拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

『カクレカラクリ』―うわ、マジにSUGIZOキタ━━━━(゜∀゜)━━━━.!

2006-09-13 23:49:50 | テレビ
ついさっきやってた二時間ドラマ『カクレカラクリ』を見た…ふぅ、疲れた(笑)。森博嗣という人が書いた同名小説の実写化。この作家さんのことは全然知らないし、数日前まではこのドラマの放送自体も全く知らず、もちろん見る予定だって無かったのだが、小耳に挟んでしまったのだ…このドラマにSUGIZOが出るということを(笑)…なんか最近気になるんだよ、このブログにも何度かちょろっと話題にしたこともあって、彼の動向が。今日も某動画サイトyoutubeで過去のLUNA SEAの映像などを鑑賞しつつ、「うん、RYUICHIはともかくSUGIZOはマジにかっこいいなぁ」等と再確認したりしてた。そんな風にたまたま彼に関心を寄せている時期に「地上波のドラマに出る」なんて情報聞いちゃったらそりゃあチェックするしかないだろう。レア過ぎ。地上波のTVでSUGIZOを見たのはいつ振りだろうか。数年前ソロでポップジャム出てヘンな歌をお歌いになられていたのを見た記憶が。とにかく超久々だ。しかもドラマだ。『カクレカラクリ』、内容はもうどうしようもないくらい「……」で、まぁ平たく言えばかなりつまらなかった。『トリック』の劣化版、みたいな。ミステリーものだけど謎解きもユルかったよ…なぜだ。主役をやっていた加藤君という子は今は亡きジャニーズのアイドルグループ「NEWS」(失礼)の子らしい。この子『3年B組金八先生』に出てた子か?上戸彩とメールしてた子?それなりにかっこよく成長していたが、演技が…いや、彼だけじゃなく他の子も…。ストーリーがつまんなくてキャストの演技も微妙だったこのドラマ。でもそんなことはどうでもいいのだ。私は見たいのはSUGIZOのみだ。彼はドラマの冒頭、プロローグみたいなところでいきなり登場。んん?まさか出番はこの冒頭だけか?多大な不安が脳裏をよぎる。案の定、それ以降ずーっとSUGIZOが出てくる気配は無し。それでも展開から考えてあの冒頭のみの出演なんておかしいから根気よく待っていたら、10時半過ぎにようやく再登場。和装も似合うなぁ。40歳に近いはずだけど、相変わらずかっこよかった。凄いな。でまぁ…それだけです、うん。いや、もちろんちゃんと物語を追って観ていたけどもね。最大の目的はやはりSUGIZO出演部分なので。いやぁ、人生ってわからない、何が起こるか。まさかこの私がSUGIZO目当てでTV観るなんてね。しかもLUNA SEA終幕から6年の月日を経た今になって(笑)。
とにかくドラマ自体はおせじにも「面白かった」とは言いがたかった。というかこのドラマ、スポンサーがコカコーラ一社だけでさあ!同じCMばっかり流れるんだよ、ウンザリですよ(失笑)。流れたCMは倖田くみのダイエットコーク、キムタク&渡哲也のジョージア、KREVAがビーチでラップしてるコカコーラのやつ。これらのCMが毎度毎度ループで流れるのだ。結構イライラするぜー。特にKREVAのやつ、CMのノリがモロに真夏で。もう9月中旬でしかも今日は天気も悪くて肌寒いくらいだったのに…そんな時にあんな爽やかな夏のCM見せられても購買意欲そそられないよ。逆効果っすよ。それにドラマ内にも執拗にコカコーラ製品が出てきて。「は?関係ないし!邪魔だよ!」というタイミングで。観ててこんなにイラつくドラマも珍しいよ…楽しく観た方、ゴメンね。でもなんか、最近叫ばれるドラマの視聴率・品質の低下を如実に表したような、モデルケースみたいなドラマだったからさ…安易なドラマの企画はやめましょうよ、もう。でもSUGIZOを地上波で見れたことは素直に感謝。勝手ですが。

