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思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Sharpe's of Aberdeen Telescopic Folding Net

2016-09-04 18:03:51 | Fishing Tackles
これまで、数知れずこのブログに登場してきながら、愛用のテレスコピックタモを全く紹介しておりませんでした。
Sharpe's of Aberdeen製のtelescopic folding net ''Seaforth''です。

これはViscount Grey 10'6''で釣ったブラウントラウト46cm。相棒のネットは伸ばされております。

このネット、ネット部分を広げずに畳んだままですと54cmの長さ。

ネット部分は金属製のアーム2つとそのアームの間に取り付けられた太い合成繊維製のロープ、そして網よりなります。

金属製のアームを広げるアームとロープが三角形を作り、ネットとして使える様になります。

肝心の金属製アームを広げてかつ固定する機構はシンプル。

アームを向かって上方に起こしていって、

斜めに切り込まれたところまでアームを起こしてあげるとそれ以上は動きません。

そこをバネ仕掛けのキャップで覆えばしっかり固定されます。

また、取手にはフックがついているので、釣りバックの金属リングにフックをかけると、右肩から左腰に斜めに釣りバックをしょいながらネットも同時に持ち運び可能です。日本の渓流溯行には向きませんが、忍野のように川岸が高い川、英仏のチョークストリームでは重宝します。

上の写真は2005年にEtrachseeで尺上のアルプスイワナをKiller Bugで釣った際のもので、曲がっているのは1967年製のPalakona Perfection 9'です。これで見て取れる様に竹竿で魚を上げる際、ティップ部分を労るためにはテニスラケット型よりもテレスコピックが有利なのは明らかでしょう。
このSeaforthは伸ばさなければ88cmのネットとして使えますし、最大限に伸ばせば129cmのネットになります。私が買ったのは1997年。John Norrisの通販でした。来年で20年選手となりますが、多少くたびれてはいてもこれからも全然問題なく使えると思います。
但し、Sharpe'sはこのFoldingバージョンの生産を止めてしまったようで、今の製品ラインアップにはもう入っておりません。私の愛用品は何故か製造中止になってしまう確率が高いようで残念です。

北アフリカに持参した7人の侍

2015-04-05 02:01:29 | Fishing Tackles
三月に新しい勤務地チュニスに到着致しました。
赴任直前にあの痛ましいテロ事件があり、赴任が数日延びましたが、今はアパートにも入り少ない荷物ではありますが、生活を開始しております。
今回に任地は車で移動出来る範囲に渓流釣り場がなく、毛針釣りをするには飛行機移動が必須のため、何本有るか良くわからないコレクションから7本のみを持参し、残りは日本に残して参りました。


日本の拙宅で二本の竿ケースに詰めた竿。


チュニス市内。今年の3月後半は風が強い日が続いておりますが、天気は晴天。湿度の少ないからっとした気候です。気温は東京よりも寒く感じられるくらいです。


さて、長旅を終えた竿ケースより竿袋に入った竿を取り出してみます。


下から、Perfection 9'(1958年)、Perfection 9'(1967年)、Phantom 9' (1964年)、Fario Club 8'5''、WF Hardy 8'6''(1968年)、LRH Dry Wet 9'3''(1953年)、Duluxe No.2 9'6'’(1944年)の竿達です。





このセレクションは基本的に欧州大陸のフランス・ノルマンディーのリール川、オーストリアのグムンドナー・トラウン川、同じくオーストリアのムール川、エトラッハゼー等の釣り場を想定し、大きな魚も十分取り込め、強い風でも毛針を振り込む事が出来、湖の場合はボートからの釣りもこなせる様な竿を選んだものです。今後はパリ経由でのフランス行きが増えると思いますので、Pezon et Michelに敬意を表しFario Clubも7人の侍に加えました。

後4~5ヶ月間は、日本からの他の引っ越し荷物は、航空便も船便も届かないので、今回チェックイン荷物で持参した竿、リール、タイイング用具、その他アクセサリーで今年の釣りを賄う必要がありますが、まあ何とかなると楽観的に見ております。チュニスからパリまで2時間ちょっとの飛行機旅です。ここの生活に慣れたら早速フランスでの釣りに再挑戦です。

