サネカズラはモクレン科の蔓性常緑樹です。
常緑樹とは読んで字の如く、一般的には秋になっても紅葉や落葉のないものを指しますが、
このサネカズラは常緑樹でありながら、冬が近づくと葉や茎の一部が赤く色づきます。
これは葉や茎が寒さで凍りつかないように糖分の濃度を上げているためで、赤い色は
糖分から作りだされる色素アントシアンによるものです。
同じような常緑樹の紅葉はスイカズラやテイカカズラでも見られますが、落葉樹のように葉と茎の
間に落葉のための離層は形成されず、落葉はしません。
落葉樹の紅葉はこれとは異なり、葉と茎の間に離層が出来て養分が遮断され、その結果として
葉緑素が分解され、その下にあった赤や黄の色素が現れます。
サネカズラ <モクレン科 サネカズラ属> 常緑蔓性 別名ビナンカズラ