杉並区永福町に永福町の地名由来となった曹洞宗寺院「万歳山永福寺」はある。大永2年(1522)当地に開創、開山は「秀天慶実」である。北条氏康作成の「小田原衆所領役帳」にも寺名が記載されている。小田原落城後、北条氏の家臣「安藤兵部丞」が、当寺の住職を頼り当地に帰農、後に永福寺の檀家として村の開発につとめたとある。中興・開基の幕府御馬預役「加藤重勝」の菩提寺でもある。本尊は鎌倉期の仏師快慶作の十一面観音像(脇侍として不動・毘沙門両像)。永福町駅より下高井戸方向に進むと通りに建てられた寺号標を左折すると正面に立派な「山門」が構えられた永福寺がある。「山門」を抜けると正面に「本堂」右に「鐘楼」、「庚申塔と地蔵尊」がある。境内は美しく咲き誇るピンクの「サルスベリ」で彩られていた。すぐそばには永福寺村持ちの鎮守「永福稲荷神社」がある。(1708)










