相模原市南区麻溝に四季の花が絶えない「相模原麻溝公園」はある。今、「アジサイ」はクライマックスに到達し終焉間近を迎えようとしている。グリーンタワー近く真っ白な「アナベルアジサイ」咲く花の谷へ通じるスロープ前に一本と花の谷「和風ガーデン」に「ネムノキ」が2本植栽されている。「ネムノキ」は「ゴウカンボク」(合歓木)の呼び名もある。ネムノキ科、ネムノキ属で樹高は8mから10m位に育つ落葉高木である。枝は横に張り夏には羽状複葉を広げる。葉は夕方には閉じ、その姿が眠りにつくように見えるところからネムノキの名前がついた。6月から7月にかけて枝先に淡紅色の長い雄しべをもつ花が20ほど集まって咲く姿は繊細で「綿帽子」か「スモークツリー」に似て愛らしい。(2206)
相模原市南区下溝に「ハーブ」と「バラ」の芳香に包まれた農園=農業生産法人グリンピア相模原が運営する農業体験施設「モナの丘」はある。当施設は2007年にオープン、3.5haの広大な敷地内に「バラ園」、「ハーブ園」、「ラベンダー園」がありまるで花園のようである。その他に「バイオマス実験プラント」、「キノコ畑」、「果樹林」、「バーベキュー広場」等が配置されている。レストラン裏のローズガーデンへ入る右道路側に砂漠に生える力強いイメージがある2m近い高さ「柱サボテン」(と思われる)が迎えてくれる。これだけ大きいのは見たことがない。名前の通り柱のように茎が伸びるサボテンの総称。水分を含んだトゲのある茎をいくつか出して上へ伸びるのが特徴で西部劇でおなじみの広大な砂漠に生える。棘と棘の間「刺座」にはなんとも可愛らしいピンクの花を数十輪咲かせている。このサボテンは背が高く上に伸びるように生長する形からの総称でどっしりとした柱のようなフォルムとトゲが特徴である。「鬼面角(きめんかく)」「神代柱(じんだいちゅう)」「竜神木(りゅうじんぼく)」などの種類がある。(2207)
鎌倉市小町に鎌倉駅から一番近い季節の花咲く寺として、また「おんめさま」の別称で親しまれている日蓮宗系寺院「長慶山大巧寺」(正覚院)はある。安産祈願を行う寺として知られる。旧本山は「比企谷妙本寺」である。本尊は産女霊神。「お産女様」(おうめさま)が訛って「おんめさま」となった。これは天文元年(1532)日棟上人が難産で死んだ秋山勘解由の妻の霊魂を鎮めるために産女霊人として奉ったことによる。500年近い歴史を持つ当寺はかつて「大行寺」といっていたが、源頼朝がこの寺で戦略を練ったところ大勝したことから現在の「大巧寺」と改称。日蓮上人鎌倉在住の時、真言宗から日蓮宗へ改組した。薬医門形式の朱色の山門を抜けると四季の花で彩られる庭園の先に左に「本堂」(天保9年改築)がある。境内墓石として「産女霊神」「福子霊神」「浜名豊後守時成一族墓」がある。(2206)