さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

遠い日の思い懐かしむ花 レンゲが咲いていた

2013-05-31 | 日記


 休耕田の片隅にレンゲの花が咲いていました。今はほとんど見ることの出来ないレンゲの花がなぜここに咲いているんだろうと嬉しくて心が躍りました。

 もう、60年くらい昔になるでしょうか、当時の日本は貧しくて農業用の肥料、いわゆる金肥が極度に不足していました。そして豆科の植物は根に根瘤バクテリアをもっていて空気中の窒素を固定して肥料にしていると私たちは学びました。

 だから、水田にレンゲソウを栽培して犂きこめば立派な窒素肥料になるのです。稲刈り前の水田にレンゲソウの種をまくと翌春には見事な花を咲かせます。耕耘前の水田は一面に鮮やかなレンゲの花で覆われるのです。

 そしてレンゲの花は良質な蜜を持ちます。養蜂業者がたくさんのミツバチの箱を並べて蜜を集めていました。ミツバチの羽音が賑やかでした。

 懐かしい思いを懐かしむレンゲの花を見てほんとうに嬉しく心が躍りました。

 レンゲの花があまりにきれいだったので、ブルさんに教えてもらった勉強にとシグマ50mmマクロレンズを使って接写して見ました。ご覧のとおり見事にピントは合っています。でも美的感覚が欠如している私の撮った写真は少しも美しくありません。むしろ不気味な感じさえします。絞りを明けて開放にしてじっくりとアングルを探せばよかったんでしょうか。じじいはもう接写はやめたほうがいいみたいです。



木の葉隠れにひっそりと咲いている花が好き

2013-05-30 | 日記

ツクバネウツギノ花です


私はずっと前から同じうつぎでも派手やかなヤブウツギの花より



この小さいけどひかえめに咲くツクバネウツギの花が好きでした。



 植物のことに詳しい友からこの花の名がツクバネウツギだと教えてもらったとき、私は多分「筑波嶺ウツギ」だろうと思いました。つまり筑波山に咲くうつぎかと思ったのです。でも、違うんですね。ツクバネウツギの実が昔お正月に女の子が羽子板でついて遊んだ羽根と形が似ているのでつけられて名前なんだそうです。

 どんな実がなるんだろうと秋が楽しみでした。秋に訪れて見ると、ほんと、小さな小さな5まい羽根の着いた羽根つきの羽根と同じ形の実でした


 それから私はいっそうツクバネうつぎが好きになりました。


初夏の風にゆれる圃場の畦のハルシオン

2013-05-29 | 日記


 誰に見られるのでもないけれど、植え終わった水田の畦に小さなピンクの花を咲かせるハルシオンの花を私は好きでした。

 大正時代北アメリカから渡来した帰化植物なことはあとで植物好きの知人から聞いて知りました。「 セイヨウタンポポやセイタカアワダチソウやシロツメクサのようにはびこって野に咲いている」そう言われてもハルシオンの好きな私の気持ちは変わりませんでした。


 ひかえめに咲く小さな花がきれいだからかもしれません。

道々の花がいろいろあっておもしろい

2013-05-27 | 日記

 登山口の入り口にオドリコソウの群落がありました。前にはどこにでも見られる花でしたけどうしたんでしょうか里の堤の道には見られなくなりました。エゾタンポポのように重機の入らない古い土地だけに残るんでしょうか。ヨーロッパ原産の帰化植物ヒメオドリコソウは里の野いっぱいにはびこっていますけど。

 オドリコソウは子供の頃の懐かしい花です。花を抜き取って花の基部を吸うとぽちっと音がして甘い蜜が舌にのるのです。子供の頃は美味しかったです。私たちはうばっち(乳母乳)と呼んでいました。

 少し山の道を登ると黄色いこんな花があちこち咲いていました。

 里のヘビイチゴに似ていますけど少し丈が大きいようです。どんな実がなるんでしょうか。幼い昔、田植えの頃のあぜ道に赤い小さななヘビイチゴの実がなっていました。美味しそうに見えたんですけど祖父が「これはだい毒だから食べられない」と教えてくれました。だから私はヘビイチゴの実を見ると気持ち悪くなります。でもほんとうは美味しくはなけど毒ではないそうですね。

 暗い杉木立の中にマムシグサがありました。

 秋になるとトウキビの形に似た赤い実がなります。おもしろい形をしていますけど気持ち悪いです。茎がまむしに似た模様をしていて不気味です。猛毒だと聞いていますけどどうなんでしょうか

 急な坂を登ってつかれて枯れ木の太い幹に腰掛けて休んでいると、不気味な黒い虫がいました。ところがよく見ると虫ではなく黒い動物の糞でした。

 大きさがわかるように指を添えて撮って見ました。なんの動物の糞なんでしょうか興味があります。野ウサギの糞は丸いでしょうし,月の輪熊の糞はもっと大きいと思います。リスの糞にして大きいです。イタチは平地では見かけますけど山では見ません。愛犬マルが元気だった頃この山でテン(貂)にあったことがあります、20数年前です。もう絶滅したと思っていましたけどあるいはテンの糞かな、などと思いましたけど確かめようはありません。でも興味津々です。

 森の道々こんな白い花をつけた灌木を見つけました。なんかきれいに見えて印象的でした。なんという木なんでしょうね。




 これは朴の木の花です、大きな葉の中にきれいな白いがっちりした花を咲かせます。


 葉はこんなに大きく子供の頃木の葉でかざぐるまをつくって遊びました。



 風車の画像はネットの朴の葉の風車画像から借りました

 朴の木は大木になり板に製材すると美しい青色できめが細かく固いので小学校の頃は彫刻の版木に使いました。また生意気盛りの10代後半には桐の材に朴の板をはめた下駄いわゆる「ほうっぱ」と呼ばれる高下駄を履いて闊歩していました。

 山は楽しいですね、この山にもまもなくヤマボウシの白い花やツクバネウツギノ淡黄色の花が咲きます。旧スキー場あとには日光キスゲの小さな群落もありますし、夏には萩やオミナエシや数は少ないんですけどキキョウの花も見られます。

 糸桜里の湯近くの里山は楽しい私の散策のやまです。楽しい山です。