今日の茨城新聞には、標記の記事が出ています。根本良一氏といえば、平成の市町村合併が行われていた時、「合併しない宣言」をし、全国的に有名になっていました。
その頃は、奥さんの節子さんが岩瀬町議員であったので、本人に代わり、大子町の隣にある矢祭町まで、庁舎を見学にいってきたこともあります。「ムダ使いをしない」ということで、古くなった町庁舎を使っていました。
その後、私が議員になって2期目に、「桜川市に正規の図書館をつくる」という提案が多くの議員の賛同をえて、機運がたかまってきました。
そこで、文教厚生委員会(谷田部委員長)で、参考になる近隣の図書館を見学に行くことになりました。私は、年1回の宿泊を伴う「議員研修」は欠席しているのですが、この日帰りの研修には、喜んで参加しました。見学先は、北茨城市の「津波避難所兼用の図書館」と矢祭町の「もたいない図書館」です。
北茨城市の図書館は、3・11東日本大震災で津波被害に遭った場所近くに、2階建ての図書館を造り、屋上は「津波避難所」にしたというものです。
屋上を避難所にしたということで、国庫補助も多く付いたとのことです。
私は、北茨城市職員に、「なんでこんなことができたのですか」と質問すると、「市長の才覚です」という返事が返ってきたのが、印象に残っています。
矢祭町の図書館は、「もったいない図書館」として、全国的にも有名になった図書館です。
格技場をつくり換えた施設です。「もったいない」というのは、全国に、「使っていない本の寄付」を求めたのです。それが、全国の方々の共感をえて、本当、本当に多くの本が寄付されたのです。
私も現地で見てきたのですが、「菊版の夏目漱石全集(岩波版)」など、十数組、同じものが寄付されたのです。また、寄付した人は、「私の寄付した本が、図書館にきちん並べてあるかを見に来る人」もいます。そのため、矢祭町では、図書館の窓ガラスに、「寄付者名」を書いて紹介したのです。窓とという窓に、名前がズラリと並んでいる様子は壮観でした。
全国に寄付を依頼するのは、それなりに苦労があるのだと、脳みそに焼き付けました。
桜川市の「正規の図書館」は、この秋には完成します。楽しみに待っています。