日本製の包丁は引くと切れる。欧米製の料理用ナイフは押すと切れる。のこぎりも日本製は引いて切るが、欧米製は押して切る。経済学でも、我々は「需要と供給」というが、英語では「Supply and Demand」と逆に言う。限界効用逓減の説明も日本とアメリカでは逆だ。日本では、限界単位を加えるとそれのもたらす限界効用は減るというが、アメリカでは限界単位を差し引くと残りの限界単位の効用は大きいという。
これらとは意味が違うが、大体の欧米語では名姓(John Kennedy)だが、日本(中国、韓国も)では姓名(都留 重人)だ。住居表示も日本では大から小(東京都中野区弥生町1-2-3)だが、欧米では逆だ。
丁寧に探せば、こうした表現の順逆は沢山あるだろう。なぜそうなのか、何か理由があるのか、とたまに気になる。「東海の小島の磯の白砂に・・・」というのが胸にすっと入るのもこの大から小への順序に日本人が慣れているからかもしれない。小(個)から大へ、という思考順序と全体(大)から個(小)へという思考順序の違いかもしれない。本気で考える価値があるかもしれない。
これらとは意味が違うが、大体の欧米語では名姓(John Kennedy)だが、日本(中国、韓国も)では姓名(都留 重人)だ。住居表示も日本では大から小(東京都中野区弥生町1-2-3)だが、欧米では逆だ。
丁寧に探せば、こうした表現の順逆は沢山あるだろう。なぜそうなのか、何か理由があるのか、とたまに気になる。「東海の小島の磯の白砂に・・・」というのが胸にすっと入るのもこの大から小への順序に日本人が慣れているからかもしれない。小(個)から大へ、という思考順序と全体(大)から個(小)へという思考順序の違いかもしれない。本気で考える価値があるかもしれない。