キク科の植物は分類されているものだけで世界に約1,000属、2万種あるといいます。
私の頭などでは到底憶えきれるものではありません。
山野草愛好家の間で「キクは聞くな」とか「キクはきつい」とか言われる背景には、問題として
このような種類の膨大さがあります。
その大部分は草本ですが、中には草本のように見える木本もあり、このコウヤボウキも
そんな木本の菊の仲間です。
1個の花のように見える頭花は小さな筒状花が約12~13個程集まった集合花で、下部は
総苞弁が覆瓦状に積み重なり円柱形となります。
主に山地の日当たりの良い乾いた灌木帯でよく見られ、1度見付けると時期を逃さない限り
数年間はその場所で花を見付けることができます。
和名は「高野箒」で、和歌山県の高野山でこの植物の枝を束ねて柴箒を作ったことに
由来すると言われています。
コウヤボウキ <キク科 コウヤボウキ属> 落葉小低木