某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

奇妙?な順逆。表現の順序

2018-10-17 17:48:06 | なぜ?
 日本製の包丁は引くと切れる。欧米製の料理用ナイフは押すと切れる。のこぎりも日本製は引いて切るが、欧米製は押して切る。経済学でも、我々は「需要と供給」というが、英語では「Supply and Demand」と逆に言う。限界効用逓減の説明も日本とアメリカでは逆だ。日本では、限界単位を加えるとそれのもたらす限界効用は減るというが、アメリカでは限界単位を差し引くと残りの限界単位の効用は大きいという。
 これらとは意味が違うが、大体の欧米語では名姓(John Kennedy)だが、日本(中国、韓国も)では姓名(都留 重人)だ。住居表示も日本では大から小(東京都中野区弥生町1-2-3)だが、欧米では逆だ。
 丁寧に探せば、こうした表現の順逆は沢山あるだろう。なぜそうなのか、何か理由があるのか、とたまに気になる。「東海の小島の磯の白砂に・・・」というのが胸にすっと入るのもこの大から小への順序に日本人が慣れているからかもしれない。小(個)から大へ、という思考順序と全体(大)から個(小)へという思考順序の違いかもしれない。本気で考える価値があるかもしれない。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 変な日本語 | トップ | 米寿の祝いに「汽車に乗って... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
順行と逆行 (森博史)
2018-12-09 16:14:21
ごぶさたしています。姓名なのか名姓なのかは、言語学的にいうと順行と逆行という言い方をします。「述語・目的語」(洋式)なのか「目的語・述語」(和式)なのか。住所表記も「最小・小・中・大・最大」(洋)か「最大・大・中・小・最小」(和)なのか。日付も「日・月・年」(洋)か「年・月・日」(和)なのか。どうも東西で逆転しているようですね。
返信する
順逆考察ありがとう。 (もうすぐ満88のじじい)
2018-10-24 19:52:41
やはり気になっていましたか。私もだいぶ前からです。末端から患部へというのは理にかなっていますね。毛細管の血行をよくする。ケネーの経済表で、貨幣がスムーズに流れるのと同じ。彼は医者だから貨幣は社会の血液なのでしょう。
返信する
順逆のこと (久保)
2018-10-18 10:10:49
順逆について、昔から興味があったので個人的なこと幾つかコメントさせて頂きます。会社に入りたての頃に駐米体験のある先輩から、外国生活で解らないことがあれば日本と逆にすればほとんど間違いないと教わっていました。イタリアの会社にいた時、誕生日を迎えた本人がポケットマネ-で自らケ-キを会社に持参して同僚に配り祝ってもらうのを目の当たりにして、人からの祝福を待っている自分の思考性・閉鎖性に考え込んでしまいました。現在、東洋医学をかじっていますが、治療は患部直接ではなく末梢から患部への順番、こちらの方が効果的です。また右回りより左回りの方が、運動能力、老人性痴呆、腰痛の効果があるという説を聞き及んでいます。順逆の話だけで一晩お酒が飲めそうです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

なぜ?」カテゴリの最新記事