現在、牛久沼には数十羽のこぶ白鳥が定住している。沼の流出口の近くに給餌場があり、多くはその辺りにいるが、沼の他の地点へ移動したり、支流を遡ったり、小貝川まで下ったりしているものも見られる。
以前、稲荷川の途中で白鳥の親子を見かけたことがあるが、この度は北東の牛久市からの支流の根古屋川に親子を見かけた。
半月ほど前、川の中程にある巣の親の隣に子がおり、親はまだ抱卵中のようであったので、子はさらに増えていることを期待していたが、6月24日通りかかった際に見ると、やはり子は1羽で、親も抱卵はしていなかった。
今は2羽の親に連れられて泳いでいるが、元気に育ってくれることを願っている。
これに関しては7月5日の朝日新聞朝刊の茨城版に悲しいニュースが載った。場所は異なるが、今春生まれた8羽の幼鳥が殺されたというものである。
保護のため一箇所に集められてネットで囲っていたそうであるが、犬がネットの穴から侵入したとみられているが、何者かがネットを破ってけしかけた可能性があるとのことである。ひどいことをする人がいるものである。
ここに紹介している幼鳥もあるいは、集められて被害にあっているかも知れない。写真を撮ったのは6月24日であり、襲われたのは7月4日頃であり、その懸念を否定できない。もしそうであれば誠に残念である。
後に、毎朝白鳥に給餌をしている人に聞いてみると、根古屋川の幼鳥はアオダイショウにやられたといっていた。そのような天敵もいるものかと思った。生存競争は厳しい。
牛久沼には一時70数羽が住みついていたことがあるが、現在は30羽程度とのことである。