さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

ばばちゃんと楽しく遊んだ3時間(1)

2012-10-31 | 日記
 田舎蕎麦の感じが残るお店で蕎麦を食べました。 

 ばばちゃんとは、糸桜里の湯や病院に車で送り迎えをするだけで、二人でドライブなどここ数年したことがありません。

 何を思い立ったかばばちゃんがいうんです。老人クラブで旅行した時に長井集落の山の中腹にそばを食べさせるお店があるのを見てきた。そこの蕎麦は美味しいとのことである。

 きょうはそこで蕎麦を食べて、昔息子がお世話になった熊野神社隣のお文殊様にお礼参りをしたい。息子も定年間近の今までやってこれたのもあのお文殊様のお陰だから・・といって突然じじいに運転を命じました。

 じじいは憮然として、あんなとこもう20年近くいってない。道も変わっているだろうし、記憶も曖昧だ、と思いましたが後がこわいので道路地図など求めてゆくことにしました。

 記憶をだとって長井の集落に入ると案内板がありましたので山のほうにゆく道に左折しました。するとありました。こんな表示があかべこと一緒にありました。



 だいじょうぶかいなと思いながら左折してこんな急な山道を登りました。50~60メートルも登ってもなにもありません。こりゃ道を間違ったかなと思ったけれども急な細い道でUターンも出来ません。



 100メートルくらい登ったかな、ありました。「元祖 山城」と言うんですね。きれいな紅葉のやまの中にぽつんとわびしい一軒家です。





 そういえば、20年くらい前、年越しの蕎麦はこの長井集落の農家の方が打った蕎麦をゆずって貰っていました。蕎麦をゆずってもらうとその農家では無料でいろんな蕎麦を腹一杯食べさせてくれました。ここがそこの流れかななどとちょっと懐かしくなりました。

 眺めがいいんですよ、山の紅葉を通して長井の集落、そして遠く喜多方市方面の山並みが見えます。



 こんの道を登ってきたんですよ。元祖山城は奥深い山の中の感じです。



 道脇の崖には鮮やかなイロハカエデの紅葉の小さな木が生えていました。



 お店の中は「千客万来」とありましたがこじんまりとした小さなお店でした。さわやかで清潔な感じのするお店でした。



 「この店は主人が1人でやっておりますので、ご注文をお受けしても少々時間がかかりますがご了承ください」という意味の掲示がありました。元祖手打ち蕎麦とはそういうことかと妙に納得しました。



 出された蕎麦です。向こうがばばちゃん、こちらがじじいの大盛りの盛りそばです。ちょっと太めのかをりの高い美味しい蕎麦でした。どこか昔の田舎蕎麦の感じが残っていました。「ハイ、近くで採れますのでお土産に」と葉っぱのついたアケビが飾られたのも嬉しかったです。

 それまで、ばばちゃんに無理に誘われたという思いがあってちょっと不機嫌だったじじいも嬉しくなって言いました。「きてよかったね」と・・ばばちゃんも微笑んでうなずきました。



「ごちそうさまでした」とお別れするときのご主人様の笑顔です。

 どういうわけでしょうね。ここにおいでになるお客さんはなんだか静かで趣きのある人ばかりのような感じで、お店の雰囲気は山の下の雰囲気とはちょっとちがっていました。

 じじいは気分よく次の目的地、山都町に長く高い鉄橋があったのを思い出してルンルン気分で車を運転して次の目的地に向かいました。、

ススキ野に遠き日思う老いの道

2012-10-30 | 日記


すっかり秋めいて川原はススキの穂でいっぱいです。

 川原いっぱいのススキ野を眺めながら、若い頃、自分が老いるなんてこと考えずに愛犬と歩んだ山の道を思い浮かべました。



 これは10年ほど昔、藤峠旧道を愛犬と散策して山の溜池のところで休んだ時のワンショットです。あの頃はデジカメはまだまだ性能が十分でなくサブカメラにしか使えませんでした。これは当時の愛機オリンパスOM2にカラーフィルムを入れて撮ったものをスキャンして保存したものです。

 温和な賢いハスキー犬でした。「うえ、した、みぎ、ひだり、まて、おいで、かえるよ・・・」みんな分かって誰もいない山の道ではリードは不用でした。休んでいる時に野ウサギの匂いなど追って見えなくなっても平気でした。イヌ笛を吹くと1~2分でとんで帰って来ました。

今はもう老いてススキ野を独り、昔の思い出を追って歩むちょっとさみしいじじいです。

新しい仲間に集うカモの群れ

2012-10-29 | 日記
つい3週間ほど前まではカモたちはそれぞれのお母さんカモを中心に家族で暮らしていました。

 それなのに、あれ・・今日は流れの中にカモがいない、どうしたんだろうと思ったら、なんとカモたちは家族を解体してひとつの群れに集まっていました。



 新しい旅たちの準備なんでしょうね。銃猟の始まる11月半ばまでに新しい群れを作って旅立つんでしょうね。

 そして来年の3月仲のいいカップルになって帰って来るんですね。

美しい紅葉の山に独りでいきました。

2012-10-28 | 日記


静かな山の紅葉の道を独りで登りながら嬉しくて心はすっかり若い頃の私でした。





  ゆっくりゆっくり、心筋梗塞の息切れに耐えながら老いの身をはこびました。山の空気を心いっぱい吸いながら山の道を登りました。若い頃10分で登れた道も1時間かけての遠い遠い道でした。でも喜びいっぱいの道でした。



 赤い紅葉はいろはカエデかな、黄色の紅葉はなんでしょうね。きれいです。

 

 なんの実なんでしょうね、真っ赤な鮮やかな木の実がいっぱい輝いていました。



昔はこの山でいろんなキノコを採りました。



道いっぱいのドングリです。今年は熊さん喜ぶでしょう。



展望台からの会津盆地の見晴らしです



遊歩道の頂上の空にイロハカエデの紅葉が輝いていました。



おれはやっぱり山が好きなんだそう思いながら、しみじみ楽しい1時間30分でした。

「みなおいで」母がもが飛ぶ雄国の秋の空青く

2012-10-27 | 日記


 遠く見える雄国山系も磐梯山も秋の紅葉です。空もきれいです。

「みんなおいで」澄んだ秋の空を飛ぶ母がもを追って飛ぶ子がもたちです。

「生きて行くにはいろんな危険がまっているんだよ、もうすぐ銃猟が解禁になるよ、お母さんについてきな」子がもたちの先頭を飛ぶ母がもの姿は真剣で、そして自信に満ちています。