逆巻く波間の小船の上で1000年

2006-09-12 23:54:39 | 日記
戦後の第一次ベビーブームの頃に生まれた「団塊の世代」の人達。とにかく同年代の人間が沢山いるため、いつまでたっても競争から逃れられない波乱の人生を送った人達。そんな人達の子供である「団塊ジュニア世代」。学生時代に華やかなバブル経済を羨望の目で見ていたものの、いざ自分たちが社会人となった時は既に不況の真っ只中だったというこれまた波乱の世代。…このように、ある特定の世代や時代の特徴を客観的に文章化するのにはある程度の年月が必要である。バブル期の真っ最中、好景気に浮かれていた人々の中に「今はバブルだ」と自覚していた人が殆どおらず、「これが普通だ」と思っていた人が大多数。バブルがはじけてみて初めて「あぁ、あの頃はバブルだったんだ…だからあんなに派手にお金を使えたんだ…」と我に返ることができる。渦中にいてはその状況をどう形容したらいいかわからない。これが普通だ。それなら、私が生まれた80年代中期~後期及び我々が生きている時代は後の日本でどのように形容されるのだろうか。バブル経済を実感どころか社会科の教科書で知った、不況ど真ん中に育った世代?すぐにキレる世代?引きこもり世代?インターネット世代(ニフティーサーブ?何それ)?うーん…。
話は変わるが、村上春樹の小説を読んでいて気づくのは、ミュージシャンの固有名詞がゴロゴロと出てくること。出てくるミュージシャン全てが村上春樹のお気に入りだったのかは知らないが、「これをリアルタイムで聴いてたんだぜ、我々は。羨ましいだろ?」という感じがなんとなく伝わってくる気がする。『TVピープル』という文庫に収録されている「我らの時代のフォークロア」という短編、主人公は村上春樹と同世代の青年。この青年及び彼の知人が過ごした青春時代についてのお話なのだが、この作品にも「同世代キーワード」がいろいろと出てくる。60年代に青春時代を過ごした主人公の青年。彼の周りにリアルタイムで存在したドアーズ、ビートルズ、ボブディラン…。作中には「別にこの年代を生きたことを自慢したいわけではない」という旨の文章が存在するが、やっぱ自慢したいだろうよ。現代でも人気の衰えない大物ミュージシャンをリアルタイムで聴いていたなんて、普通誇らしいだろう。こんな風に「私これがリアルタイムだったんだよ」とか「リアルタイムでこんな事を経験したよ」と下の世代に語りかけられるもの。私たちの世代では何があるだろう。ドラゴンボール、スラムダンク、ダウンタウン、宇多田ヒカル、スマパン、レディオヘッド、ベック、エミネム…この辺は結構自慢したいかも。hideは聴き始めたの死後だから当てはまらないな。ラルクは人によって好き嫌い激しいからあんまり自慢は出来ないな。もう少し上の世代の人だと「エヴァブームを経験したよ」とかそういうの結構自慢だな。エヴァンゲリオン人気がどんな風に広がっていったかを肌で実感していない私にとってそういう話はとても興味深いものだ。
自分がこれまでに見聞した事件の中で一番大きなものは、やはり2001年の911だろうか。当時高校一年生。そんな多感な時期に、生中継であの衝撃映像を見たことは貴重な体験と言わざるを得ない。オウム事件とかも驚いたけどあれは小学生だったからな。思えば私が高校入学した年の春に小泉政権が発足して以降、件のテロやイラク戦争、北朝鮮の拉致問題、靖国問題、反日デモ問題、ホリエモン旋風などなど、激動(?)の日々が続いた。そのお陰でなんだか色んなことを無い頭使って考えたりした気がする。「高校生時代が小泉政権だった」。我々の世代が「体験」した一大事件はまさにそれかもしれない。 


追記
親王さまの名前が「悠仁」に決定。「ひさひと」と読むのですね。凄いなぁ、某ゆずの北川さん、名前一緒じゃん!ゆずの方は「悠仁」で「ゆうじん」と読むのだが。


hideと小山田―『音楽と人』をたずねて

2006-09-11 22:26:32 | 音楽
古書店で10年程前の『音楽と人』という雑誌を三冊手に入れた。「戦利品」と言いたいぐらい満足なお買い物でした。三冊の中の一冊はhideと小山田圭吾(コーネリアス)が表紙のものなのだ。昔から噂だけ聞いててずーっと欲しかった1994年11月号。当時の出版界に衝撃をもたらしたという、激しきヴィジュアル系×ニヒルな渋谷系の異種格闘技的対談。hideがコーネリアスを愛聴していたことが発端でこの対談がセッティングされたという。表紙がこの対談の異常事態ぶりを物語っている。hideとコーネリアスの両方を真剣に聴いていた人、当時全くと言っていい程いなかったんじゃないかなぁ。もっとも敵対関係にあったジャンル同士のような気がするし(笑)。そんなジャンルの垣根を無理矢理飛び越えた『音楽と人』史上に残る異色対談。こんなの今の雑誌では絶対にお目にかかれないだろう。今で言うと誰だ?くるりの岸田とガクトが対談する、みたいな感じ?(いろんな意味で失言だ…)
表紙、hideが小山田をカツアゲしようとしてる図が笑えるが、中のグラビアではアンプの前で仲睦まじくギターを弾く様子なども見られる。対談では、二人とも自身のルーツがヘヴィメタだったり、学生時代読んでいた雑誌が一緒だったりと、意外な共通点が浮かび上がっていたりする。でも、彼らの年代の洋楽好きは、大体似たようなもん聴いてて当然なんだろうなぁ。後にhideはコーネリアスの「ヘヴィメタルサンダー」をリミックスしてたり、コーネリアスがhideの死後に出たトリビュート盤で「ピンクスパイダー」をカバーしたりと、音楽でも交流を果たした二人だが、やっぱ一曲でもいいからコラボしてほしかったなぁ。共作。絶対変でかっこいいものが聴けたはずだよ。つくづくhideの死が惜しまれる。
とにかくhideと小山田の号が手に入ったのが嬉しくてしょうがないのだが、併せて買った二冊も結構面白かった。95年と96年頃のもので、両方にLUNA SEAが載っている。正確に言えば95年の方はSUGIZOのソロインタビュー。写真、笑えるぐらいかっこいいので困る。キメキメだ、SUGIZO。撮影場所はSUGIZOの自宅らしい。写真にSUGIZOと思わしき人物のポスターが写り込んでいるが…。そうだ、最近見かけないから忘れてたけどこの人こういう人だったよなぁ…(笑)。96年の方は表紙自体がLUNA SEAだ。こちらでもキメまくっているSUGIZO。あ、もちろんRYUICHIさんも…。素敵。こういうのが見たいから90年代の雑誌収集はやめられないねぇ。
興味深いのだが、hideと小山田が表紙の94年の号にはまだ「ヴィジュアル系」という言葉が登場しておらず、ああいうハデなメイクとファッションをしたミュージシャンは「美学系」と呼ばれている。そして96年の号ではいつの間にか「ヴィジュアル系」という言葉が少しだけ出現している。「美学系」という言葉、『ロッキングオン』から独立した後『音楽と人』を創刊し、現在はフリーで活躍している流浪の音楽評論家・市川哲史氏によって生み出されたものだが、「ヴィジュアル系」という言葉はどこから来たのだろう。少なくとも市川氏ではないらしい(本人が否定)。ヴィジュアルの良くないミュージシャンや、周辺スタッフや音楽評論家が、化粧してて派手な人達を「あいつら所詮ヴィジュアルだけで売れてるんでしょ?」と揶揄したのがきっかけで生まれたのか?と私は勝手に思っている。それか、ワッツインとかCDでーたみたいな総合音楽情報誌が、ジャンル分けのために作りだした造語か?とか。よく考えればとんでもない名称ね、「ヴィジュアル系」。「見た目系」「見せかけ系」…てことでしょ?そりゃラルクのtetsuも怒るさ(失笑)。
 
