さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

 そう遠くない道の果てかもしれませんけど・・

2013-11-30 | 日記


 
いつもの定点地の晩秋の空はきれいでした。


 明日の日曜日、前立腺癌から膵臓と胃に転移した癌の摘出手術を受けて2ヶ月も病院のベットで耐えてきた弟が見違えるように元気になって退院して奥会津只見の家に帰ります。

 狭心症で心臓の血管のバイパス手術をうけた義兄も経過が良好でまもなく退院します。二人とも奇跡的に助けて頂いた命です。

 私と言えば3年前心筋梗塞で失う命を2ヶ月の入院で生き返り2時間の散歩さえ出来るようになっています。

 今の医学技術の進歩はすばらしいです。
 弟も義兄も6時間もの大手術をやり遂げて命を救って下さった先生、そしていつも暖かい笑顔で介護して下さった看護師の方、私は尊い神のようにさえ思えます。

 そう遠くない道の果てかも知れない80歳後半の三兄弟ですけど、頂いた命に感謝しながら、笑顔で、それぞれの小さな夢を追って生き抜いていこうと思う晩秋の美しい散歩道でした。

歩みなれた散歩道の遠くに

2013-11-29 | 日記
 懐かしい思い出がよみがえりました



 あのときも秋の紅葉がきれいでした。幼い私は母の手にひかれて二人山際の道を歩んでいました。多分母の実家への道だったのかもしれません。きれいな泉があって母は泉の脇の笹の葉をとって小さなコップを作って水を飲ましてくれました。

 妙に懐かしく暖かい母の思い出です。遠い遠い80数年の昔、私が3歳の頃のシャボン玉のような美しい思い出です。 あのときも秋の紅葉がきれいでした。

草紅葉、晩秋の空がきれいです

2013-11-28 | 日記


 遠くに飯豊の雪が輝いてます。今日は嬉しいことがあったんですよ。

 ばばちゃんが久方ぶりに生協で買い物をするというので車の中で待っていると、しばらくして出てきたばばちゃんが目を輝かせていうんです。「爺ちゃんの小学校の同級生の女の人がきているよ」と・・・

 ばばちゃんが買い物をしていると、懐かしいふる里奥会津なまりの声が聞こえてきたというんです。誰にでもすぐに声をかけるばばちゃんです。懐かしくて声をかけると同郷の方たちでした。そしておばさんも一緒して車の中で待っているというので聞くとなんとじじいの小学校の同級生の女の人だというんです。

 それは何十年ぶりかの懐かしいじじいの同級生でした。ちょっと気恥ずかしくて車の中で逡巡していると、私にかまわずさっさとその人乗っている車に近よってなにか話していたと思ったらしきりに手招きするばばちゃんです。

 しかたなくておずおずと車に近寄るとドアを開けて86歳のおばあさんが笑顔でおりてきました。「山たろうさん?」とおっしゃるおばあさんの顔に、たしかに遠い昔の可愛いかった少女の面影がありました。「○○さん!」私も思わず声をかけました。

 笑顔の二人に、うちのばばちゃんがいうんです。「何十年ぶりかであった同級生がなにしているんです、手くらいにぎりあったらいいのに・・」初めてにぎりあった手のぬくもりは暖かったです。

 「山たろうさんがこの町にいることは知っていたけどお家もわからなかったし、会えて嬉しい・・」と言うおばあさんと手を握りあって遠いむかしのことなどあれこれ話しが弾みました。

 嬉しい午前の出会いでした。そして晴れた午後の晩秋の道をほのぼのと暖かい心で散歩するじじいでした。

 
うちのばばちゃんは怖いひとです。でも有り難う、嬉しかったです。