Pezon et Michel Fario Club 8'5''

2015-03-08 14:59:53 | Fishing Tackles
Pezon et MichelのFario Club 8'5''を入手してしまいました。
本当は、自分でも良くわからないくらい竹竿を持っているのにまた竿を足してどうるすのか?という疑念が頭をよぎったのですが、その昔まだ購入する事の出来た時ファリオクラブを買わなかった事の後悔が心に残り、スイスのコレクターが所蔵していたというこれを買ってしまいました。






ティップセクションの方がバットセクションより長いStaggered竿。Pezon et MichelのPPPシリーズの特徴です。


そのPezon et Michelからのライセンスで樹脂含浸を施した竹で作ったSharpe'sのFarioと比べてみると、両方の竿ではティップセクションの方でリングの付ける位置に違いが生じております。


また、竿を振ってみると、Sharpe'sの方がInpregnatedである分もったりしたアクションになるのですが、Fario Clubの方はパラボリックという名前から想像する胴調子ではなく、先調子の様な感じがします。


Pezon et Michelの竿に記入されている通称「山一」マーク。Pezon et Michelの竿のオーナーはこの「一」からグリップまで測って下さい。そうすると23cm付近になる筈です。これは仏の鱒の体長制限。「山」は仏語で鱒を意味するTruiteの頭文字のT。


見難いですが、Ritz Super Parabolic PPP、Fario Clubと記載されております。


三色旗の意匠の巻が施されております。


さて、このFario Clubは仏本国他欧州で販売されたもの。欧州販売の竿はグリップが日本販売のものと違い金属性の面白いグリップとなっております。これは竿尻を回す事でグリップを上下させリールを固定するもの。


リールを固定したところ。上の写真で見えていたリールフットが隠れている事がお分かりになると思います。


日本市場向けに製作されたSt.Louis 8'1''と並べてみましょう。


St. Louisのグリップはオールコルクで欧州市場向けのものとの違いがお分かりになると思います。また面白いのですが、ティップセクションの下の方はリングの位置が余り変わらない事に気づいて頂けると思います。


それがティップ先端になると違ってきます。St. Louisの方がバットセクション、ティップセクションともFario Clubより短くなっております。




さて、このFario Clubが何時製造されたか判りませんが、巻の色はHardyのLRH Dryの様な深みのある緑に赤の縁取り。1990年代製造のSt. Louisのものは同じ配色でも緑の色に深みがなく、若さ、或はシンセティックな素材の巻を感じさせます。

ところで、今月末より再度海外駐在に行く事になりました。Fario Clubを日本で使うのは3/14に釣りに行かなければ後数年先になるものと思います。駐在先は仏語圏の某国。昨年ノルマンディー釣行で仏語をブラッシュアップしなければと思っていたら、無理矢理にでも仏語を復習しなければならない機会を頂いたものです。

Pezon et Michel Soie Naturelle Luxor(ペゾン・エ・ミシェルのシルクライン)

2014-01-03 11:41:45 | Fishing Tackles
Pezon et Michelは言わずと知れたその昔一世を風靡した仏の竹竿メーカー。Charles RITZが開発に力を入れたPPPシリーズ等、皆さん良くご存知の通り。そのPezon et MichelはHardyがCoronaを提供していた様に、Luxorブランドのシルクラインを出しておりました。
HardyのCoronaを作っていたのがKingfisherを作っていたCumberlandだった様に、昔、パリのLa maison de la moucheの前のオーナーに「Pezon et Michelのシルクラインを作っていたのはベルギーのKaizerだった」と聞いた事があったのですが、やはりその通りでした。


上はDTではなくてレベルラインですが、Pezon et Michelが出していたLuxorラインの箱です。竹竿と同様にParabolicの文字を冠したこのライン、中を見ると