追記
『DEATH NOTE』の件、小畑氏はすぐに釈放、映画・アニメも予定通りだそうだ。

君は嘘の糸張り巡らし・・・

2006-09-10 21:58:40 | 日記
mixiの日記を更新してみた。「足あと」欄を見るといつの間にかかなり沢山の人が訪問していることがわかり、日記が一つも無いまま放置しておくのも寂しい気がして。ずーっと放っておいても一日に数人はアクセスしてきてくれるmixiの日記。ブログとは大違いだ…というわけで、このブログに書く記事以上にどうでもよい中身の無いことを数行書き連ねてみた。あまり思い入れが無く、積極的な交流も求めないので本当に適当なことを力を抜いてさらっと書く。うん、なんか気楽でいいぞ、この感じ。登録してあるプロフィールは名前含めてかなり適当なもので、本名で登録し、所属している学校はもちろんゼミやサークルまでも明かしている人に対して多少距離を感じるというか、「嘘だらけだがいいのだろうか」と思ったりもするが、まぁ迷惑かけなきゃ別にいいだろう。空気でいよう。ただただじっとしながら気楽に日記を更新しよう。LCLの海に溶けることを拒んだシンジのように宙ぶらりんでいよう。何より書く分量が数行というのがいいね。新鮮(笑)。
登録してある名前・ニックネームをここで明かしても別に良いのだが、なんとなくそれはやめる。でもせっかく文章を書いたのだから、書いた日記をそのままこっちに引用してみるのは別に悪くないだろう。転載元、本人だもの。ソーシャルネットワーク内という隔離された空間でしか読むことを許さない、というような内的な日記でもない、くっだらない雑記に過ぎないし。というわけで初めての日記はこれだ。

どうやらmixiでは、機能を上手く使えば自分と共通の趣味を持つ人々と簡単に繋がれるらしいという事がわかった。ダウンタウンが好きでhide好き、ケンドーコバヤシのハードボイルドな芸風に心酔いしれ、暇さえあればhideの名盤『PSYENCE』収録曲を最初から最後まで絶唱、岡田あーみんの漫画を「聖典」として愛読しつつ心の師は漱石。こんな人間を探し出し、繋がることもできるという事か?そんな面倒くさい奴とは繋がりたくない。

誇張をかなり含んでいる。ブログとmixiではなんとなくキャラを変えているもので。気を抜くとつい適当なことを書いてしまう。気合を入れた記事はブログのためにとっておくのだ…これでも日々の記事は頑張って書いているのですよ…。実際は『PSYENCE』全曲を絶唱なんてしない。一部だけだ。そして岡田あーみんの漫画は「聖典」ではない。「座右の書」だ。この記事のタイトルは「LEMONed I Scream」。殆どの人が聞き覚えもないだろう。hideの『PSYENCE』収録曲だ。mixiの記事のタイトルは内容に関係なくhideの曲のタイトルをそのまんま引用することに強引に決定した。だってかっこいいのばっかりなんだもの。「OEDO COWBOYS」とか最高のタイトルだ。そんなかっこいい曲名が「記事一覧」の所にずらっと並んでたらそれもかっこいいでしょ。ゆえにhideが発表した曲全部のタイトルを使用し終えたら私のmixi生活は今度こそ終わりやね。

