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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

団地に近い方の「車ラーメン」 西立川『くるま』

2022年02月22日 | 中華食堂
立川駅南口に、「車ラーメン」の愛称で親しまれているお店がある。
ノレンには平仮名で「くるま」の文字があり、漢字の「車」を○で囲った、印鑑のようなマークも。
看板には『ラーメン屋さん KURUMA 立川通り店』と記されており、これが正式名なのだろう。
カウンター席しかなく、メニューはラーメン主体で、酒やおつまみの種類は少ないものの、
コロナ前は深夜3時まで営業していたため、遅い時間帯は飲み客の割合が多かった。

駅からは徒歩7分程度と近く、立川で車ラーメンといえば、ここを思い浮かべる方が多いと思うが、
立川にはもう1軒、看板やノレンに「くるま」の文字と、印鑑風の「○車」マークを掲げているお店が存在する。
駅からは徒歩27分程度と近くはないが、実はこちらが本家・本元で、駅チカの方は支店だった。※現在は無関係
場所は富士見町団地の近くで、正式名は『中華そば くるま』。SNSでは「くるまラーメン」と自称している。
看板には「ラーメン・餃子・定食&コーヒー」と記され、いわゆる街中華っぽい外観ではあるが、

※コーヒーはインスタントではなく、注文後に煎る本格派

実は駅チカの車ラーメンよりさらに、飲み客を歓迎している雰囲気のお店だったりする。

私がこのお店を知ったのは、今から8年ほど前。ジョギングの帰りに、たまたま見つけたのだ。
数日後、食事をするため再訪。店内は広く明るく、お母さんと娘さん夫婦による家族経営。
メニューが多く迷ったが、とりあえず「生ビール」550円(現在の価格、以下同)と「餃子」500円、
さらに、「ピーマンと豚肉定食」830円のおかずだけ=100円引きで730円を注文。ガラケー画像が残っていたので掲載。


自家製でほどよくニンニクが効いた餃子、チンジャオロース風のピーマンと豚肉、どちらも美味しかった。
シメにはお店の一番人気らしい、「車ラーメン」780円を注文。写真はないのでお店のSNSから拝借。


醬油豚骨スープにモヤシ、タマネギ、豚肉が入り、ニンニクががっつり効いている、意外とワイルドな仕上がりだった。

このとき、お母さんが「もうすぐ40周年」と仰っていたので、そろそろ創業50年になるはず。
私のような一見客は少ないようで、客の大半が近所の常連風で、食事客より飲酒客の方が圧倒的に多い。
最寄り駅から遠く、繁華街にはないけれど、東久留米の『珍来』や武蔵村山の『弘華飯店』と同様、
団地近くの貴重な食堂・居酒屋であり、住人たちの社交場として、長年愛されているようだ。

立川市民とはいえ、近所ではないヨソ者の私は、アウェイ感もあり、その後しばらく訪問していなかったが、
コロナ禍により、電車など公共交通機関の利用を避け、市内で飲み喰いしていた頃、くるまさんへの再訪を決意。
以降で、最近食べた料理を紹介するが、その前に読者サービスとして、最寄り駅である西立川駅からの行き方を案内しよう。
まずは、南口から出て、左(立川駅方面)へ左へと進み、富士見通りに出る。
 ※写真ブレ失礼

立川駅南口からも、モノレールのある通りを南下し、最初の信号を右折してずーっと進めば、富士見通りに着く。
富士見通りを南下すると、かつては不良中学生がタムロしていた、「富士見公園」に着く。
 ※同上

公園脇の車道ではなく、間にある階段(矢印参照)を下っていくと、駐車場のような場所に出る。


その後は、不良中学生に蹴飛ばされ(推測)、数ヶ所へこんでいるフェンスに沿って進めば、くるまが見えてくるはずだ。


説明するのを忘れていたが、本家くるまはカウンターとテーブルだけでなく、小上がり席まである。
中華食堂なので、炒め物など麺類以外の料理が豊富で、酒類もいろいろ揃っており、焼酎やウイスキーはボトルキープも可能。
さらに、中華以外の【おつまみ】メニューも用意されているのも、飲み客にはありがたい。


久々の訪問時は、上記おつまみから「牛スジ煮込」400円を注文。お通しとして、大根の漬物も提供された。


とんすいに盛られた、ひとり飲みに適した量。愛知の「どて煮」のような甘口で、私好みの味。
後日、同額の「もつ煮」も頼んでみたところ、意外と時間がかかってからの登場。


一見、普通の煮込みに見えるが、ラーメンのスープを使用しているのか、独特の香りとコクを感じる。
居酒屋以外では、出来合いの煮込みを使う店も多いが、くるまさんはちゃんと手を加えているのに好感。
同じ立川の『味源』でもやったように、この煮込みに麺をつけて食べたいくらいだ。

