今日は、まだ雨は降っていないが、あまりにも寒いので、標記の本について、最後のコメントを加えたくて、読み出しました。
この本の説明について、市役所職員の感想を求めましたが、芳しい感想を聞くことができず、少し、がっかりしています。
まだ半分しか読んでいないのですが、私の力量では、これ以上くわしく説明もできないので、一応今回で終わりにしたいと思っています。
まず、なぜ、「虚数の情緒」という題名になったかということです。
高校時代に二次方程式を習った時、2乗してマイナスになる数を「i」と覚えました。私は、虚数だから「ウソ」の数と理解しましたが、そうではなかったのです。
「想像した数」が正しいとのことです。
虚数が数学に登場した時は、「数学を冒涜するものである」との声もあったそうです。ですから、初学者が、忌嫌うのもむべなるかなと言うものです。
しかし、今では、「数概念」の一つの拡張であり、一たび虚数の住む大地に居を構えれば、他の大地が一望でき、それまでに判らなかった、土地と土地を結ぶ道路の形態や大地の構造までもが明瞭に確認できることを示した。
諸君が「虚数」のもつ素晴らしさ、美しさに魅了されることを信じている。これまでの経緯を捨て、諸君の無垢なる感情の赴くままに、「虚数の情緒」を堪能してもらいたいのである。
注)ここから本の題名はついたようです。
私は「無垢」というには年をとりすぎていますから、「堪能」まではできませんが、「目からウロコ」の知識ばかりで、新ためてこの本の著者の情熱に感じ入っています。
この本で知った「誕生日が同じ日の人がいる人の確率」
私は、雑誌「たのしい授業」(仮説社)で教えてもらった「誕生日が同じ日の人がいる確率」をよく、クラス開きで使いました。だいたい40人のクラスでは、同じ日の人が、1組以上はいるものなのです。
多くの生徒さんは 40÷365=0.109と計算しますから、10%の確率と思っています。ところが、そうではないのです。しかし、その正確な計算方法は知りませんでした。
しかし、その詳しい方法が説明されているのです。
それは省きますが、23人になると、その確率は0.5を超えます。
30人で 0.7です。
60人では 0.99です。
そして、その一方、血液型は4種あり、5人集めれば、少なくとも1組は同じ血液型のグループは生まれる。同じ血液型の人が、”奇妙な親近感”を抱くことは、あまりにも無知であるとひにくっている。