思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

箱根早川釣行(2022年10月28日)

2022-10-28 14:53:53 | 釣行記/Fishing Trips

10月28日早朝から昼まで箱根早川の冬季C&R区間で釣りをしてきました。
今週より健康診断等のため一時帰国休暇を取得しており、用事の合間に釣りを入れたものです。

最寄駅を05:32発の小田原行特急に乗車、小田原で箱根登山鉄道に乗り換え風祭駅に07:05に到着。モロッコでTGVに乗ってその後レンタカーとかと比べるととても楽ちんであっという間です。そして駅から10分強歩いてローソンに寄り日釣り券を購入、釣り場に到着。駅から15分程度でしょうか。
釣り場には平日の朝だというのに既に釣り人が何人も来ております。

太閤橋の下流にも人が入っているので兎に角人の入っていないところを探し、

太閤橋の上流にある堰堤には人が入っていなかったのでそこに入渓致します。
早川の怖いところは川石がツルツル滑ること。水苔が付く石が多く、東京に残してきたスパイク等付いていないLe Chameauのゴム長ですと川を渡るのに一苦労します。

最初はドライフライを試してみますが、全く無反応で空振り。川の流れは結構強くニンフを使うのも分が悪そうです。そこでアップストリームからサイドに流すウェットに変更し攻めてみます。
最初は得意のRamsbottom's Favouriteを流しますが、2回当たりがあったものの乗らず、その後はZulu、Soldier Palmer、Greenwell's Gloryと流しますが、無反応。そこで、Ramsbottom'sの様にマリードウィングを持ち、サイズがひと回り大きいSilver Doctorの簡易版を結び一回流してみます。
ナチュラルドリフトからサイド、ダウンストリームでのターンをやっても反応がないので、強い流れ三筋を横切り距離を投げ、ルアー釣りの様に、有無を言わせずリトリーブしてみると引っ張って直ぐアタリ!!余り大物ではないので時間をかけずに寄せてみるとそれは尺は余裕で超えている色の濃い虹鱒でした。以前ノルマンディーのLe Roy Moulinでの最初の釣行時、タモを忘れて地元のDecathlonで購入した激安中国製タモを東京に残しているのですが、そいつに虹鱒を納め写真撮影。

その後、Silver Doctorのルアー戦法で数投したのですが、ウンともスンとも言わないので再度毛鉤を交換、最初のRamsbottom's Favouriteに戻します。そしてその毛鉤をアップストリームで白泡の中に打ち込み出来る限りラインを張るように毛鉤に付いて行くと、全く説明が出来ないのですが体が反応し合わせると竿先がグンっと持って行かれます。

Pezon et MichelのSuper Parabolic 76リールに巻いたCortland Sylk DT5Fはあっと言う間にジーっと引き出され、バッキングラインが殆ど無いのに既にリールの半分以上が空。足元はツルツルの苔付き石が散乱し下手に動けない状況。鱒の動きが止まったら出来るだけラインを巻き取り、PPP Fario Club 8'5''竿の弾力を信じて巻き取ったラインを再度持って行かれない様に竿を立てて魚と力比べを致します。
魚は下流に泳いで行き、水面を破るその巨体がまるで鮭の様に見える中、魚の重量に水流がプラスされ、フロロカーボンの1 号に10番の鉤で無理に綱引きをすると切れるかも、と、心配が頭をよぎる中、魚にラインを引き出され、それを巻き取り、を繰り返し、自身もそろそろと移動して水深の浅いところに位置取り出来、そしてそこから更に魚とのやり取りを続けること15分程度でしょうか、漸く魚は疲れてきたようで徐々にラインを巻き取ることが出来、最後は激安中国タモに入りはしないまでも、そのタモで水流の弱い浅瀬に魚を誘導することに成功しました。
魚は体高が異常に高い虹鱒で、頭の先から尾鰭の切れ込んでいるところまでの長さが58cm。昨年から通う箱根早川で釣った最大の魚でした。

8時前から始めて10時前までに疲れる捕物をやってしまったため、後は気合が入らず、更に上流でちょっと試しましたが無反応なのに飽きて、11時過ぎに上がりました。釣りバック、Pezon et Michelの竿とリール、激安中国タモ、それに、それらとウェーダーを収納するリュックサック。

一式リュックに入れて朝買っておいたサンドイッチにお茶で腹を満たします。

風祭駅12:12分発の列車を待ちます。

駅の隣は有名な蒲鉾屋さん。何時も賑わっております。

Super Parabolic 76 Reelに今日の毛鉤。

上がシートラウト釣り用の簡易版Silver Doctor。今回はストリーマーの様に引いて流れを横切らせてやりました。
下が、日本とオーストリアで大物虹鱒を仕留めてきたRamsbottom's Favourite。これは英国ではシートラウト用の毛鉤だそうですが、二年前の会津大川の60cmの虹鱒もこれで掛けてますし、私にとっては虹鱒のウェットフライの当たり鉤です。
次回はこれでモロッコの鱒を掛けられれば良いのですが。。。


