拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

20世紀末のお宝たち―『池袋』『未成年』「In Silence」

2006-09-21 22:32:56 | テレビ
「ほわぁー、今じゃ考えられないぐらい豪華なキャスティングだなぁ」と後になってから気づくドラマと言われて思い出すのが『池袋ウエストゲートパーク』である。窪塚洋介、妻夫木聡、坂口憲司、NEWS山下、佐藤隆太、小栗旬などなど…「イケメン大好き」な同ドラマプロデューサー磯山氏は、まさに先見の明がガンガン働いた驚きのキャスティングをしている。ついでに映画『ラストサムライ』に出演した渡辺健と小雪まで出ているのもまた凄い。小雪も当時は無名だったしなぁ。
そんな『池袋』に匹敵するような、後に「豪華」と言われる出演陣が名を連ねるドラマの一つに、1995年に放送された『未成年』というものがある。主演はいしだ壱成(前科一犯)。彼の脇を固めるのが香取慎吾、ブレイク前の反町、当時19歳にして既に息子がいた河相我聞…そして我聞の恋人役を演じていたのが浜崎あゆみ。まさに驚異のキャスティング。当時17歳だったあゆ、薄幸のお嬢様役を上手に演じている。なんでここで注目を浴びてブレイクできなかったのが不思議だなとさえ思える可愛らしさ。今でいう沢尻エリカみたいな雰囲気を感じる。バレエのレッスンをしている所を河相ガモンに覗かれ、ホレられてしまう役。さらに家庭教師に妊娠させられてしまうという「野島伸司的」事件まで経験してしまうお嬢様だが、ガモンによって精神的に救われるという。結構目立つ役だからここであゆに注目した人も結構いるだろうが、もう11年前のドラマだからなぁ。ちなみに私は覚えてました。少年マガジンのグラビアとかにもよく出てたし。『未成年』放送終了から数年後のある日、「ミュージックステーション」で彼女の姿を見たときはそれはもうビビったね。「うわ、あの子が歌手デビューしてる!」と。もう「消えたアイドル」になったとばかり思っていたもので。アイドル時代の事務所をやめて、エイベックスで再スタート。いろいろあるぜ、浜崎あゆみ。というわけで『未成年』、おすすめです。どこのレンタルビデオ屋にでも置いてあるでしょう。野島伸司の全盛期だけあってストーリーもよく出来てるし、何よりブレイク前の反町、かっこいいぞー。『ビーチボーイズ』以降しか知らない人は要チェックだ。反町、特に好きな俳優ではないが、『未成年』と『竜馬におまかせ』の彼は別だ。素敵。主役のいしだ壱成が学校の屋上から大人たちに向かって演説するシーンの輝きは今見ても色あせない素晴らしさ。その素晴らしさゆえにV6のバラエティ「学校へ行こう!」で、「未成年の主張」という人気コーナーが派生したりした。「学校へ行こう!」の放送作家が『未成年』のファンだったとかで。「未成年の主張」で流れていたカーペンターズの「トップオブザワールド」は『未成年』の主題歌だ。
話がそれた。「今見るとかなり豪華なキャスティングがされているドラマ」についてだった。いやぁ、『未成年』が素晴らしすぎてつい。ドラマとは違うが、若き日のウエンツ瑛士(今も若いが)が出演しているミュージックビデオを最近見た。LUNA SEA の「In Silence」という曲のPV。これに当時10歳のウエンツがどーんと出ている。ドイツ系アメリカ人のハーフゆえの美貌を活かし、子供時代からモデルにCMに『天才テレビくん』にと大活躍だった彼だから出ててもおかしくないだろう。後にウエンツはそのPV撮影を振り返り、「鳥と戯れるシーンが辛かった。僕、鳥苦手なので…」といつものようなバカっぽいコメントをしていたよ。

「In Silence」のPV
http://www.youtube.com/watch?v=BylXXWm4qPo