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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

「理想のたこ焼き」について語る

2022年02月19日 | たこ焼き、お好み焼き
スポーツ・ジャーナリストを自称しておきながら、カテゴリーは「居酒屋」「食堂」など、飲食店ばかりの拙ブログ。
今回のテーマも「たこ焼き」なのだが、最適なカテゴリーが見当たらず。

※大阪で食べたたこ焼き(後述)

結局、今まであった「パン、スイーツ」を「パン」単独にし、「スイーツ、おやつ」を新たに作成。
※追記 さらに数ヶ月後、新設カテゴリー「たこ焼き、お好み焼き」に移動

人生で初めてたこ焼きを食べたのは幼年期。母親がお土産に買ってきた、『浪花屋』というお店の商品だった。
店舗があったのは、現在タクロスという施設がある場所に存在した、立川第一デパートの地下。
第一デパートといえば、スパゲティの『サンモリノ』が有名だが、私にとっては浪花屋の方が印象深い。
…と書いておきながら、このお店はずいぶん前に閉店したので、正式名が浪花「屋」なのか「家」なのか、記憶にない。
「立川 たこ焼き 浪花」で検索してみたが、いかんせん昔のことなので、全然ヒットせず。

私が覚えている、浪花屋たこ焼きの特徴は、ネギの風味、モチモチの仕上がり、包装紙の芳香だ。
具材はタコとネギ、刻み紅生姜にゴマくらいで、削り節やマヨネーズなどはなく、かかるのはソースと青海苔だけ。
生地には、ダシなどの味をほとんど(まったく?)加えていないため、ネギの風味が口内に残る。
また、ここのたこ焼きは結構大きめで、現在の『築地銀だこ』と同じくらいのサイズだったが、
銀だことは違い、中までしっかり火が通っており、お団子のように固まりモチモチであった。
一般的に、「外はカリカリ、中はトロトロ」がヨシとされるたこ焼きだが、そのような商品を食べたとき、
浪花屋しか知らなかった私は、中身の柔らかさと異常な熱さに、舌を焦がし驚いたものである。
今では、浪花屋の方が邪道だと理解できているが、それでも、中身が液状のユルイたこ焼きには、
「あれって、生焼けの失敗では!?」という疑念を抱かずにはいられない。
味の薄い生地がパンパンに詰まった、今思うとイマイチかもしれない浪花屋のたこ焼きだが、
いい思い出として記憶に残っている理由が、容器をくるんだ包装紙の香りだ。
良質の紙を使用しており、たこ焼きの熱で温まると、青海苔やソースの匂いも合わさり、いい香りがしたものである。

若い人には信じられないだろうが、当時のたこ焼きは、滅多に食べられない“ごちそう”であった。
今でこそ、銀だこなど専門チェーン店もあるし、コンビニやスーパーでパック入りや冷凍食品を売っているが、
私の幼少期の行動範囲では、たこ焼きを買える店は希少だったのである。
無論、関西地区では「一家に一台」と噂されるたこ焼き製造機も、私の周囲では保持している家庭はなかった。

そんな私が楽しみにしていたのが、お祭りの時期や年始に登場する屋台。
立川の諏訪神社で行われる夏祭りには、たくさんの屋台が並び、たこ焼き屋だけでも4~5軒はあったはず。
ガラの悪い方々が売るたこ焼きは、浪花屋より乱雑な作りがら、異なる味わいで妙にウマかったのだが、
ある時期を境に、タコが入らなくなった(苦笑)。信じられないだろうが事実である。
どのお店も1人前8個だが、タコ入りは2個だけで、残り6個はプレーン。無論、ガキの抗議なんて彼らは受け付けない。
「タコ無しのたこ焼き」を買わされたことで、社会の歪みや無常さを知る(←大げさだ)と同時に、
「いつの日か、タコ入りのたこ焼きを、腹イッパイ食べてやる!」と誓ったものであった。
 ※最初に紹介した画像のたこ焼き。小さいけれど、ちゃんとタコは入っていた

