吹田市も学校参加せず
関西万博 安全面などで判断
大阪・関西万博に児童・生徒が学校単位で参加させる大阪府の「児童生徒招待事業」をめぐり、吹田市教育委員会が参加見合わせを決め、29日付で全市立小中学校54校の保護者宛てに文書で通知しました。
学区行事で最も配慮すべき事項として児童生徒の健康維持や安全確保の具体的方策を昨年7月以降、府教育庁に確認してきたが、「特に留意すべき児童生徒の昼食場所、待機場所での熱中症対策や安全に団体行動するための導線、点呼・待機場所が不十分」と判断しました。
中学3年生の子どもがおり学校参加に反対してきた宮本安美さん(59)は「子どもたちが仲良くなることも遠足の大事な目的の1つなのに親が危険と認識していかない子も少なくない万博遠足で教育の目的のかなうのかと訴えてきました。市教委が責任をもって丁寧に対応してくれたことに感謝しています。声をあげれば届くと感じました」と話していました。
同市議会では昨年10月に同事業の再検討を求める意見書が可決されていました。学校不参加は交野市、熊取町、島本町が全校で不参加となっており、各地で広がっています