縞の入った茶色のラインにそれを纏める4つのリボン。どうもどこかで見た様な、と思うと将にKaizerのリボンと同じ。となると、50~60年代のFario ClubにはKaizerの2番(AFTMで言うと4~5~6番?)を合わせるのが正解となるのでしょうか。

Cortland Sylk Fly Line

2013-01-20 16:31:42 | Fishing Tackles
1960年代以降製造された、特に段巻きの無いパラコナ竿にはプラスチックラインを合わせ釣りをしております。何度も書いておりますが、どうもそれらの竿はプラスチックライン使用を前提にデザイン・製造されているように思うからです。同じPerfection 9'でも、1958年製と1968年製のものではリングの数、位置、竿の太さ、と違っており、アクションは似ていてもかなりのデザイン変更が加えられている事は明白です。

となると、どのプラスチックラインを使うか?が問題になってきます。



80年から90年代の半ばドイツ駐在時代までは3Mのラインを使ってきました。Air Cel、Supreme、等色々な種類を使ったように思いますが、あまり意識した事はありませんでした。
その後は竹竿とKaizer Silkの時代が長く続きました。プラスチックラインを改めて購入したのは、良く覚えておりませんが、多分2006年あたりだったと思います。その時買ったのがCortland Sylkです。確か英国のJohn NorrisからAFTM #4、#5を購入し、それ以来、比較的新しい竹竿に合わせて使っております。

このSylk、プラスチックラインでありながら、細く、柔らかく、シルクラインの感覚で使えるとの宣伝に釣られて購入したのですが、確かに他のプラスチックラインより細く、比較的シルクラインに近い感じが出てます(但し、本当のシルクの風切る投射という感じには至らず)また、冬場の釣りでもガチガチに固くならず、使いやすいラインです。



ただ、良いところもあれば、欠点があるのは世の常です。このSylkの場合、どういう塩梅か分かりませんが、表面が結構ベタベタになり、また、頻繁にグリースを塗らないと直ぐ沈んでしまうというのが他のプラスチックラインに比べた欠点と思います。なんだか本当のシルクラインのようです。



で、もう買ってから6年以上経過したSylkの予備を探していましたが、もう製造中止になっているようで日本にはありません。そこで、米国で探し、新年早々DT5FとDT6Fを購入する事が出来ました。

これで暫くは、Phantom、Perfection、LRH Dry、WF Hardy、CC de Franceを使うのに困らないでしょう。

スコットランド訪問(7月20日)

2012-07-21 04:51:50 | Fishing Tackles
スコットランド国立博物館(National Museum of Scotland)に行って参りました。
歴史、地誌、民俗、自然科学、他沢山展示物がありましたが、その中の工業製品・デザインの展示に唯一釣り具がありました。
それが、下のスコットランド製ダイワの15フィート鮭竿です。



カーボンファイバーで作られた竿の例示として展示されております。



スコットランドのWishawの工場で2010年に生産されたとありました。



これはダイワの竿のすぐそばにあったミニです。ミニもダイワの鮭竿もどちらもmade in Great Britainとして展示されているのが微笑ましいです。

Rolf Baginski Rod

2010-09-20 08:09:18 | Fishing Tackles
今年の常軌を逸した猛暑のお陰で、古いパラコナのバーニッシュが大分緩んでいると思われますので、竿には触れずに数ヶ月を過ごしております。ブログの更新も従い暫く行う事が憚られ、今日久し振りに一本紹介の形で行いたく思います。

93~96年の二度目のドイツ滞在はデュッセルドルフ勤務でした。そのデュッセルドルフ時代には、ドイツの釣り免許を取得し漸くドイツ国内で大手を振って釣りをする事が出来るようになりました。年券を購入したのはベルギー国境に近いHellenthalという小さな渓流で、確かDM 250(約EUR 125)でした。それからほぼ毎週片道2時間ちょっとの道をPeugeot 405で飛ばして釣りに出かけたものでした。

その頃、1994年にRolf Baginski氏に注文して作ってもらった竿の一つにHorizon 7'6''があります。
注文の際幾度かやり取りをしましたが、日本人の注文は初めてだとの事でした。
因みに、もう一つWestwind 7'も注文したのですが、その後グリップ周りが破損して、日本で修理した結果Baginski竿の特徴であるグリップとリールシートが変わってしまい、紹介は見送らせて頂きます。


