思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Rolf Baginski Rod

2010-09-20 08:09:18 | Fishing Tackles
今年の常軌を逸した猛暑のお陰で、古いパラコナのバーニッシュが大分緩んでいると思われますので、竿には触れずに数ヶ月を過ごしております。ブログの更新も従い暫く行う事が憚られ、今日久し振りに一本紹介の形で行いたく思います。

93~96年の二度目のドイツ滞在はデュッセルドルフ勤務でした。そのデュッセルドルフ時代には、ドイツの釣り免許を取得し漸くドイツ国内で大手を振って釣りをする事が出来るようになりました。年券を購入したのはベルギー国境に近いHellenthalという小さな渓流で、確かDM 250(約EUR 125)でした。それからほぼ毎週片道2時間ちょっとの道をPeugeot 405で飛ばして釣りに出かけたものでした。

その頃、1994年にRolf Baginski氏に注文して作ってもらった竿の一つにHorizon 7'6''があります。
注文の際幾度かやり取りをしましたが、日本人の注文は初めてだとの事でした。
因みに、もう一つWestwind 7'も注文したのですが、その後グリップ周りが破損して、日本で修理した結果Baginski竿の特徴であるグリップとリールシートが変わってしまい、紹介は見送らせて頂きます。


(革巻きのロッドケース、スペアティップ付)



短竿ですが、ライン番手は5~6番。Baginski氏によればドライ・ウェット両方に適した竿という事ですが、私の感覚ではドライフライ竿です。まだ使い込んでいないため全体に張りのある固めのアクションです。ティップが太く、バットもしっかりしているので大き目のドライフライを5番のDTで投げてやるのに何ら問題ありません。


(太目のティップ、安心出来ます)


(No.311とあります)


リールシートと握りのキャップはウォールナット材。グリップは先細で私の手のサイズで遊びがない程、小さくなってます。


Rolf Baginski氏は昔からドイツの釣り雑誌に広告を載せてます。これは先月ドイツに行った際購入したFliegenfischer誌に記載の広告。昔と全く変わりません。

ドイツの釣り師は、国民性でしょうか、技術的なデータに基づく話が好きな様で、また、オーストリアの短竿(そしてシャルル・リッツ)の影響とアメリカの影響を強く受けているので、英国とは竿と釣り方が違う印象を持っておりますが、一方、欧州人に独特の伝統を愛する向きの人々も多く、ハーディーの人気にも根強いものがあります。

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