杉並区和泉に和泉熊野神社・貴船神社の別当、宝仙寺末の真言宗室生寺派寺院「泉涌山龍光寺」(医王院)はある。山号の泉涌は和泉の地名の由来ともなった「貴船神社」の泉に、院号の医王は本尊の薬師如来に因むものである。また寺号の龍光は神田川源流の「井之頭池」に住んでいた巨大な竜が川を下り雷鳴を轟かせ、光を放って昇天したことに由来するようである。永福町駅より井之頭通りを神田川方向に歩くこと数分の所に寺域(除地)1万坪を有する龍光寺がある。「寺号標」(寺門)よりやや薄暗い表参道を進んだ所に立派な「山門」が構えられている。境内入口に「弁天祠」、山門を抜けると正面に「本堂」、「観音堂」、「大師堂」、右に「鐘楼」。本堂背後には一度に回れるという「四国八十八箇所霊場」がある。道一本隔てたところに和泉熊野神社があり明治の神仏分離まで別当寺を務めていた。(1708)