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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
良かった良かった (yugawaski)
2022-10-30 11:32:23
こんにちは。
先週解禁して、そろそろ行ってみようかと思っていたら、先を越されてしまいましたね(笑)
放流に頼っているとはいえ、鱒のコンディションには気を遣っているようですし、手軽に楽しめるのは何にも代えがたい魅力です。
これだけ体高があると、さぞかし引いたことでしょうね。
こんなのがいるのであれば、やはり竿はオービスよりグランジャーが良さそうです。
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おかげさまで (budsek)
2022-10-30 12:40:15
yugawaski様
コメントを頂き大変ありがとうございました。
リールだけですとドラグを強くしてもアッと言う間にラインを持っていかれるので、Fario Clubのブランクを左手で持ちながら何とか手元に寄せることに成功致しました。長い時間の綱引きを堪能致しました。もし竿がPayneの9'の206だったらまず取り込めなかったものと思います。HardyのGold Medal、Perfection、DeLuxeでしたらその点安心ですし、Pezonでも今回はSt. LouisではなくFario Clubだったのでやり取りの最中も安心感が違いました。
冬でも魚釣りが出来る川が近場にあるのは本当に幸せなことですね。
グランジャーで大鱒釣りをお楽しみ下さい。
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愉しそう (nori)
2022-10-30 20:46:21
budsek様

日本に一時帰国との由、暫し「命の洗濯」ですね。
それにしても大捕り物をご堪能されたご様子、何よりです。
私も釣りに行きたいところですが、来年の春まではお預けです。
また愉しいお話を聞かせてやって下さいませ。
なお、私は貴兄お持ちのとおそらく同じPAYNE9フィートで、かつて野生の巨大ブラウントラウト(65cm)を獲ることが出来ましたので、ご参考まで(かなり手こずりましたが……)

nori 拝
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不遜な物言いい失礼 (budsek)
2022-10-30 21:39:55
nori様
コメントを頂き大変ありがとうございました。
私の持っているPayneの9'竿は、206Lでプラスチックラインなら3番でもいいのではないか?というコメントが付く竿ですので、不遜な言い方をしてしまい申し訳ございません。Payne竿については知見が余り及んでおりませんため、お許し頂けましたらと汗顔の次第です。
私の知見が及ぶ範囲での感想はHardy竿なら大鱒がかかっても落ち着いて対応出来るモデルが多い、というか、そういう竿がマジョリティでそれ以外は、Marvelとか極少数ですので安心、といもので、Pezon et Michel竿は、PPPでは焼きがキツイためカーボン竿の様なポキン・リスクを恐るもののFario Clubならばまず大丈夫と言う感覚です。
命の洗濯で熱燗を飲み過ぎて意識朦朧しております。
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そうでしたか (nori)
2022-11-01 21:37:17
budsekさま

206L……凄いですね、そんなものをお持ちなんですか!
それはそれでお宝です。
きっと小さなウエットフライを流すにはもってこいでしょうね。
こちらこそご事情を知らずにエントリーしてしまい、失礼しました(汗…)

nori 拝復
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マイナー竿 (budsek)
2022-11-02 08:41:47
nori様
私のPayne竿はちょっとキワモノの長尺・繊細なものでして、尺くらいの鱒でしたらHardyのLRH Wetの様に楽しい竿ですが、さすがに58cmの虹鱒ですとどうやって寄せたら良いか、多分困る竿だと思います。普通のPayne竿はドル高の昨今入手不能ですが、そこには別の世界が広がっているものと想像致します。
それにしてもHardyやPezonと違ったPayne竿、或いは米国竿の軽さはどうやって実現しているのか不思議ですね。
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追記 (nori)
2022-11-02 19:02:44
budsekさま

米国竿は総重量として軽いのですが、それ以上に体感重量が英国竿に比して圧倒的に軽い印象を受けます。
それはやはり、主にティップ部の繊細さに由来するのだと理解しています。
テコの原理よろしく、ほんの僅かな重量減でも、ティップで実現されると圧倒的な軽量感を生み出すのでしょう。
もちろん、徹底的に肉抜きされたフェルールや、ハンドル&リールシートの簡素な造りも貢献しているとは思います。
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L… (yugawaski)
2022-11-02 22:03:10
こんばんは。
ペインにもLがあるのですね。
私のレナードの40Lもかなり繊細です。
早川に持って行こうとも考えていたのですが、そういう時に限ってこんなのが鉤掛かりしたらと思うと…
往年のハーディーの竿はカーボンでも結構重かったですからね。
フレッド・ビューラー・ドリフターなんて、手首が脱臼するかと思いましたよ。
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追記その2 (nori)
2022-11-02 22:13:09
yugawasukiさま

そうなんですよね。
パラコナは多少持ち重りするかもしれないけど、木立や岩にぶつけてもびくともしないティップが羨ましいです。
なにぶん、今シーズンは日光湯川の木立に8フィートのペインのティップを当ててしまい……ただ今骨折入院中(泣)

nori 拝
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安心なティップ… (yugawaski)
2022-11-03 00:05:35
nori様
竿を破損させる要因として、木立にぶつけてしまうことって結構多いですよね。
私も湯川で和竿を木立にぶつけてあっけなく折れました。
愛用の8フィートのデラックスは何度となく合わせをくれた際に木立にぶつけていますが、不思議なくらいビクともしません。
それにしてもペインをというのはお気の毒でした。
無事復活されることを祈ります。
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