
古書店で10年程前の『音楽と人』という雑誌を三冊手に入れた。「戦利品」と言いたいぐらい満足なお買い物でした。三冊の中の一冊はhideと小山田圭吾(コーネリアス)が表紙のものなのだ。昔から噂だけ聞いててずーっと欲しかった1994年11月号。当時の出版界に衝撃をもたらしたという、激しきヴィジュアル系×ニヒルな渋谷系の異種格闘技的対談。hideがコーネリアスを愛聴していたことが発端でこの対談がセッティングされたという。表紙がこの対談の異常事態ぶりを物語っている。hideとコーネリアスの両方を真剣に聴いていた人、当時全くと言っていい程いなかったんじゃないかなぁ。もっとも敵対関係にあったジャンル同士のような気がするし(笑)。そんなジャンルの垣根を無理矢理飛び越えた『音楽と人』史上に残る異色対談。こんなの今の雑誌では絶対にお目にかかれないだろう。今で言うと誰だ?くるりの岸田とガクトが対談する、みたいな感じ?(いろんな意味で失言だ…)
表紙、hideが小山田をカツアゲしようとしてる図が笑えるが、中のグラビアではアンプの前で仲睦まじくギターを弾く様子なども見られる。対談では、二人とも自身のルーツがヘヴィメタだったり、学生時代読んでいた雑誌が一緒だったりと、意外な共通点が浮かび上がっていたりする。でも、彼らの年代の洋楽好きは、大体似たようなもん聴いてて当然なんだろうなぁ。後にhideはコーネリアスの「ヘヴィメタルサンダー」をリミックスしてたり、コーネリアスがhideの死後に出たトリビュート盤で「ピンクスパイダー」をカバーしたりと、音楽でも交流を果たした二人だが、やっぱ一曲でもいいからコラボしてほしかったなぁ。共作。絶対変でかっこいいものが聴けたはずだよ。つくづくhideの死が惜しまれる。
とにかくhideと小山田の号が手に入ったのが嬉しくてしょうがないのだが、併せて買った二冊も結構面白かった。95年と96年頃のもので、両方にLUNA SEAが載っている。正確に言えば95年の方はSUGIZOのソロインタビュー。写真、笑えるぐらいかっこいいので困る。キメキメだ、SUGIZO。撮影場所はSUGIZOの自宅らしい。写真にSUGIZOと思わしき人物のポスターが写り込んでいるが…。そうだ、最近見かけないから忘れてたけどこの人こういう人だったよなぁ…(笑)。96年の方は表紙自体がLUNA SEAだ。こちらでもキメまくっているSUGIZO。あ、もちろんRYUICHIさんも…。素敵。こういうのが見たいから90年代の雑誌収集はやめられないねぇ。
興味深いのだが、hideと小山田が表紙の94年の号にはまだ「ヴィジュアル系」という言葉が登場しておらず、ああいうハデなメイクとファッションをしたミュージシャンは「美学系」と呼ばれている。そして96年の号ではいつの間にか「ヴィジュアル系」という言葉が少しだけ出現している。「美学系」という言葉、『ロッキングオン』から独立した後『音楽と人』を創刊し、現在はフリーで活躍している流浪の音楽評論家・市川哲史氏によって生み出されたものだが、「ヴィジュアル系」という言葉はどこから来たのだろう。少なくとも市川氏ではないらしい(本人が否定)。ヴィジュアルの良くないミュージシャンや、周辺スタッフや音楽評論家が、化粧してて派手な人達を「あいつら所詮ヴィジュアルだけで売れてるんでしょ?」と揶揄したのがきっかけで生まれたのか?と私は勝手に思っている。それか、ワッツインとかCDでーたみたいな総合音楽情報誌が、ジャンル分けのために作りだした造語か?とか。よく考えればとんでもない名称ね、「ヴィジュアル系」。「見た目系」「見せかけ系」…てことでしょ?そりゃラルクのtetsuも怒るさ(失笑)。
追記
『DEATH NOTE』の件、小畑氏はすぐに釈放、映画・アニメも予定通りだそうだ。
表紙、hideが小山田をカツアゲしようとしてる図が笑えるが、中のグラビアではアンプの前で仲睦まじくギターを弾く様子なども見られる。対談では、二人とも自身のルーツがヘヴィメタだったり、学生時代読んでいた雑誌が一緒だったりと、意外な共通点が浮かび上がっていたりする。でも、彼らの年代の洋楽好きは、大体似たようなもん聴いてて当然なんだろうなぁ。後にhideはコーネリアスの「ヘヴィメタルサンダー」をリミックスしてたり、コーネリアスがhideの死後に出たトリビュート盤で「ピンクスパイダー」をカバーしたりと、音楽でも交流を果たした二人だが、やっぱ一曲でもいいからコラボしてほしかったなぁ。共作。絶対変でかっこいいものが聴けたはずだよ。つくづくhideの死が惜しまれる。
とにかくhideと小山田の号が手に入ったのが嬉しくてしょうがないのだが、併せて買った二冊も結構面白かった。95年と96年頃のもので、両方にLUNA SEAが載っている。正確に言えば95年の方はSUGIZOのソロインタビュー。写真、笑えるぐらいかっこいいので困る。キメキメだ、SUGIZO。撮影場所はSUGIZOの自宅らしい。写真にSUGIZOと思わしき人物のポスターが写り込んでいるが…。そうだ、最近見かけないから忘れてたけどこの人こういう人だったよなぁ…(笑)。96年の方は表紙自体がLUNA SEAだ。こちらでもキメまくっているSUGIZO。あ、もちろんRYUICHIさんも…。素敵。こういうのが見たいから90年代の雑誌収集はやめられないねぇ。
興味深いのだが、hideと小山田が表紙の94年の号にはまだ「ヴィジュアル系」という言葉が登場しておらず、ああいうハデなメイクとファッションをしたミュージシャンは「美学系」と呼ばれている。そして96年の号ではいつの間にか「ヴィジュアル系」という言葉が少しだけ出現している。「美学系」という言葉、『ロッキングオン』から独立した後『音楽と人』を創刊し、現在はフリーで活躍している流浪の音楽評論家・市川哲史氏によって生み出されたものだが、「ヴィジュアル系」という言葉はどこから来たのだろう。少なくとも市川氏ではないらしい(本人が否定)。ヴィジュアルの良くないミュージシャンや、周辺スタッフや音楽評論家が、化粧してて派手な人達を「あいつら所詮ヴィジュアルだけで売れてるんでしょ?」と揶揄したのがきっかけで生まれたのか?と私は勝手に思っている。それか、ワッツインとかCDでーたみたいな総合音楽情報誌が、ジャンル分けのために作りだした造語か?とか。よく考えればとんでもない名称ね、「ヴィジュアル系」。「見た目系」「見せかけ系」…てことでしょ?そりゃラルクのtetsuも怒るさ(失笑)。
追記
『DEATH NOTE』の件、小畑氏はすぐに釈放、映画・アニメも予定通りだそうだ。
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