登山口の入り口にオドリコソウの群落がありました。前にはどこにでも見られる花でしたけどうしたんでしょうか里の堤の道には見られなくなりました。エゾタンポポのように重機の入らない古い土地だけに残るんでしょうか。ヨーロッパ原産の帰化植物ヒメオドリコソウは里の野いっぱいにはびこっていますけど。
オドリコソウは子供の頃の懐かしい花です。花を抜き取って花の基部を吸うとぽちっと音がして甘い蜜が舌にのるのです。子供の頃は美味しかったです。私たちはうばっち(乳母乳)と呼んでいました。
少し山の道を登ると黄色いこんな花があちこち咲いていました。
里のヘビイチゴに似ていますけど少し丈が大きいようです。どんな実がなるんでしょうか。幼い昔、田植えの頃のあぜ道に赤い小さななヘビイチゴの実がなっていました。美味しそうに見えたんですけど祖父が「これはだい毒だから食べられない」と教えてくれました。だから私はヘビイチゴの実を見ると気持ち悪くなります。でもほんとうは美味しくはなけど毒ではないそうですね。
暗い杉木立の中にマムシグサがありました。
秋になるとトウキビの形に似た赤い実がなります。おもしろい形をしていますけど気持ち悪いです。茎がまむしに似た模様をしていて不気味です。猛毒だと聞いていますけどどうなんでしょうか
急な坂を登ってつかれて枯れ木の太い幹に腰掛けて休んでいると、不気味な黒い虫がいました。ところがよく見ると虫ではなく黒い動物の糞でした。
大きさがわかるように指を添えて撮って見ました。なんの動物の糞なんでしょうか興味があります。野ウサギの糞は丸いでしょうし,月の輪熊の糞はもっと大きいと思います。リスの糞にして大きいです。イタチは平地では見かけますけど山では見ません。愛犬マルが元気だった頃この山でテン(貂)にあったことがあります、20数年前です。もう絶滅したと思っていましたけどあるいはテンの糞かな、などと思いましたけど確かめようはありません。でも興味津々です。
森の道々こんな白い花をつけた灌木を見つけました。なんかきれいに見えて印象的でした。なんという木なんでしょうね。
これは朴の木の花です、大きな葉の中にきれいな白いがっちりした花を咲かせます。
葉はこんなに大きく子供の頃木の葉でかざぐるまをつくって遊びました。
風車の画像はネットの朴の葉の風車画像から借りました
朴の木は大木になり板に製材すると美しい青色できめが細かく固いので小学校の頃は彫刻の版木に使いました。また生意気盛りの10代後半には桐の材に朴の板をはめた下駄いわゆる「ほうっぱ」と呼ばれる高下駄を履いて闊歩していました。
山は楽しいですね、この山にもまもなくヤマボウシの白い花やツクバネウツギノ淡黄色の花が咲きます。旧スキー場あとには日光キスゲの小さな群落もありますし、夏には萩やオミナエシや数は少ないんですけどキキョウの花も見られます。
糸桜里の湯近くの里山は楽しい私の散策のやまです。楽しい山です。