからないそうで、外来種の問題は虫だけでなく
日本の野鳥や野生動物たちが抱えている深刻な問題でもあります。