追記
秋物の服をいろいろと買ったのだが名古屋はまだまだ暑い。こんなの着てたら汗だくだ。早く涼しくなってくれ…。

追記2
今日我が家が雷の影響で数分間停電したらしい。
「ごめんなさい。こんな時どうすればいいかわからないの」
「ブレーカーをいじればいいと思うよ」

追記3
さっきからずっとZilchのアルバムを爆音で聴きまくり。うるさいだろうな~。でもこれ小さい音で聴いても無意味なのよ。

「10年振りだな」「ああ。映画だ」―『新世紀エヴァンゲリオン』、新作公開決定!

2006-09-09 13:37:10 | 映画
だそうです。5月ごろにそんな噂をどこかでチラっと耳にしたが、マジだったようですね。
エヴァンゲリオン新劇場版の公開スケジュール(予定)
前編 REBUILD OF EVANGELION:01 平成19年初夏 90分
中編 REBUILD OF EVANGELION:02 平成20年陽春 90分
後編+完結編 REBUILD OF EVANGELION:03、04 平成20年初夏 45分×2 

前・中・後編はテレビシリーズの24話までを中心に、登場人物の設定、背景などを3分の1以上変え、新作カットを付け足して大幅リニューアル。完結編は完全なオリジナル版となるらしい。監督の庵野氏は、「難解な用語・キーワードを散りばめて謎を残しまくるような作りにはしない」と公言しているらしいのでもう全く別物になるのではないだろうか。つまり「人類補完計画」の如く、難解な『エヴァ』シリーズをわかりやすく補完する、という…。そうか、この映画シリーズを用意していたからこそ今になってYahoo!で特集組まれたり「月刊エヴァンゲリオンクロニクル」なる雑誌が創刊されたりしてたのねー。Yahoo!の特集がきっかけでエヴァを全話見たような私のような人間を取り込むために…踊らされてたぜ!でも結構面白かったから文句はないが。多分この映画も観るのだろう。新たなる碇ゲンドウを見るためだけに。あったりまえじゃないか。絶対ないと思うけど、私はゲンドウが主役の『ゲンドウ戦記』状態のエヴァ新作を期待する…。
リアルタイムでエヴァにはまってた人にはこの新作情報はどのように受け止められたのだろうか。もちろん歓迎の声もあるだろうが、「今まで散々エヴァに金つぎ込んだのに、またさらにつぎ込むことになるなんて…!」と絶句している人も多いかもしれないな。グッズとか大量に出るんでしょ、また。「やっとエヴァ熱が冷めてきたと思ったらまた…自分は生涯エヴァから逃れられないのか…」と自分の運命を呪うエヴァマニアの人達もいるだろう。あ、「もう釣られない!」と固く誓って完全スルーしようとする人もいるよな。エヴァンゲリオンは世界規模で人気が広がった巨大産業である。新作公開のニュースも世界で騒ぎを巻き起こしたりするのだろうか。見物だ。
とりあえずついさっき何気なくYahoo!見てたら見つけた情報なもので、そしてあと15分で外出しなければならない時刻になるので、文章がめっちゃくちゃ乱れている。時間が無いけど、今までブログで何度もネタにしてきた作品に関するビッグニュースだからどうしても書きたかったんだよ~。画像はアスカ・ラングレー。このリニューアル新作では、終始元気な姿を見せていて欲しいものである。劇場版見ながら「なぜアスカばっかりこんな目に…」と何度も思ったものです。

松本人志バースデー/Zilch発見/五右衛門フィーバー

2006-09-08 23:29:13 | 日記
●9月8日。今日は、兵庫県尼崎市が生んだお笑いエンペラー・ダウンタウン松本人志の誕生日である。今年で43歳。やっと厄年を抜けた松ちゃん。誕生日おめでとう。先日レギュラー番組「リンカーン」の収録で、プロ野球の始球式をバースデー記念でつとめた、というのをスポーツ新聞で読んだ。レイザーラモンHG並みのホットパンツなユニフォームを着ている写真や、早実の斉藤君のように青いハンカチで汗拭いたりしてる写真などが掲載されていたが、アンタ何やってんだい…(笑)。でもオンエアが結構楽しみだ。松ちゃんによるベタベタなボケ、今となっては「リンカーン」でしか見れないしさ…。「リンカーン」といえば、この番組のレギュラーメンバーの中で独身はさまぁ~ず大竹と松ちゃんだけだな。昔は「松ちゃんも早く結婚すればいいのに」と彼の幸せをささやかに祈っていたが、最近はもうどうでもよくなってきたな。結婚したら芸風に何か変化があるか、気になってたんだけど、昔。完全に余談だが、hideの本名は「マツモトヒデト」。似てるねー。実は一歳しか年齢違わないこの二人。「HEY!HEY!HEY!」出演時、松ちゃんのボケに大笑いしていたhideはなんとも微笑ましいものだったと記憶している。

