さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

若かった日の夢追って

2019-05-31 | 日記
10数年前の70歳台の私です。若かったんですね格好つけて歩いています。



夢は車ある頃度々訪れた滝谷川(たきやがわ)渓谷の橋梁を渡るJR只見線の列車を撮ることです


    
綺麗な紅葉の季節でも爽やかな若葉の季節でもありませんけどせっかちの老いの身、思いたったら我慢が出来ません。行ってきたんですよ。初夏の濃い緑の中の橋梁を渡る列車を撮りたくて。




JR只見線滝谷駅は私の町の坂下駅からJRで34分ほどのところにあるんですよ。すぐ近くの場所なんですけどしばらくぶりに乗ったJRの列車です。嬉しくて小さな旅を楽しみました。 JR滝谷駅です。



無人の駅なんですけど小さな駅舎はちょっと瀟洒な姿をしています。トイレは駅舎の後ろの別棟に有るんですけども無人の駅には珍しい洋式トイレで綺麗に清掃されていて気持ちよく使用できるんです。




滝谷駅は中野と呼ばれているこんな小さくて静かな集落にあるんです。



でもこんな小さい集落なのに立派な薬師堂があるんです。本尊は鎌倉時代作と言われる木造薬師如来座像で柳津町の重要文化財に指定されていると解説の板に書かれていました。
なんか古い歴史があるみたいです。




中野集落には滝谷滝谷川渓谷の橋梁を撮るのにいい場所が二つあるんですよ。一つは県道32号線の郷戸スノーシェッド入り口です。先に挙げた写真はそこで撮ったものです。もう一つは中野大峯林道を400mほど登った場所の右側の杉林の中にあります。でもこの場所は狭くて早く行かないといい場所には三脚は立てられません。幸いに昨日は私一人でした。そこで撮った写真です。







昨日はカメラを持って中野集落をぶらぶらと散策しているのは私一人でした。渓谷の橋梁を渡る上り列車や下り列車を撮ったり、集落を散策したり、公園の東屋のベンチ昼食をとったり、小さな駅舎の中で居眠りしたりしてゆったりと楽しい時を過ごしました。いい日でした。



あ、これが本当のしめ縄なんだ

2019-05-26 | 日記
心打たれ一礼して鳥居をくぐりました。
金上集落の諏訪神社の鳥居にかかるしめ縄です。


境内に入ると拝殿の社前にも同じしめ縄が回されて張られていました。



しめ縄ってここから内は神域です。ここからは心を清くして敬虔な心で入りましょうという境界を示す尊い印なんですよね。

私の子どもだった頃大晦日31日の午後、祖父は綺麗にすぐった生藁(きわら、槌で打って軟らかくしてない藁)を左よりでなってところどころに藁をたらした縄をなって上手に紙を切って紙垂(しで)を付けて神棚に張りました。縄の太さは普通の縄の太さでした。

村の鎮守の鳥居や社前にも長さが長いだけで同じ太さの紙垂のついたしめ縄が張られました。古木などに回されるしめ縄も同じようなものですね。

ですから私の心にあるしめ縄は今あちこちの神社の鳥居や社前に回されている真ん中の太さの経が30cm以上もあって藁を束ねたいくつか飾りのようなものが下がっている豪華なしめ縄ではないんです。不埒なんですけども私にはその豪華なしめ縄にはどうしてもなじめないんです。

ですから金上の諏訪神社の鳥居のしめ縄を見たとき「あ、これがほんとのしめ縄だ」と感動してしまったのです。