今日の茨城新聞のデスク日誌は、富岡良一氏が「『小栗判官』源流の資料」と題して書いているので、紹介したい。
デスク日誌
『小栗判官』源流の資料
「小栗判官伝説」の原型となった史実を裏付ける新蔵史料が、古河歴史博物館(古河市)で、展示されている。
初代古河公方、足利成氏が小栗城(筑西市・協和)を攻めるを様子を伝えた直筆の手紙で、1455年4月のもの。達筆だが「小栗」の字がはっきりと読める。これまで写しのみ知られていたという。成氏の直筆自体残るものは少なく、内容が小栗攻めにかかわるだけに重要だ。
小栗城主の小栗氏は落城後、西へと落ちていく。この逃避行が小栗判官とヒロイン、照手姫との恋愛を絡めた伝説のモデルとなったと考えられている。伝説は「説経節」として仏僧の伝道に使われ、浄瑠璃や歌舞伎の題目ともなった。
光の当たるテーマではないが、関心を持つ人たちは全国に広がっている、資料の確保は、地方の博物館の面目躍如と思った。
(報道部・富岡良一)
注)茨城新聞の富岡良一氏は、一時、県西地区の記者として、筑西市役所の記者クラブにいた方です。桜川市議会の取材にも来ていた方で、いつの間にか、親しくなっていた記者さんです。