さっきの写真で、もつ煮の右上に写っていたのが「おつまみチャーシュー」550円。


温められた、大きめチャーシューが5枚。キャベツの千切りが、野菜不足の私には嬉しい。
もちろん、自家製と思われるチャーシューも、歯応えも風味も文句なしだ。
そして、これまで頼んだ料理で、私が一番おススメしたいのが、「白辛マーボ定食」のおかず単品850円だ。


横アングルはこちら。煮込みなどの倍価格だが、見てのとおり倍以上の量がある。


赤くはない、珍しい色の麻婆豆腐だが、見た目に反し、ちゃんと辛い
ただし、辛さに弱い私でもウマいと思えるレベルで、お酒がススム。時折、柑橘系のような爽やかさも感じる。
白辛マーボは、+100円でさらに辛くできるようだが、個人的には今のままでじゅうぶん満足だ。
お酒の値段は、ビールは生も瓶も550円、ウーロンハイ、レモンサワーが440円など。いいちこボトル2900円を入れようか検討中。

ここからはシメのお食事を掲載。麺類には半チャーハン、ご飯類にはミニラーメンのセットもある。
こちらは「ラーメン+半チャンセット」、白菜のお新香付きで940円。「ラーメン」単品は550円だ。


正統派の醤油スープに細ちぢれ麺が泳ぎ、チャーシュー、メンマ、海苔、ワカメ、玉ネギが脇を固める。
ニンニクの効いた車ラーメンもウマかったが、飲んだあとに食べるなら、こっちのラーメンかも。
半チャーハンは、よくある八角形のものではなく、お茶碗のような器に盛られていた。


「パラパラ」でも「しっとり」でもなく、「もっさり」という印象だが、このチャーハンがまたウマい!
具材はチャーシュー、玉子、ネギと、ごく普通のチャーハンのはずだが、味加減が絶妙で、もっと食べたくなる。
念のため取っておいた白マーボもかけてみたが、必要はなかった。


最近、今さらながら【チャーハンは美味しい】ということに気づき始めたよ(←遅い)。
くるまさんは、普通の「チャーハン」が780円。「エビチャーハン」950円も気になるな。

その次に訪問したときのシメは、これまだ大好きな「五目ラーメン950円」。


ラーメンとは違う中細の麺が、具材の旨味が溶け込んだスープとよく合う。


メモによると、使用されていた具材は、白菜、人参、ピーマン、玉ねぎ、豚肉、木耳、チャーシュー、
さらに竹の子、椎茸、マッシュルーム、海老、イカ、かまぼこなど、五目といいつつ実際は「十三目ラーメン」だったようだが、
上記画像では、後半の6つは確認できない。他の店の五目ラーメンと間違えていたらゴメン(笑)。

一方、シンプルながらウマかったのが、「ぶっかけ月見ラーメン」750円。
どんな商品かたずねたら、「スープ少なめ、味濃いめのラーメンに、キャベツなどが入る」とのこと。
出てきたのがこちら。ラーメンと同じ具材に、千切りキャベツと玉子が加わる。


「よく混ぜてお召し上がりください」との指示に従い、黄身ちゃんを崩さないよう、かき混ぜる。

※スープも結構入っている

おそらく、通常のラーメンと同様に醤油ダレを入れるが、スープは少ししか注いでないのだろう。
うどんの「ぶっかけ」のようでもあり、混ぜて食べる「油そば」のようでもあり、面白いメニューであった。

この日の帰路は、多摩都市モノレールの柴崎体育館駅に向かって歩いてみることに。
残堀川の横を進み、根川沿いの遊歩道を歩いていく。温かい時期の昼間ならば絶好の散歩コースになるが、
冬の夜は当然寒く、灯りも少なく暗いので、避けた方がいい(苦笑)。
夜、この辺を歩くのは中学時代以来だが、今でもちょっと怖かった。フラッシュ撮影したら、変なトリがいたし。


最近は娘さん夫婦が軸になり(お母さんは昼番?)、街中華の悩みのひとつ、後継者問題も解決したくるまさん。
小上がり席のテーブルには鉄板が設置されており、要予約だが焼肉メニューの注文も可能。
飲みに、お食事に、お散歩に。今後も様々な用途で利用させていただくのは間違いない。



中華そば くるま
東京都立川市富士見町7-13-8
JR西立川駅より推定徒歩約16分 立川駅からは約27分、多摩都市モノレール柴崎体育館駅からは徒歩約17分
営業時間 10時半~21時(20時半ラストオーダー)
定休日 月曜、年末年始
※高機能空調設備により換気対策は万全とのこと
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