● 高萩市長選挙
私は、高萩市には選挙応援に行ったことがないので、詳しい内部事情は知りません。しかし、茨城新聞の報道で読む限り、県議を経験した女性の現職を3000票近い「大差」で破ったというのは「一つの事件」ではないかと感じました。
当選した新人は、退職間際の市職員が、急遽、退職して立候補したのです。しかもその立候補の決意が、「市政運営が独善的になってきているとの批判が高まる中、誰か施政を止めてくれる人を探していた」状況の中で行われたというのです。「悩みに悩んだ末に、定年まで1年5ヶ月を残して市職員を退職して自ら手を上げた」とも語っています。
茨城新聞は、「小田木市政が独善的で、庁内に閉塞感が生まれている」と書いています。小さな自治体では、一番おおきな有権者をもつ団体は、市役所です。市役所職員から嫌われては、首長は続けられないのは当然のことではないでしょうか。
● 境町長選
ここは何に衝撃を受けたかというと、現職の得票率が96.64%と圧倒的な支持を受けたことと、他氏からの輸入候補が対抗馬の選挙で50%近い投票率であったことです。
どんな選挙にも「現職反対派」という人はいるものですが、これだけ圧倒的な得票率の選挙を私ははじめて知りました。
また、対抗馬が他氏の人であり、名前も「勇気とかいて、『てつわんあとむ』とルビをふる」など、選挙民を「小バカ」にしたような選挙に、50%の町民が投票にいったことに感動しました。