海外旅行のおいしい食べ物 マレーシア・コタキナバル編 その2

2015年02月14日 | B級グルメ
 前回(→こちら)の続き。

 グルメに興味のない私が推薦する旅先のグルメは、コタキナバルの安食堂で食べた中華料理。

 コタキナバルといえば、マレーシアにあるリゾート地。

 といっても、実際にはリゾートなどどこの国のクリームあんみつや! という田舎町なのだが、雰囲気はローカルでも、そこで食べた中華は、これがもう、もんのすごいうまかったのだ。

 大げさに言えば人生で三本の指に入る、少なくとも海外で食べたあらゆる料理の中でダントツでおいしいのである。

 マレー料理、インド料理も悪くないが(マレーシアはマレー、インド、中華の複合民族国家)、中華に比べると勝負にならない。

 大人と子供、それくらいの差がある。

 肉骨茶、野菜炒め、焼きそば、海鮮丼、貝の蒸し物、カニのから揚げ、どれも絶品であった。

 あれを味わったら、華僑が世界でブイブイいわしている理由がわかろうというものである。

 中華料理と英語は世界の共通語。「華僑がいないのは中国だけ」と言われるのもむべなるかなである。

 こんなうまいもんが食えるのかと、コタキナバルを出た後、クアラルンプール(略称KL)でも当然のごとくチャイナタウンに宿を取った。

 で、コタキナバルの夢ふたたびと、メインストリートにある中華の店に行ったのだが、これが今度はそんなにうまくなかった。

 いや、別にまずくはないんだけど、コタキナバルと比べたらはるかに見劣りする。

 やはり、しょせんは観光地のメシであるということか。

 海の家やスキー場でうまいものが食べられるなんて誰も思っていないのと同じく、観光地では期待してはいけないのだ。すっかりそれを忘れていた。

 のちに台湾に行ったときにも、「今度こそうまい中華」と意気込んだが、ここでもやはりそこそこにはうまかったが、コタキナバルにはまったくかなわなかった。

 おそらく、これはクアラルンプールや台北に罪はない。これらの街がおいしくないのではなく、コタキナバルがうますぎたのだ。

 あれはまさに奇跡的な味であった。グルメに興味のない私がここまで推すのだから、ホンマもんである。

 一度ダマされたと思って、食してみてほしい。コタキナバルなんていう辺境地に行く機会があればの話であるが。


 (続く→【こちら】)


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