今日の東京新聞・本音のコラム欄には、標記の記事があります。紹介します。
「マイナンバー保険証」
宮子あずさ
政府は保険証を廃止してマイナンバー保険証に一本化する方針だが、入院中や地域で支援を受けながら生活する人の多くが、マイナンバーカードを未収得。主な理由は以下の二つである。
①取得に必要な本人確認書類をそろえるのが大変。顔写真付きの書類が求められ、運転免許証のない人は特に苦労する。
➁発行されたカードの受け取りが大変。申請は郵送などでできても、受け取りは本人が原則。代理人受け取りも可能だが、基準は厳しい。
私が勤務する精神科病院には、精神状態が落ち着かず、長期入院になっている患者がいる。医師の診断書があれば、代理人が申請できるだろう。その際、写真付きの証明書がなければ、入院先の医師が書く顔写真証明書で代用できる。
その際問題になるのは、写真の条件。例えば東京府中市では、6か月以内の撮影、正面からの撮影、無帽、無背景でなければならない。だが、そもそも写真を撮るだけでも、困難はある。すでに激しく面か割した人、意識がなく開眼しない人に、誰がカメラを向けるのか。私はやれと言われたら、ものすごく抵抗感がある。
さらに、有効期間の問題である。更新時期になれば送られてくる現在の保険証と違い、マイナンバーカードは最大十年の有効期限。なぜ現在の保証症ではダメなのか。憤りを感じる。
(看護師)
「マイナンバー保険証」
宮子あずさ
政府は保険証を廃止してマイナンバー保険証に一本化する方針だが、入院中や地域で支援を受けながら生活する人の多くが、マイナンバーカードを未収得。主な理由は以下の二つである。
①取得に必要な本人確認書類をそろえるのが大変。顔写真付きの書類が求められ、運転免許証のない人は特に苦労する。
➁発行されたカードの受け取りが大変。申請は郵送などでできても、受け取りは本人が原則。代理人受け取りも可能だが、基準は厳しい。
私が勤務する精神科病院には、精神状態が落ち着かず、長期入院になっている患者がいる。医師の診断書があれば、代理人が申請できるだろう。その際、写真付きの証明書がなければ、入院先の医師が書く顔写真証明書で代用できる。
その際問題になるのは、写真の条件。例えば東京府中市では、6か月以内の撮影、正面からの撮影、無帽、無背景でなければならない。だが、そもそも写真を撮るだけでも、困難はある。すでに激しく面か割した人、意識がなく開眼しない人に、誰がカメラを向けるのか。私はやれと言われたら、ものすごく抵抗感がある。
さらに、有効期間の問題である。更新時期になれば送られてくる現在の保険証と違い、マイナンバーカードは最大十年の有効期限。なぜ現在の保証症ではダメなのか。憤りを感じる。
(看護師)