その後、浪花屋はいつの間にか閉店し、世間では『京たこ』や『銀だこ』などのチェーン店が人気を集め、
大きめサイズで値段もそこそこする、中身トロトロのたこ焼きが主流となった。
現在、立川駅南口の周辺には『築地銀だこハイボール酒場』を含め、たこ焼き居酒屋が3軒ある。
どのお店も「お持ち帰りできます」とのことだが、正直、小学生や金欠の私(泣)が、気安く買える価格ではない。
だいたい、1個あたり約80円で、10個買えば800円になる。おやつにしてはちょいと高い。
30年以上前とはいえ、浪花屋のたこ焼きは、私が初めて買ったときは10個260円。
その後少しずつ値上げしたが、せいぜい400円くらいで、1個あたり40円程度だ。
大きさにもよるけど、餃子は1個あたり100円、たこ焼きは50円を超えると、割高に感じるなあ。

三鷹『一圓』の餃子は1個110円だが、通常サイズの3倍大きいので問題ナシ

私が理想とするたこ焼きの条件は、以下の3つ。
○お手頃価格 ○中まで火が通っている ○タコが入っている 最後のは当然か。
小学生のお子さんでも買えて、中身は液状ではない、タコ入りのたこ焼き。
売っているお店はいくつか知っているが、そのうちのひとつが、『たこ焼きたけちゃん』
西荻窪では有名な、キッチンカー販売のたこ焼き屋さんだが、つい最近、私の地元立川市にも登場。




現在は週3回ずつの割合で、西荻窪と立川でそれぞれ営業とのこと。

※15時間営業ではないので、念のため

たけちゃんのたこ焼きは、西荻窪在住の先輩に教えてもらい、食べたことがあった。
当時は1個30円で、現在も1個40円(購入は3個から)と安価であり、味付けは豊富だが、すべて同価格。


定番のソースや醤油だけでなく、味噌やバターもあるのがいいね。
昨夜、久々に「ソース」「ニンニクしょうゆ」「のり塩」を各10個ずつ、計30個購入。
1個40円のたこ焼きだが、30個買うと1000円のサービス価格になる。
千円札を店主たけちゃんに渡すと、先客や電話予約分があるそうで、「お時間いただきますがよろしいですか」とたずねられる。
承知し、歩道に立って待っていたところ、隣の仮店舗内で待つよう指示された。
現在はキッチンカー販売のたけちゃんだが、すぐ隣の建物で『たけちゃん食堂』を開業予定なのだ。
たこ焼きだけでなく、お好み焼きや焼きそば、弁当や酒類なども提供するそう。
こちらが仮店舗内。改装前でイスとテーブルが数個あるのみだが、今でもここでの食事は可能らしい。


室内の小窓から、外の店主と会話をしたり、焼き上がる様子を見学もできる。


ただ、アングル的にいい写真は撮れなかったので、お店ツイッターから画像を拝借。
 (C)たこ焼きたけちゃん

そろそろ完成かな、という私の視線を感じたのか、「いい感じに仕上げますので、もう少々お待ちください」と声がかかる。
注文が集中しても手を抜かず、中まで火が通るよう、じっくり「いい感じに仕上げる」のが、たけちゃんの流儀だ。
オーダーから25分後、焼き上がったたこ焼きに味を付け、パックに盛りつけ完成。
たこ焼きが入った袋を受け取り、「店舗が開業したら必ず飲みに来ます」と告げ、
たけちゃんの「よろしくお願いします!」の返答を聞くと同時に、冷めないうちに帰宅しようと、あわてて歩き出す。
こちらの場所は、昭和第一学園を超えた先にあり、必死こいて早歩きしても、立川駅までは23分かかる。
近くに「東栄会」という西武バスの停留所があるので、歩きたくない方はそちらをオススメ。