(革巻きのロッドケース、スペアティップ付)



短竿ですが、ライン番手は5~6番。Baginski氏によればドライ・ウェット両方に適した竿という事ですが、私の感覚ではドライフライ竿です。まだ使い込んでいないため全体に張りのある固めのアクションです。ティップが太く、バットもしっかりしているので大き目のドライフライを5番のDTで投げてやるのに何ら問題ありません。


(太目のティップ、安心出来ます)


(No.311とあります)


リールシートと握りのキャップはウォールナット材。グリップは先細で私の手のサイズで遊びがない程、小さくなってます。


Rolf Baginski氏は昔からドイツの釣り雑誌に広告を載せてます。これは先月ドイツに行った際購入したFliegenfischer誌に記載の広告。昔と全く変わりません。

ドイツの釣り師は、国民性でしょうか、技術的なデータに基づく話が好きな様で、また、オーストリアの短竿(そしてシャルル・リッツ)の影響とアメリカの影響を強く受けているので、英国とは竿と釣り方が違う印象を持っておりますが、一方、欧州人に独特の伝統を愛する向きの人々も多く、ハーディーの人気にも根強いものがあります。

Pezon et Michel St. Louis 8'1''

2010-06-26 10:09:02 | Fishing Tackles
ペゾン・エ・ミシェルは日本でも良く知られた欧州竹竿の名門です。正確には知りませんが、90年代までは竹竿を製作しており、日本でも輸入代理店を介して購入出来ました。ペゾンの製品で最も有名なのは、シャルル・リッツが提唱するHS/HLを実現すべくデザインされたパラボリックアクションのPPPシリーズでしょう。





パリにLa maison de la mouche(毛鉤の家/店)というフライフィッシングのお店があり、そこの店主は、リッツが活躍していた時代、Michel Dubosという方だったそうです。このDubos氏がデザインしたのが、St.Louis。日本の輸入代理店はこれをセント・ルイスと読んで、まるでアメリカと何か関係があるかのような印象を与えてましたが、さにあらず。St.Louisとはパリのセーヌ川の中瀬に浮かぶ島の名前で「サン・ルイ」、そう、La maison de la moucheのある場所なのです。このお店にはパリに出張で行った際何度か時間を見て立ち寄りましたが、伝統を感じさせる室内で、特に毛鉤のコレクションが良かったように記憶しております。尚、そこでベルギーのカイザー・シルクラインの話をしたら、店主がカイザーは昔ペゾンのブランドでシルクラインを作っていたと言ってました。正否は知りませんが、興味深いものです。



グリップの直ぐ上にはペゾンのトレードマークとも言うべきトリコロールの巻きが施され銘が特徴のある手書でなされております。スローなパラボリックアクションの竿なので開けた川でゆったりとした釣りをする際には、愉しい竿です。

Fario 8'5''(J.S. Sharpe製、Farlow's向け)

2010-06-06 06:56:41 | Fishing Tackles
英国人がヨーロッパと言う場合、英国以外の欧州諸国の事を指す事が、少なくとも過去は、多かったと思われます。英国はあくまで自国は仏・独のような大陸欧州諸国とは違うと考えており、大陸欧州も英国を欧州の異端児と考えている様です。

ハーディーに代表される英国竿に対抗する大陸欧州の竹竿の雄と言えばペゾン・エ・ミシェル(Pezon et Michel)でしょう。パリのホテル・リッツの御曹司、シャルル・リッツ(Charles Ritz)がアドヴァイザーになり開発されたパラボリックアクションの竹竿は欧州のみならず沢田賢一郎氏の紹介と製品取扱いにより日本でも多くの方に愛されております。


特に、リッツが著書「A Fly Fisher's Life」で、当時の彼の必要を全て満たす竿と呼んだ「Fario Club」はペゾンの代表選手。8フィート5インチという、9フィートとか8フィート6インチというスタンダード、とは違う長さに、ティップセクションとバットセクションの長さが違うというこれまた他のメーカーとは違う特徴を備えております。


