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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

若さを感じる(?)しょっぱウマいラーメン 立川『くぼ鷹』

2020年08月20日 | ラーメン、つけ麺など
ちょっと前に、ラーメンチェーン『天下一』のとつげきラーメンを紹介したとき、
「ちゃんと数えたわけではないが(略)、通算70回以上訪問している」と書いた。
だが、私が生涯で通った回数が一番多いのは天下一ではなく、『麺処 井の庄』立川店であり、
通算来店数は168回! ちなみに、お店のオープンは2009年の9月だ。
実は私、2005年以降に食事したラーメン店を、エクセルに漏らさず記入しており、
168という回数は、その【正田ラーメンデータベース(仮)】に残っている数値なので間違いない。

井の庄の本店は練馬区にあり、名物はカップ麺にもなった「辛辛魚らーめん」と、「濃厚つけめん」。
立川店に通い詰めた理由は、その濃厚つけ麺を気に入ったのと、終電で帰ってきても営業していたから。
深夜に酩酊した状態で、濃厚魚介豚骨タレにつけて食べる中太麺は、最高にウマかった。

※『井の庄』立川店の「濃厚つけめん」880円

開店当初は週2で通っており、ちょうどその頃、私の高血圧が発覚(苦笑)。原因は井の庄だけではないだろうが。
それでも懲りずに通い続けているが、最近は年に3回ほどしか足を運んでいない。
理由は閉店時間が0時に早まったことと、実は「濃厚つけ麺」がツラくなってきたから。
「ああ、年齢を重ねるにつれ、濃厚な味がキツくなったのか。やだやだ、トシはとりたくないねえ…」
と思った方もいるだろうが、その逆である。具材の煮豚やつけダレの味が、明らかに薄くなっているのだ。
手抜きなのか、あえて薄口にしているのかはわからんが、濃厚時代を知ってる者には、最近のつけ麺は残念である。

トシをとったのは事実だが、私はまだまだ、若いモンには負けないくらい、濃い味が大好きである!
そんな私の最近のお気に入りが、今回紹介する立川の『くぼ鷹』さん。
実はこちらのお店は井の庄グループであり、店舗も井の庄立川店と同じ施設内に存在している。
どうだい、今回はちゃんと、前置きが長かった理由があったんだぜ(笑)。
ただし、メニュー自体は井の庄とはまったく異なり、独自の麺・スープ・サイドメニューで勝負している。

くぼ鷹さんのオープンは今年1月で、初訪問は、まだコロナ騒動もなかった2月の上旬。
酔ってベロベロの状態で、電車で立川に帰ってきたにもかかわらず、うっかり立ち寄ってしまったのだ。
以前、完全に記憶をなくした状態で、桜上水の『あぶら~亭』で、油そばと餃子を食べたことがあると語ったが、
このときは、ほんの少しだけ記憶が残っていた。ただし、撮影したことは覚えていなかったので、
翌日デジカメを確認したところ、写真が残っていてちょっとビックリ。


上記写真は、基本メニューの「豚醤らーめん」780円と、「白米 並盛り」100円だと思われる。
以下のように、わざわざラーメンだけを撮り直し、


さらに、お得意のダブル炭水化物=ミニラーメン丼まで撮影しているのが、我ながら気持ち悪い。


さっき書いた「少しだけ残っていた記憶」とは、麺が縮れていたことと、ネギの形が変わっていたこと、
そして、スープが濃かった…というか異様にしょっぱかったこと、である。
最近、店内の貼り紙に「和歌山ラーメンを意識している」ようなことが記されているのに気づいたが、
私の知る限り和歌山ラーメン以上のしょっぱさで、シラフではキツそうだな…と感じたのをうっすらと覚えている。

くぼ鷹さんは豚骨醤油の「豚醤らーめん」と、豚骨煮干しの「煮干豚らーめん」の二枚看板である。
再訪時はその「煮干豚らーめん」780円と、白米の並を注文。ほろ酔い程度だったので、ちゃんと記憶はある。


ノリの手前にある煮干しの粉が加わった以外は、豚醤らーめんと見た目はそっくり。
「ハリハリネギ」と呼ぶらしい、長めに切られた万能ネギに、井の庄と同じやや太めのメンマ、
低温調理っぽいチャーシューが2枚。1枚はご飯に乗せてミニチャーシュー丼に。やることはいつも変わらず。


個性的なのが中細の縮れ麺。例えは悪いかもしれないけど、日清カップヌードルの麺を上等にしたみたい。
ただし、もっとも個性的なのはやはり、豚骨に煮干しの風味が加わった、例のしょっぱいスープである。
無論、濃いテイストが好きな私はすごく気に入った。「しょっぺえけどそれがイイ!」と。

それから数日後、お店のツイッターをのぞいてみたところ、
「食べログなど、しょっぱいという意見が多数でしたので、スープなど一度調整しました。」という投稿を発見。
文頭の「食べログなど」は、バカな食べロガーが調子に乗るので、余計だったと思うが、
どうやら、しょっぱさを和らげた様子なので、ついにシラフ状態で3度目の訪問。
注文したのは「豚醤味玉らーめん」900円と、


