只見川第三橋梁を渡る電車を撮りました
久方ぶりに晴れた早春思い立ってJR会津只見線只見川第三橋梁を渡る電車を撮ろうと出かけました。
この鉄橋を電車が渡る時刻は、宮下駅で9時10分頃に上り電車と下り列車が入れ替わることが分かっていましたので上り電車が9時5分前後、下り電車が9時15分頃だろうと考えていました。
私は、8時30分頃この鉄橋を望遠出来る宮下と高清水の間のスノーシェットの高清水側終わりに近いところにつきました。
近くに車を駐車出来る場所があるんですけど車3台分くらいのせまい場所です。それにスノーシェットから鉄橋が望遠できる場所は前に立木があってカメラをセット出来る場所はごく狭く限られていました。
8時50分頃にはここが一番いい場所かなと思うところに三脚を据えて電車を待ちました。8時55分頃でしょうか後ろで女の方の声がするのです。振り返ってみると止めた車の助手席の女の方が声をかけているんです。
聞いて見ると「主人と一緒にこの鉄橋を渡る電車を撮ろうとやってきたけど何時頃電車が渡るんですか。」といううことでした。時刻の予想をお教えすると「一緒に撮らせて頂けますか」とおっしゃって三脚に付けたカメラを持ってお出でになりました。
「どちらからお出でですか。」とお聞きすると「栃木からです。」ということでした。
私は遠くからわざわざお出でになったことに心を打たれて「ここいい場所なんです。私は地元ですのでこの場所から撮って下さい。」と三脚を隣の場所に移しました。ほんとはいい場所を見つけて三脚を据えるにはちょっと時間がいります。電車の来る時刻は迫っていますからとっても喜んで下さいました。
お二人さんはこれから写真を撮りながら只見まで行って60里越えを越えて新潟県小出まで今日はお出でになるということでした。私も只見は古里ですので只見川沿いのいろんなこと話しました。ちょうどブナの新緑が萌え初めていました。
たったひとりで15分も電車がくるのを緊張して待つのはつらくて長く感じますけど、こうしてお仲間とお話しながら待つのは楽しいです。
「ああきたっ」 「来ました」
美事に上りも、下りも撮ることが出来ました。
撮り終えて車にお乗りになるお二人さんに「楽しいご旅行を」という私に「有り難うございました」とおっしゃるご主人に奥様は笑顔で私に「お大事に」とおっしゃいました。
う~む、しばらくぶりに若返って年を忘れて楽しい時を過ごしたわたしですけどもやっぱり奥様には年を見破られていたんですね。暖かい敬老のお言葉でした。残念・落胆しましたけども、楽しいひとときを過ごせたんだからまあいいかと自分を慰めました。
全山新の頃、紅葉の頃、新雪の頃もきて撮らなくては思っています。