●今日近所のブックオフでずっと探していた「Zilch」というバンドのアルバムをやっとみつけた。hideが海外進出用に仕掛けていたバンド。しかし諸事情によりアルバムのリリースが延びに延び、結局彼の死後に発売された最初で最後のアルバムである。これ、とっくに廃盤になっててどこのCDショップにも売ってなくて。アマゾンにも中古しかなくて。通販で中古買うのはなんとなく嫌だったから身の周りの中古ショップをいろいろと探し歩いたのだがどこにも置いてなくて、聴くのを半ば諦めていた。そしたら今日、久々に入った近所のブックオフに置いてあって。しかも250円で。いつの間に入荷してたんだ!?もう、嬉しくてたまらなかったぞ。ず~っと探してたCDや本を見つけた瞬間のあの喜びを味わうために探してるようなもんなんだから。あまりにも嬉しかったもんだから別にそんなに欲しくないLUNA SEAのアルバムもついでに二枚程買っちゃったよ!同じく250円だったし、なんかノリで(聴くのだろうか…)。あぁ、やっとZilch聴けるよ。数年がかりでやっと見つけたよ…。

●今日は一年に一回の『ルパン三世』TVスペシャルの日。なんかもう、ルパン、次元、五右衛門、不二子、銭形の五人が出てるのを見てるだけで幸せというか。5人がいればあとはどんなストーリーでも間違いは無い、という感じですな。今年は五右衛門が不二子のパシリになるという、この二人が特に好きな私にとってはかなりナイスな展開が。本当に嬉しかった。照れてる五右衛門、最高(『燃えよ斬鉄剣』なんて最高だった。五右衛門大好きだ…)。相変わらず自己中な不二子も最高。そう、私は自分勝手でわがままで、お宝のためなら平気で仲間を切る(フリをする)不二子が大好きなのだ。だから『カリオストロの城』があんまり好きじゃないのだ。あの話の不二子、なんだか「優しいお姉さん」みたいなキャラなんだもの。宮崎駿の手に掛かるとこうなっちゃうんだなぁ…とちょっと寂しかった。そうそう、今年のルパン、敵のボスみたいなキャラの声が碇ゲンドウでさあ!それも素敵だったね。

小畑健……「削除」!?―どうするどうなる『DEATH NOTE』

2006-09-07 21:36:15 | 漫画
漫画『DEATH NOTE』の作画を担当した漫画家、小畑健氏が銃刀法違反で逮捕されたらしい。少年漫画界最高峰の美麗な絵を描く小畑氏。『DEATH NOTE』人気は、はストーリー担当の大場つぐみ氏による予測不可能なシナリオはもちろん、あの美しい絵にも支えられていた。あの絵じゃなきゃここまで広く読まれなかっただろう、はっきりいって。そんな小畑氏。車のヘッドライトを片方だけ切らしたまま走行中に職務質問された際、車内にあった刃渡り8.6センチのアーミーナイフを見つけらる。小畑氏は「キャンプで使うために所持していた」と話したものの他のキャンプ用具が車内に無かったため銃刀法違反に当たる、ということで逮捕されたという。なんつーか、運が悪かったのねぇ…って感じ?この逮捕事件を知って真っ先に心配なのは『DEATH NOTE』の映画の続編はどうなるのだろう、ということ。10月からは深夜枠でアニメ化も決まっているが、そちらへの支障は無いのだろうか。…連載自体はとっくに終了してるから大丈夫、かな?ナイフで人刺したわけじゃないしね。映画やアニメ中止だけは嫌だなぁ。特にアニメ、放送枠が『MONSTER』と同じなのです。『MONSTER』のアニメがまさに大人も楽しめるシリアスで重厚な作品に仕上がってただけに、『DEATH NOTE』にも期待しているのだよ。あ、コミック回収とかもやめて欲しいな…。
そういえば数年前、『世紀末リーダー伝たけし!』を連載していた島袋光年(愛称「しまぶー」)が援交で逮捕されたとき、ジャンプは彼の漫画を即効で打ち切った。今回の小畑氏逮捕がもし『DEATH NOTE』連載中…今から一年前ぐらいに起きていたとしたら、やっぱり連載は打ち切りとなるのだろうか。援交ほど重大な罪ではないし、打ち切りとまではいかなくても長期休載にはなっただろうな。本人がシャバに出てきて落ち着くまでは描けないだろうし。何しろ描いてる作品の主人公が、「犯罪者への私刑」をし続ける男なのだから…作者本人が前科一犯…少年誌的にマズいでしょう。よかったよ、完結後の事件で。月VSニアVSメロの三つ巴の戦いの結末を無事見れた後で本当に良かった。あちこちで「Lの出ない第二部は劣化した」と言われてたけど、単行本でじっくり読めば結構面白かったからな~。
この事件について、フジテレビの「スーパーニュース」は結構大きめに扱っていた。必要以上に大事のように報道しているような印象すら受けてしまった(木村太郎は擁護のコメントもしていたが)。もっと大きく報じるべきことは他にあるはずなのに。たとえば徳島の高専で起きた事件の犯人のこととか。やっぱ『DEATH NOTE』が日テレ絡みの作品だからだろうか?理由はよく知らないが、フジテレビと日テレは昔から仲が悪い。TBSやテレ朝などとは別に普通だが(フジの27時間テレビで、テレビ局の枠を超えた同時生中継をやったり)、どうにも日テレとは仲が悪いようなのだ。長年年間平均視聴率トップを争うライバル同士だからだろうか。「今度日テレで放送するアニメの作者が逮捕!これは大々的に報道せねば!」と熱くなってるような気がするんだが、考えすぎ?
フジと日テレ、この二つのテレビ局はなんだか少年ジャンプと少年マガジンの関係にそっくりじゃないか、と時々思うことがある。フジテレビが年間平均視聴率トップから陥落し、日本テレビにトップを譲り渡すことになった頃、出版界ではジャンプが暗黒期(『ドラゴンボール』『スラムダンク』が終わった後)を向かえ、発行部数トップをマガジンに譲り渡すという事件が起きたのだ。しかし数年後、それぞれフジとジャンプが同時に首位に返り咲く。なんと言ってもフジテレビ全体から感じられるイケイケな感じ、あれはジャンプのイケイケ感そのものじゃないか。夏休みは「お台場冒険王」という、『ONE PIECE』を彷彿とさせるイベントをやっているし…。
…なんか小畑氏の事件から一気に話が逸れてしまった。まぁいいか、いつものことだ。


