「覚醒剤やなくて、マリファナにしといたらよかったのに」。
というのが、清原和博容疑者逮捕の報を受けての第一印象であった。
清原選手や、少し前ならASKAミュージシャンなど、ヒロポンで逮捕される人を見るたびに、いつも抱くがこの感想である。
蓮舫議員ではないが、
「なぜシャブなんですか? ハッパじゃダメなんですか?」
というと、「いやいや、ガンジャもだめだっつーの!」と、つっこまれそうであるが、同じ「麻薬」としてくくられがちなこの2つは、決定的な相違というものが存在するといわれる。
マリファナは「法律で禁止されてるからダメ」
覚醒剤は「法律で禁止されているうえに、人間がこわれるからダメ」
マリファナは中島らもさんのような「解放論者」が言うように、ドラッグとしては相当にゆるいもの。人によっては、酒や煙草よりも安全と主張することもある。
たしかに酒は依存しすぎると、こわれるうえに死ぬが、マリファナでそういう話はあまり聞かない。
強烈な禁断症状に悩まされたり、「副作用で錯乱して銃乱射」とかそういったものも、アルコールやハードドラッグの専売特許。
というと、マジメな人の中にはムキになって
「そんなことはない。マリファナにだって中毒性や副作用はあるよ!」
と主張して、それはたぶん間違ってはないんだけど、覚醒剤やアルコールとはまた違う次元のものなのだ。
マリファナがイメージほど危険でない証拠に、オランダのアムステルダムでは場所さえ守れば自由に楽しめるし、アメリカの一部の州などでは病気の治療に「医療大麻」を用いている。カナダもふくめ、基本的に北米は解禁傾向にある。
よく凶悪な犯罪者が逮捕されたときに、「目が血走っていた」「わけのわからないことをわめいて暴れた」なんて情報のあと、「容疑者は大麻を保持し」という流れになることがある。
これに司会者が「やっぱり」などとコメントすることもあるが、これは報道側の手抜きか勉強不足。
大麻は基本的にはダウナー系で、吸いこむとゆるゆるになる。
目が血走るどころか、むしろそういう暴力衝動を抑える作用があり、多少ハッピーになってテンションの上がることもないことはないけど、「マリファナを吸って暴れる」というのは、「冷蔵庫でモノを温める」みたいな矛盾があるわけだ。
私もアムステルダムでキメキメになって、フワフワしてる人をいっぱい見たから、それはわかります。
では、なぜにて法はマリファナを規制しているのかと言えば、
「国民が働かなくなり、戦場にも行ってくれなくなるから」。
国というのは特に帝国主義的大国(もしくはそれに従属するか、あこがれている国)にとって「労働力」と「軍事力」というのは、欠かせない戦力である。
ところが、国民がマリファナを吸ってハッピーになると、
「そんなしんどいこと、なんでせんならんねん」
そう言って、ボイコットされてしまう。現に、ベトナム戦争に反対していたヒッピーたちはマリファナを吸って「ラブ&ピース」とやってた。
そう、大麻を吸うと愛と平和を重んじる、ゆるい心持ちになれる。だから、支配する側はそれを嫌がる。もちろん勤労意欲は失せるから経済力も落ちる。
端的に言えば「支配力」がなくなる。幸せにはなれるが、国力が弱くなるのだ。
それを「堕落」ととらえるか「ハッピーでいいじゃん」ととらえるかが、大麻反対論者と賛成論者の分かれるところだろうか。
一方、覚醒剤はダメ。こっちは、間違いなく人間がこわれるから。
(続く→こちら)
というのが、清原和博容疑者逮捕の報を受けての第一印象であった。
清原選手や、少し前ならASKAミュージシャンなど、ヒロポンで逮捕される人を見るたびに、いつも抱くがこの感想である。
蓮舫議員ではないが、
「なぜシャブなんですか? ハッパじゃダメなんですか?」
というと、「いやいや、ガンジャもだめだっつーの!」と、つっこまれそうであるが、同じ「麻薬」としてくくられがちなこの2つは、決定的な相違というものが存在するといわれる。
マリファナは「法律で禁止されてるからダメ」
覚醒剤は「法律で禁止されているうえに、人間がこわれるからダメ」
マリファナは中島らもさんのような「解放論者」が言うように、ドラッグとしては相当にゆるいもの。人によっては、酒や煙草よりも安全と主張することもある。
たしかに酒は依存しすぎると、こわれるうえに死ぬが、マリファナでそういう話はあまり聞かない。
強烈な禁断症状に悩まされたり、「副作用で錯乱して銃乱射」とかそういったものも、アルコールやハードドラッグの専売特許。
というと、マジメな人の中にはムキになって
「そんなことはない。マリファナにだって中毒性や副作用はあるよ!」
と主張して、それはたぶん間違ってはないんだけど、覚醒剤やアルコールとはまた違う次元のものなのだ。
マリファナがイメージほど危険でない証拠に、オランダのアムステルダムでは場所さえ守れば自由に楽しめるし、アメリカの一部の州などでは病気の治療に「医療大麻」を用いている。カナダもふくめ、基本的に北米は解禁傾向にある。
よく凶悪な犯罪者が逮捕されたときに、「目が血走っていた」「わけのわからないことをわめいて暴れた」なんて情報のあと、「容疑者は大麻を保持し」という流れになることがある。
これに司会者が「やっぱり」などとコメントすることもあるが、これは報道側の手抜きか勉強不足。
大麻は基本的にはダウナー系で、吸いこむとゆるゆるになる。
目が血走るどころか、むしろそういう暴力衝動を抑える作用があり、多少ハッピーになってテンションの上がることもないことはないけど、「マリファナを吸って暴れる」というのは、「冷蔵庫でモノを温める」みたいな矛盾があるわけだ。
私もアムステルダムでキメキメになって、フワフワしてる人をいっぱい見たから、それはわかります。
では、なぜにて法はマリファナを規制しているのかと言えば、
「国民が働かなくなり、戦場にも行ってくれなくなるから」。
国というのは特に帝国主義的大国(もしくはそれに従属するか、あこがれている国)にとって「労働力」と「軍事力」というのは、欠かせない戦力である。
ところが、国民がマリファナを吸ってハッピーになると、
「そんなしんどいこと、なんでせんならんねん」
そう言って、ボイコットされてしまう。現に、ベトナム戦争に反対していたヒッピーたちはマリファナを吸って「ラブ&ピース」とやってた。
そう、大麻を吸うと愛と平和を重んじる、ゆるい心持ちになれる。だから、支配する側はそれを嫌がる。もちろん勤労意欲は失せるから経済力も落ちる。
端的に言えば「支配力」がなくなる。幸せにはなれるが、国力が弱くなるのだ。
それを「堕落」ととらえるか「ハッピーでいいじゃん」ととらえるかが、大麻反対論者と賛成論者の分かれるところだろうか。
一方、覚醒剤はダメ。こっちは、間違いなく人間がこわれるから。
(続く→こちら)