さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

遠い日の古里の思い蘇らせて

2021-05-22 | 日記

    
 6歳になって伊北村只見小学校に入学した私の家族は5月になって業者のポンコツのダットサントラック(90年も昔当然荷物運搬は馬車でした。ですからポンコツのトラックといってもトラックはとても珍しい乗り物運搬車でした)に家財をのせて父の新任地の大川村小立岩の小学校に移住しました。途中エンジンが止まったりしてのろのろ走ってその日の朝出発して午後遅くの居に着きました。今の車なら3時間程度のコースなんですけど。

写真は現在の小立岩(現南会津町小立岩)です。昔の面影は全くありません。福島県側からの尾瀬沼登山口の檜枝岐村までの道が国道になり立派な舗装道路になっています。それにすぐ近くにパウダースノーの素晴らしいスキー場(高畑スキー場)が開設され、かつての茅屋根の民家はすべて新しくて綺麗な民宿や旅館に変わってしまいまそこでこのさい昭和2年した。

私が小学校1年生の時は1933年(昭和8年)ですから88年ほど昔のことになります。その当時の小立岩の集落の道路は馬車がやっと通れる細い砂利道で、民家や蔵はみんな茅葺きでした。当時の面影がそのまま残っているのは集落前面の雪崩跡の残る険しい鬼丸山の岩場と裏山の岩場にある鎮守様だけです。

 

当時は電気もない狭い居平の5年間の生活です。でも幼い小学校の子供であった私にはその居平の世界が私の世界のすべてでした。いろんな思いいっぱいの私の大事な大事な古里、いろんな思いいっぱいの私の古里でした。明日からその思いを書いてみようかと思っているんです。