音楽も「衣替え」の季節?

2006-09-06 21:02:48 | 音楽
昨日なんかは「まだ少し蒸し暑いかな」ぐらいの気温だったが、今日は一気に冷え込んだ。遂に秋本番といったところだろうか。私は秋の気配を感じ取ると、GRAPEVINE(というバンド)を聴きまくりたくなってしまう。秋~冬にかけて突然ヘビーローテーションになるバンド、GRAPEVINE。全国各地の夏ロックフェスなどに毎年出演しまくりの彼らだが、このバンドに一番似合う季節はちょうどこれからだと思う。なんというか、あのねちっこくて味わい深いボーカルはポカポカ陽気の春やジリジリ熱い夏には全く似合わないと思うのだ。実際バイン大好きな私も最近は聴いた覚えが全くない。「夏といえばサザン!」みたいな感じで、バインを秋冬バンドだと認識しているのだ(サザンあんまり知らないが。「祭りのあと」「真夏の果実」は好き)。ここ数年彼らのアルバムは大体秋にリリースされていて、それに伴うライブツアーは冬行われている。今年も、9月中旬に一年ぶりのシングルが出るし、秋にはツアーもあるし。本人たちも何か意識しているのかもしれない。まぁ、多分してないだろうが。
今日みたいに「肌寒いな」と感じるようになる時期、私は反射的にCD棚から彼らのアルバムを引っ張り出してきて片っ端から聴くのだった。もちろんipodも。ついこの間まではRadioheadとhideとBeckだったんだけど今はバイン一色。今は昨年リリースの『deracine』(デラシネ、と読む)収録の「放浪フリーク」という名曲を聴いている。うーむ、メロディーに対する歌詞の当て方最高。押韻も無駄に冴えている。キャリアを重ねるにしたがって、自由自在に日本語を操れるようになっているような。かと思えば日本語が英語に聞こえるようにわざと歌うような「逆空耳アワー」みたいなこともやっている。「放浪フリーク」は曲調はわりと聴きやすいギターロックだが、物凄いプログレっぽい曲があったり切なすぎるメロディーを奏でたり、はたまたノイズに酔いしれるようなハードなものもあり。メンバー全員が作曲できるバンドだけあって作風の幅は異常に広い。ライブ行くとさっき大暴れしてたと思ったら今は棒立ちでその美しいアンサンブルに涙…みたいな瞬間が多々ある。なぜか一番美しいメロディーを書くのがドラマー。ドラム担当の人が曲を書くこと自体結構珍しい上に、ヘヴィメタ上がりの彼になぜミスチル級の黄金メロディーを書けるのかは彼らを聴き始めた頃から抱いている疑問だ。
今ではセールス的にはすっかり地味目なGRAPEVINEだが、私が中学生の頃は地上波の音楽番組で度々よく見かけた。Mステ、うたばん、ポップジャム、HEY!×3…主要な番組は一通り出てたと思う。今はテレ東のジャパンカウントダウンぐらいしか見られないな、地上波では。良いバンドなのに。HEY!×3に出た際、その存在感の地味さをダウンタウンに散々つっこまれていたあの頃が懐かしい。昔のHEY!×3は今と違ってそんなに売れてないバンドでも出てたんだよな。大昔は「誰やねん」という超マイナーなミュージシャンが出るコーナーまであった。でもいつのまにか「立ちトーク」が無くなってしまって、今ではミュージシャンじゃない人の方が沢山出ている。視聴率的に、マイナーなミュージシャンを紹介する余裕が無いのだろう。面白かったのになぁ。「本来持ち上げるべき存在のミュージシャンやアイドルに大してダウンタウンがツッコミまくり、意外な魅力を引き出す」という番組開始当初のコンセプトに戻して欲しいよー。ジャニーズは他の番組で出まくってるからわざわざ出さなくていいよー。…GRAPEVINEの話題から離れてしまった。ちょっといい話があるのだ。この番組にバインが出たときの、番組ラストで松ちゃんが「視聴者プレゼント用のキーワード」を言うコーナー。松ちゃんが用意したキーワードは「売れろ、グレイプバイン」だった。松ちゃんの口から彼らのバンド名が聞けるなんて、レア以外の何ものでもない。 