(Fario Clubのベンディング・カーブ:リッツの著書より)




(フェザント・テイルを世に出したニンフフィッシングの革新者Frank Sawyerの著書にも彼が1959年スウェーデンに釣行した際、Fario Clubをテストのため持参したとあります)

残念ながら、Fario Clubをまだ買えた10数年前、私は竹竿は長くても最大8フィート、という俗に言う先生方のご託宣を無邪気に信じており、Fario Clubを買う機会を逸してしまったのです。その後、ハーディーの10フィート以上の竿を使う様になり、マインドコントロールが解けた後、Fario Clubを探しましたが出物は無く、そんな時出会ったのがシャープのFarioでした。



シャープは英国(連合王国)とは言ってもスコットランドの会社。スコットランドは同君連合になる前まではイングランドと数え切れない戦争を行った、アイルランド同様ケルト人の国です。スコットランドはイングランドへの対抗から、イングランドの仇敵フランスとは仲が良かったのですが、イングランドのハーディーへの対抗心からシャープをしてペゾンと組ませたのか???

この竿はFario Clubのコピーです。ペゾンのライセンスの下製造されておりますが、竹はシャープの特徴である樹脂含浸竹(Impregnated cane)を使っております。


(黒帯にIMPREGNATEDの白文字)


(Farioの文字が)

アクションは、リッツの本にあるベンディングカーブの様なパラボリックでハーディーのアクションとは違います。グリップの中から曲がるような感じです。また、ティップは案外良く曲がります。


(白地にfのマークはロンドンの英国皇太子ご用達老舗釣具店Farlow's向けの印。Farlow'sでも良くちょっとした買い物をしました)

この竿でのキャスティングは、文句なしに楽しいですね。さすがリッツが煮詰めに煮詰めた結果の竿という感じです。ラインの重さは5~6番となってますが、5番で丁度良い様に思います。


これはリッツが通ったオーストリア・グムンドナー・トラウン川で釣った虹鱒47cm。竿は写ってませんがこのFario 8'5''です。


これはグムンデンでのリッツの定宿Marienbruecke。左端にはリッツと一緒に釣りをしたトラウン川のヘッドキーパー、ハンス・ゲベーツロイターの石碑。

ペゾンのパラボリックシリーズはドイツでも大いにファンがいて、釣り場でも良く見かけました。

Ogden Smith Warrior 8'6''

2010-05-09 08:03:25 | Fishing Tackles
持っている竹竿は殆どがハーディーですが、それ以外のメーカーの物も多少あります。シャルル・リッツのA Fly Fisher's Life、フランク・ソーヤーのNymphs and Troutを読むとペゾンのFario Clubが欲しくなる(実はペゾンは、その昔、竹竿は8'までと巷で言われていたのを信じていた時に新品で買ったSt Louis 8'1''しか持ってません)、という具合です。

さて、さして有名な逸話にお目にかかった事はないのですが、ロンドンの老舗の釣具屋にOgden Smithというお店があったそうです。これは同業のFarlow's共々自社ブランドの釣具を製造・販売していた様で、今でも結構このブランドの竹竿がオファーされているのを見かけます。

1996~99年、養沢へ時々釣行していた頃、嵩張らない3ピースで9'くらいまでの竹竿を探しておりましたところ、英国のディーラーよりのオファーでめぐり合ったのがこの竿です。



中が盛り上がり、先端がキュっと絞られたコルクグリップの形状、アルミのねじ込み式スピアという外見上の特徴を持ち、そのアクションはどちらかと言えば先調子。ティップは細く魚を掛けると大きく曲がります。ティップをあまり酷使しない様、投げる際は胴に乗せるように使っております。



オーストリア、東欧での釣りには華奢すぎて一回も使わなかったのですが、日本では出番がありそうです。これにKaizerのNo.1 (3~4番)のシルクラインを合わせて養沢にまた出かける機会があるでしょう。