平塚市浅間町の平塚市庁舎のそば、平塚八幡宮の杜と隣接し、65本のサトザクラやソメイヨシノ、この時期は「アジサイ」、萩など四季折々の花で彩られ、中心市街地のオアシス的存在となっている「八幡山公園」はある。昭和31年(1956)に八幡山の一角に開設された広さ1.6ha広い園内には国の登録有形文化財に指定の「八幡山の洋館」(旧横浜ゴム平塚製造所記念館)、「平和の慰霊塔」や戦災復興事業完成記念碑が建てられている。当園の美しさは「平塚八景」の一つに選定、また「かながわの美林50選」にも選ばれている。数百本の「アジサイ」が7月というのに例年より美しく咲き残り満開のように園内の遊歩道、斜面を彩っている。(2207)
平塚市中原に「ボタン」の名所でもある身延久延寺末、法華宗寺院「慈雲山慈眼寺」は鎮座している。天正2年(1574)開基、当時は禅宗であったが寛永元年(1624)当宗に帰依して改宗。本尊は三宝祖師、日蓮上人である。当寺は平塚市と神奈川県伊勢原市を結ぶ県道61号線、右手にある広大な「平塚総合公園」を過ぎた左手の閑静な住宅街の一画に構えられている「山門」、「寺号標」より入山すると左手に「水子、子育て地蔵像」があり、左手に入り母屋造りの「本堂」がある。本堂前には日蓮像が寺域を見守るように建てられている天神社、妙正明神社、稲荷社。七面堂、三十番神を祀る。相模国平塚と武蔵国豊島郡江戸を結ぶ中原街道の中原は慈眼寺近くにあった「中原御殿」が起点(終点)に因むとされている。(2207)