追記
来週『カクレカラクリ』という二時間ドラマが放送される。楽しみでしょうがないぜベイベー。


「『ヴィジュアル系』って差別用語だと思うんですよ!」by tetsu(L'Arc-en-Ciel)

2006-09-05 22:47:12 | 音楽
ある日友人宅に遊びに行った際、部屋で『SHOXX』というヴィジュアル系バンド専門の音楽雑誌を5冊程発見して衝撃を受けた。ミスチルファンのはずのその友人に「なんで『SHOXX』なんて読んでんの!?」と問い詰めると、「敢えて自分が絶対買わないような雑誌を手に取ってみた」とのこと。なんて素朴なご意見。確かに普段は素通りしてしまうような、表紙を飾るそのド派手なヴィジュアル系バンドの写真はなかなかに興味深い。XJAPANが起源とされるゴテゴテの装飾はまるで伝統芸能のように今の世代にまで継承されているようだ。
ただ、現在とXの頃と比べて彼らのファッションの傾向はやはり違う。初期のXのメンバーの「ムース何本使ってんすか?」と聞きたくなるような、立派に立てられた髪の毛がなんとなく暴走族を彷彿とさせるのに対し、今の時代のヴィジュアル系はなんというか…ホストっぽい。適当に肌を露出している感じが、自分のセールスポイントをしっかり自覚している売れっ子ホストを感じさせるのだ。また、もともとヴィジュアル系のメイクが素朴な顔を派手に、又は中世的に美しく見せるために施されていたのに対し、今は元がそれなりにかっこよかったり可愛かったりする人がメイクでさらに美しさを増大させている感じ。だからどのバンドも総合的に見てルックスがそれなりに良い。しかしどのバンドも同じような方向性のファッションで見分けがつかない…まぁ、それは今も昔も一緒かな(笑)。
で、インタビューを読んでみたのだが、驚いたことに彼らは同世代っぽい。80年代前半生まれ、みたいな。私とほぼ同世代のバンド(オレンジレンジとかHYとか)が活躍しているのはよく見かける光景だが、ヴィジュアル系バンドの世界にも同世代が出現するような時代になったかぁ…。姿形が別世界みたい(?)だからリアリティーが無いよ。私の出身高校、全部活の中で一番部員が多い部は軽音部だったのだが(100人近く)、その中にもヴィジュアル系バンドは全くいなかったし。ゴイステとかハイスタとか流行って時期だし、ブルーハーツが再評価されてた時期だったから、多くのバンドが青春パンクみたいなノリでなんか嫌だった覚えがあります。ノーテンキに騒いでるだけに見えたの。しかし、雑誌に載ってるヴィジュアル系バンドのメンバーの「小学生の頃ミニ四駆やってた」とか「中学のとき獅子座流星群を見た」などという発言は確実に同世代ワードだ。極めつけはバンドを始めたきっかけが「LUNA SEAに憧れて」…うむ。
LUNA SEA、ボーカルの河村隆一のイメージが強すぎて今となってはすっかりナルシストイメージがついてしまったが、彼がソロデビューする前のLUNA SEAは硬派な印象が強かったはず。私はラルク派だからLUNA SEAをそんなに深く語れないけども、つーか「ROSIER」が売れてた小学生の頃から解散まで「SUGIZOがダントツでかっこいいなぁ」ぐらいにしか思ってなかったけれども、何も持たない子供達を「うおー、俺もバンドやりてぇ!」と思わせるパワーはグレイよりもラルクよりも強大だったはず。演奏力、ズバ抜けてたし。「ROSIER」とか「TRUE BLUE」とかコピーしたら超気分よさそうだもんな。あの疾走感。この前カラオケで「ROSIER」歌ってみたけどそこそこ気持ちよかったもん。間奏長すぎるけど(笑)。実際SUGIZOモデルのギターやJモデルのベースは全盛期には主にヴィジュアル系予備軍の男子たちに売れまくったようだし。なんか、SUGIZO本人が当時を振り返って「楽器メーカーは確実に儲けさせてやったような気がする」と発言していたなぁ。で、彼らに憧れた人達が現在のヴィジュアル系バンドの中に多くいる、と。時代は確実に動いている。
しかしなんとなく、この我々の世代でヴィジュアル系バンドの伝統は終わりそうな気がする。男の子が憧れる要素が見当たらないもん…なんとなく。