早歩きのせいで、少々汗をかいた状態で帰宅。さっそく缶ビールと一緒に食べることにする。


容器には15個ずつ入っており、こちらは左側がのり塩5個で、右側がソース10個。


こちらは、左側がニンニクしょうゆ10個で、右側にのり塩5個。たこ焼きの下には紙が敷いてある。


刻み海苔が乗り、マヨネーズは全体ではなく、3ヶ所にまとめて絞り出してもらった。
1個ずつ並べたのがこちら。左からソース、ニンニクしょうゆ、のり塩、ゲストのiroHa大福。


『iroHa』を立川駅改札近くで見かけたので、つい購入してしまった。※出店は2月27日までとのこと

ご覧のとおり、たこ焼きの大きさは、一般的には小さめになるのかな。
中は液状ではないが、フワフワ食感で食べやすく、3種の味で飽きることなく、あっという間に30個たいらげてしまった。
西荻窪住民の間では賛否両論あるみたいだけど、私自身は「たけちゃんたこ焼き」を結構気に入っている。
『たけちゃん食堂』が開業したら、絶対に飲みに行くし、またこのブログで紹介したい。
オープンは3~4月頃を予定しているとのこと。今から楽しみである。

追記 その1 
さっき書いた、「いつの日か、タコ入りのたこ焼きを、腹イッパイ食べてやる!」というガキの頃の誓いは、
今から10年前、大阪の西成区、いわゆる「あいりん地区」で実現させた。冒頭で載せた画像がそのたこ焼きである。
お店の名前は…不明。下記画像の左側に『勇 ゆう』という看板があるが、これが屋号かな。


右側看板に記載のとおり、「たこ焼 7コ 100円」という西成価格! ちなみに、初訪問時は8個100円だった。
ここで7人前を購入したところ、1個オマケしてもらい計50個。それでも700円である。
近くの安宿に持ち帰り、ひとりでガツガツと食べた。途中でさすがに飽きたが、残さず全部たいらげたよ。
ここのも小さくてウマいたこ焼きだったが、4年前に訪問したところ、残念ながら別の店になっていた。

追記 その2
さっき載せたiroHa大福は、「シュークリーム味」だったのだが、ひと口食べたらクリームのウマさが爆発!
下品なカットで申しわけないが、予想外のウマさに驚き、食べかけをあわてて撮影。ぜひ皆さんも食べてみてほしい。

※240とは高カロリーだ!



たこ焼きたけちゃん 立川
東京都立川市栄町5-60-1
立川駅北口より早歩きで約23分 多摩都市モノレールなら泉体育館駅から徒歩10分ちょい
営業時間 3/6までは17時~20時
定休日 現在、立川での営業は週3日程度 詳細はお店のツイッターで。
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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2022-02-23 09:44:56
たちかわ競輪場近くの「たこやき高橋」がずっと気になってるんですが、行かれたことはありますか?
近所のよいこの聖地的な雰囲気が漂っていて、よそ者のおっさんがずけずけ踏み込んでいいものかと、遠巻きに眺めているんですが…。
何かご存知でしたら。
返信する
Unknown (日が沈む~(略))
2022-02-23 12:17:33
Unknown様
立川競輪場裏の『たこやき高橋』、
数年前に一度だけ購入したことあります。
8個200円と安かったのですが、たくあんが入っていて驚きました。
店内の様子は「よいこの聖地」というより、
常連の溜まり場という印象でした。
返信する
Unknown (hobohobo)
2022-02-23 12:37:18
すみません。
名前入れ忘れました^^;

常連のたまり場ですか。。。
もっとハードル高いですねー…。
返信する
Unknown (日が沈む~(略))
2022-02-23 16:30:44
hobohobo様、
最初のコメントもhobohoboさんだったんですね。
今日はちょうど、立川競輪場に用事があったので(笑)、
『たこやき高橋』に初入店してきました。
以前は、競輪客と思われる、クセのある常連が多い印象でしたが、
最近はそのような客は来ていないようで、
この日も、近所のご夫妻や若者たちなど、
ごく普通のお客さんしかいませんでした。
店内は6席程度と、広くはないですが、
hobohoboさんも、ぜひ行ってみてください。
詳細は改めて、ブログで紹介しようと思います。
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