某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

カラフトシシャモ

2013-03-05 00:45:04 | ぼやき
 近所のスーパーで、カラフトシシャモというのを50%引きで売っていた。「カラフトなら北海道の隣だから北海道産のシシャモと同じだろう、魚は領海の内外など知らないから」と喜んで買った。たまに飲み屋で食べるシシャモと同じ味で「どれも同じ味なんだ。北海道産が特に美味いというわけではないんだ」と了解した。
 少し後に、またカラフトシシャモを見かけたが、そこには「ノルウェー産」と書いてあった。不思議に思って友人に言うと「それはノルウェーで養殖したシシャモだろう」という。あんな小魚を養殖するかナ、と思ったが、わざわざ樺太からノルウェーまで運んで、それをまた日本が買ってくるとは、はるばるご苦労さんと感心した。勿論、今回は買わなかった。50%引きになる日を待つつもりだった。
 すると不思議なもので、たまたま読んだ(魚を調べたわけではない)本の中に、シシャモのことが書いてあった。「ノルウェーでとれるものは正式名称カラフトシシャモというもので、厳密に言うとシシャモとは別の種類」とあった。日本でシシャモとして売られているもののうち、北海道産はせいぜい 1割であとはこの似て非なる魚だという。さらに、それよりも長い魚でキュウリウオというのも、「間違って」シシャモとして売られていることがあるという。これは青臭くてキュウリのような味がする別の種類の魚だそうだ。
 小売りの段階で「間違」えるのか、消費者の無知につけこんで名前を騙るのか。どうもおかしなことだ。スーパーで「ノルウェ―産」とあとから書き足したのは、多分目のきくお客に注意されたからだろう。私のように誤解して喜ぶ輩がいないようにと。それにしても、油断のならぬ世の中だ。食料品の名前まで疑ってかからねばならぬとは。 
コメント
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