追記
「ニュースステーション」のお天気お姉さんとして数年前にブレイクした大石恵が日テレのニュース番組のキャスターとしてメディアに復帰するらしい。あの妖精みたいな人がまたテレビで見られるのか。まさに癒しだ。今の若い人は知らないだろうなぁ、お天気お姉さんの頃。

元同級生が語るダウンタウン―実は「日本一面白い人」だった友達

2006-09-04 23:51:37 | 活字全般
ダウンタウンの松ちゃんと売れっ子放送作家高須氏による深夜ラジオ番組「放送室」。信頼のおける仕事仲間でありながら幼なじみでもある二人が毎週一時間ぶっ通しでのびのびとトークするこの番組では、度々故郷・兵庫県尼崎市で過ごした青春時代の思い出のエピソードが語られる。運命の相方・浜ちゃん、そして松ちゃんのもとに集った個性豊かな同級生たちと繰り広げた思い出話はどれも爆笑もの。面白い人の周りにはやはり面白い人が集うんだな、と思わず感心してしまう。もちろん笑いの街・関西という土地柄も影響しているのだろうけど。そんなラジオでのトークで頻繁にネタにされた同級生たちが、ダウンタウン―いや、まっつんとハマチョンとの思い出話を語った『放送室の裏』という書籍について今日はちょろっと紹介。
この本に登場する同級生は、ダウンタウンが初めて漫才のネタを披露した相手・和田君、松ちゃんの元相方の伊藤君、上京して芸能界を目指した経験を持つ松ちゃん曰く「奇人」・藤井君、そして松ちゃんの勧めで放送作家の世界に入り、今や人気番組をいくつも手がける売れっ子となった高須氏。同級生たちによって客観的に語られるダウンタウンの二人の過去。同級生の目から見てもやはり当時から際立っていたという彼らの笑いのセンス(特に松ちゃん。「笑いは松本にまかせとけ」的な風潮だったそうだ)についてのエピソードから、社会人となった現在の自分から見たダウンタウンの二人について語ったものまで、ダウンタウンをあらゆる方向から分析した画期的な企画本である。読んでいて一番興味深いのは伊藤君が語るダウンタウンの二人の思い出である。
松ちゃんのお笑いコンビの相方が伊藤君から浜ちゃんに変わった瞬間、つまりダウンタウンの結成の瞬間はこれまで本人たちが自著やあらゆる番組で語ってきた。吉本興業の膝元ということで、多くの子供達がお笑い番組を日常的に見て育ち、自分たちも見様見真似でネタをやっていたという関西地区。それらに漏れずに小学5年頃から松ちゃんも、当時仲の良かった伊藤君とコンビを組んでいた。修学旅行の余興で漫才ネタを披露し、同級生たちはもちろん、先生たちをも爆笑させた松ちゃんと伊藤君のコンビだったが、中学生になり、二人の間に浜ちゃんが入ってきて3人で遊ぶようになる。その時から既にアグレッシブなキャラだった浜ちゃんと急速に親しくなる松ちゃん。そんなある日、尼崎のキリンビール工場の前で、何かがキッカケで伊藤君と浜ちゃんがケンカを始めてしまう。殴り合いになり、だんだん激しくなるケンカにオロオロする松ちゃん。やがてなんとなくケンカが収まった瞬間、浜ちゃんは「まっつん、もう行こうや」と松ちゃんを呼び、家に帰ろうとする。浜ちゃんに呼ばれて迷いながらも、伊藤君を置いて思わず浜ちゃんについて行ってしまった松ちゃん。これがダウンタウン誕生の瞬間である。それ以降、3人で遊ぶことは無くなり、距離を置くようになった伊藤君。そして浜ちゃんとしか一緒に遊ばなくなる程仲良くなってしまった松ちゃん。伊藤君はその時の複雑な気持ちを赤裸々に語る…。自分が普通にサラリーマンになったのに対してどんどん大阪でスターになって行くダウンタウンを見て、「自分は何をやってるんだろう」とか、「悔しいから『そんなに売れるな!』と日々思ってた」とか…。
自分とダウンタウンの差に悩み、彼らの成功を素直に喜べず、しばらくは彼らの出ている番組も見れなかった伊藤君だが、現在はさすがに「松本の相方は浜田以外考えられない」と素直に分析している。松本のボケは、浜田の強烈なツッコミがなければ引き立たない。というか、基本的にシャイだった松本は相方が浜田でなければ吉本にすら入っていなかっただろう。小学生時代から既に「学校一おもろい」と言われ続けてきた松ちゃんが気が付けば「日本一おもろい」と言われる存在にまで上り詰めていた。そしてダウンタウンはお笑い界の重鎮となった。そんな人達とコンビ組んだり大喧嘩したり。そんな物凄い経験が出来て、今となってはとても幸せだと語る伊藤君。この本に登場していなくとも、小中学生時代にまっつんやハマチョンと学校でお笑い合戦を繰り広げた同級生たちもきっと同じ気持ちなのだろう。「そりゃ笑いで勝たれへんかったハズや。日本一おもろい奴らやってんもん」…そんな心境でテレビ見てるのかもしれないね。