角煮乗せライスの「角煮がどーん」。定価300円がサービス価格で200円だった。


豚骨醤油ラーメンにはよく合う、無料の「生にんにく」ももらった。


リニューアルした(?)豚醤らーめんは、以前との違いはよくわからないが、変わらず濃厚で私好みの味。
同じ豚骨醤油でも「家系」のような豚臭さや甘味はなく、醤油のコクをダイレクトに感じる。
いつまでも熱々だし(理由は後述)、ここのスープは、かなりのストロングタイプではないか。
なお、くぼ鷹さんのライスは、普通の硬さに炊かれているのだが、私の好きな『武道家』のように、
パサパサの米を提供していたら(笑)、スープをほどよく吸ってしまうため、何杯でも食べてしまうところだ。
ちなみに、このときも角煮入りの「ミニラーメン丼」を作成してしまった。


とりあえず、調整後も相変わらずしょっぱウマいラーメンだったので、ひと安心。
さらに数日後、スープが熱々だった理由を撮影し忘れたため、またまたくぼ鷹さんを訪問。
券売機に掲示されていた「今ならお得!」のキャッチコピーに誘われ、「豚醤全部乗せ」1150円をオーダー。

※画像右上部分が欠けているのは、私が使用したティッシュが写りこんでいたのをカットしたため

盛りつけられた10枚のチャーシューを、熱々かつ濃い味のスープに沈めて温める。
こちらのスープが熱々なのは、脂が混ざっているだけでなく、この丼の形も理由のひとつだと思う。

※ティッシュ残っていて失礼

通常より高さがあり、形状も逆三角形のよう。これだと底の方は熱が逃げにくく、なかなか冷めない。
さらに、提供前に丼を温めており、店員さんも「熱いので気をつけてください」と告げてから渡すが、
本当に熱いので驚かされる(笑)。うっかり丼を落としちゃった客はいないのかね?

ちなみに「今ならお得!」と称したこの全部乗せラーメン、あとで計算してみたところ、
どうやらチャーシューが3枚分多いようであった。個人的には味玉増しの方がうれしい。

さっきも書いたが、こちらのウリは豚醤らーめんと煮干豚らーめんなのだが、
店主の出身地である、北海道の名物料理「蝦夷豚丼」800円も、ポスターで大きく宣伝されている。
興味があったので、先日訪問したときは、ハーフサイズの「ミニ蝦夷豚丼」と、未食の「背脂ニボシ」をチョイス。
背脂単品は50円で販売しているので、豚醤らーめんとのセットも可能なはず。
注文後に豚肉と玉ねぎを炒め…しばらくしてミニ蝦夷豚丼330円がやってきた。

※見えないけど紅ショウガもついてる

こちらのメニューは、マヨネーズ、ラー油、マスタード、ツユだく、玉ねぎ増しなどもOKなので、
マヨとラー油をお願いした。なおミニ蝦夷豚丼は、麺類とのセットが条件で、単品注文は不可らしい。


その後、背脂ニボシ830円が登場。しょっぱいスープと、甘い背脂との組み合わせはなかなか美味。


さらに、本当は使っていいのかわからんが、豚丼のサービスであるマヨネーズも、ラーメンに浮かべてみた。


これがねえ、見た目はよろしくないけど、メタクソにうめえ!
背脂とマヨネーズを混ぜたのは、おそらく人生初だけど、こんなに合うとは知らなかった。
麺を食べ切り、具材も食べ切り、残ったのは背脂とマヨが溶けこんだ、濃厚豚骨煮干しスープ。
私と同世代の方は、大半が残すのだろうが、私は迷うことなくレンゲを口元に運び続けた。
こんな絶品スープを飲まないなんて、絶対に人生の損失だよ!

お店のすぐ隣には、以前紹介した『立川マシマシ』さんもあり、いつも行列ができているけど、
くぼ鷹さんの客入りは、正直よろしくない。並ぶくらいなら、こっちで食べればいいのに。
現時点では、ここのラーメンのすごさを知らない方は多いと思う。もったいないな。
若い世代には、絶対支持される味だと思うし、実際においしいと感じる私は、まだまだヤングなのだろう…と自画自賛。
「ヤング」という単語を使用している時点で、もはやオヤジなのだが、それでも自分の若さを再確認するため、
なにより唯一無二のしょっぱウマいラーメンを味わうために、くぼ鷹さんには今後も通い続けるぞ。



煮干豚骨 くぼ鷹
東京都立川市錦町1-2-16 立川アーバンホテル「らーめん たま館内」
JR立川駅から徒歩約2分半 多摩都市モノレール立川南駅からは徒歩約3分
営業時間 月~土11時~15時、18時~22時 日・祝は20時まで
定休日 年末年始ほか


※残念ながら、8月末で閉店なさったようです
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2 コメント

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Unknown (まっちゃん)
2020-08-20 23:44:09
正ちゃん、お疲れ様です
荻窪の立川マシマシは閉店し、最近豚山ラーメンになりましたよ
マシマシが開店した時は超混みでしたが、豚山は…。
ヤバいかもですね(^^;
返信する
Unknown (日が沈む~(略))
2020-08-21 00:49:01
まっちゃんさん、
コメントありがとうございます。
『豚山』は、すぐ近くの『荻窪商店』と同系列のようですね。
全国各地で店舗を増やしている、いわゆる「資本系」ですが、
味はどうなんですかね。
あ、そういえばこの前、小梅太夫が素顔で歩いているのを見かけました(笑)。

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